Re: やったぜ! 新ポメラ ワラジ形コンピュータへの愛と親指シフトについて (@ASCII.jp)
新ポメラと親指シフトの関係、あるいは親指シフトはガラパゴスか。
http://ascii.jp/elem/000/000/649/649538/
http://ascii.jp/elem/000/000/649/649538/index-2.html
しかし、これを正式にサポートしたコンピュータやキーボードは非常に限られている。いくら効率的といってもユーザー数も分からないので、メーカーもおいそれと製品化できないのだ(それでも専門的なユーザー向けに製品は出されてきたが)。
そんなところへ堂々と「親指シフト配列をサポート」と言ってきたのが、今回のポメラ(DM100)である。これを、快挙といわずどうせよというのだ! 奇跡といってもよい。ニュースを見て何かの見間違いではないかと思った人もいるに違いない。
このたびキングジムから発売になるデジタルメモ「ポメラ」の新型機種は親指シフトをサポートしているということで、あちこちで話題になっています。ツィッターやブログでも多くの人が言及しています。(どさくさに紛れて手前味噌の宣伝)
ここに書かれているように、とにかく親指シフトをサポートしたものが出てきたということは喜ぶべきことです。私もうれしく思います。親指シフトの一番の弱点はユーザーが少ない(あるいは、ここにあるように、そもそもどのくらいユーザーがいるのか分からない)ことなので、製品として世に出たというのは大変なことだと思います。
日本人は、日本語を使っているという点で、そこは、すでに自分たち独自のガラパゴスな課題を抱えているということだ。それには、思いっきりガラパゴスな端末で解決するというのも悪いアイデアではないはずなのである。問題は、グローバルスタンダードが肩で風を切っているITの世界で、それをやる勇気があるかどうかともいえる。
確かに日本語を使っているのはほぼ日本人に限られますから、独自の世界であるともいえます。親指シフトはそのような独自の世界の問題点を解決するために作られ、見事に成功しています。ただ、それがガラパゴスな解決策なのかというのは少し吟味が必要な気がします。
親指シフトの本質的に重要なところは「親指と他の指の同時打鍵」という方法で、無理なく使いやすい範囲のキーにより多くの文字などを配置できたことだと思います。それと、コンピューターを使うということでソフトウェア的手法を組み合わせることができる(これは親指シフトに限ったことではありませんが)ので、使いやすい入力方法が作れました。
これは必ずしも日本語に限った話ではないのではないかというのが私の仮説です。詳しくは、私のサイトをご覧いただけたらと思いますが、まだ理論的検討の段階とはいえ、いろいろな言語に応用の可能性があると私は信じています。
親指シフトを日本語という枠に閉じ込めておく必要はないと私は思います。親指シフトの本質を考え、どのような応用の可能性があるか、そしてそれをどのように売り込んでいくか、そうした思考方法が親指シフトの普及には必要なのです。
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コメント
ここでの情報をきっかけに、現物も見ないで買ってしまいました。今日、届きました。「はときいん」簡単に出ました。スペースの左右にある親指シフト用のキーが小さいので、隣のキーを間違えて押しています。慣れるまで少し時間がかかりそうです。でも楽しみです。これからもよろしくお願い申し上げます。
投稿: かと茶ん | 2011/11/24 15:51
かと茶んさん
ようこそこちらへ。
買ったのですか!いいですね。
使った印象などお待ちしています。
投稿: 杉田伸樹 | 2011/11/25 21:29
お返事ありがとうございました。まだ入力の練習を2時間程度しただけなので印象というほどのことは書けませんが、付録の「変換」「無変換」シールを貼る前に、厚さ1ミリほどの滑り止めのゴムのようなものを挟んで高さを出して見ました。だいぶ打ちやすくなりました。変換・無変換のキーの位置自体はそんなに悪くないと思います。それと、「カタカナひらがなローマ字」キーに「Enter」を当てました。確定の度に小指を右端まで伸ばさなくて済むようになったので、だいぶ快適になってきました。
投稿: かと茶ん | 2011/11/30 22:30
もう一工夫してみました。
1ミリ嵩上げした無変換キーと変換キーの間に、家電店のポイントカードを切った両端に両面テープを貼り(テレホンカードだと少し薄いかもしれません)、空白キーをまたぐ橋のように付けました。無変換・変換キーより内側を押しても空白キーが沈まず、親指シフトキーとして認識されるようになりましたので、親指に無理をさせなくても良くなりました。真ん中を少し強めに押すと空白の入力もできます。
2ミリほど高くなったキーが、本体を閉じた時に液晶にぶつからないようにフレーム部分に家具の揺れ防止用の小さな丸いのをくっつけてみました。
いろいろと試行錯誤(散財)しましたが、結果的にはあまりお金を掛けない方法で快適な親指シフトキーボードになりました。
投稿: かと茶ん | 2011/12/04 17:41
かと茶んさん
返事が遅くなりました。
いろいろな工夫をされてますね。かつてもいろいろな方がいろいろな方法を試されていたのを思い出しました。
やっぱり親指シフトが使えるということのありがたさは何にも代えられないということでしょうね。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2011/12/06 23:49