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2012年7月の記事

2012/07/09

Re: 普及活動の先にあるもの (@親指シフトキーボード)

親指シフトを普及させるとはどういうことか、何をしたら良いのか、何をしてはいけないか。
http://ameblo.jp/oshift/entry-11296511400.html

素朴な疑問があります。熱心な普及活動(布教活動?)をされてる方々は何を目指して活動しているのか分からないのです。

熱心かどうか分かりませんが、当ブログも親指シフトの普及活動のうちに入るでしょう。私自身は「セールスマン」を僣称していますが、売り物が「親指シフト」という「考え方」で、手には取れないものなので、まあ、販売活動というよりは普及活動と言えます。

普及というのは社会的認知です。それを求める活動は当然ながら社会的なものです。この観点から、親指シフトの普及活動はどのようなことをしなければならないか、あるいはどのようなことをしてはいけないかを考えてみました。

1. 実社会の力学を知ること。

社会的な活動なのだから、どのようにすればそれが動くかについての知識は不可欠です。もちろん、人間のやることですから100パーセント正確な理論があるわけではありません。それでも、だいたいの目星もなしにやみくもに活動しても結果を出せないのは明らかです。

2. 実社会の仁義は守ること。

上述とも関係しますが、持続的に社会に影響を及ぼすつもりならばその規範には従う必要があります。時として「掟破り」が効果的で必要なことも否定はしませんが、長期的に維持可能なやり方ではありません。

3. コミットメントを示すこと。

選択というのは必ず何かを捨てることを意味します。親指シフトを他人に選択させるということは、何かをあきらめさせることです。それが意味のあることだと信頼してコミットしてもらうには、選択させる側もコミットメントを示すことが必要です。

4. 「のろけ」や「自慢」ではなく「論理」で納得させること。

親指シフトを勧めるのに、好きだからとか自分がやってうまくいったから、といった理由だけで納得してもらえるでしょうか。社会的に有力な人だったらそれだけで人を動かせるかもしれないし、そうした要素がプラスになることに異議を唱えるものではありません。人間すべて理屈で動くというものでもないのも承知していますが、論理で納得したものには強さがあります。うまくいかなかった場合にどうしたら良いかを考えることもできます。

親指シフトを勧める論理には広さと深さが必要です。どのようなことができて、どのようなことができないかを区別することも大切です。できないことまでできると言うことは最も信頼を傷つけることです。

5. 親指シフトの歴史を知ること。

誤解してはいけないのですが、親指シフトという技術は何も最新ではなく、30年以上前のものです。それが今でも有効性を保っています。長い間使われていたということは、親指シフトに関してはいろいろな試みがされてきたということを意味します。車輪を再発明するようなことを避けるためにも、少なくとも普及をさせようとするなら、これまで親指シフトがしてきたことを知ることは必須です。

たかがセールスマンが口幅ったいことを言っているとお思いでしたらスルーしてください。でも、少なくとも私はそのような考え方で活動をしています。

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