« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月の記事

2011/03/08

Re: 競技的タイピングの勧め (@電脳如是我聞 - 長尾メモ8 weblog) 他1件

親指シフトと入力スピード
http://d.hatena.ne.jp/memo8/20110301/p1

親指シフトについては散々書いているけれど、文字入力が快適になるのはいいとして、さらなる欲を抱かせるというか、まだまだ早くなれそうなバッファを感じるのが、親指シフト(や、その他オリジナル配列)の魅力。多分、現時点では、時間当たりの打鍵数は、ローマ字入力をしていた頃より、かなり少ないのだ。だから、あの頃の打鍵数まで、親指シフトで到達出来れば、それは文字数になればとんでもないことになるのではないか。そう感じる。

ところが、親指シフトはやはり特殊な方法であって、コンペティティブに遊びながら学ぶ方法が少ない。例えば、タイプウェルという著名タイピング練習ソフト(と、ランキングサイト)があるんだが、これは親指シフトではランキングに参加できない。

親指シフトの良さを説明することが難しいことはこれまで何回も書いています。理由はここにある「文字入力が快適になる」ということを他人に対して説得的に説明するのが難しいからです。個人的な感覚をうまく伝えるのは大変なことです(ただし、そのように言う人が親指シフトユーザーで多いことは、真実に近いはずだという傍証にはなるでしょう)。

だから入力スピードのような客観化しやすい指標で見せるというのも一つの考え方です。ただ、競技的タイピングの現状では親指シフトを取り巻く環境はここにあげられているように、必ずしも好意的(あるいは少なくとも公平な)ものとは言えないようです。

それでも親指シフトユーザーがこうした場所で入力スピードを試してみることは意義があることかもしれません。他の入力方法との比較ということでなくても、自分の(そして親指シフトの)ポテンシャルがどのくらいなのか、たまには気にかけてもいいのでしょう。

自分のペースで働ける喜び (@花&ロザフィ日吉教室 莵座(うさぎざ) Ogのブログ)
http://ameblo.jp/usagiza/entry-10824126021.html

私の入力中の様子を見たりキーボードの音を聞かれたりしたかたは、みなさん驚かれます。というかどん引きに近いかも。「親指シフト?あんなの競技用」などと揶揄されるくらい、速いんです。

このように親指シフトが早く入力するのにも役立つということを実際に示すことも大事なのかもしれません。考えてみると昔あった(今でもある?)ワープロコンテストでも親指シフトの速さは圧倒的だったはずです。

親指シフトの良さをどのように伝えるか、これは親指シフトコミュニティーの永遠の課題といえます。一つの正解はないかもしれませんが、できることからやっていくことが大事なのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/03/02

Re: Android用親指シフトIMEの使い方 (@親指Pie )

新たなプラットフォームでの親指シフトの意味すること。
http://oyapie.blogspot.com/2011/03/androidime.html

Androidマーケットにて「OKeyPie」もしくは「親指シフト」で検索すると見つかります。

衝撃の報告から一週間、作者の方がアプリケーションをアップしてくれたので使い始めた人もいるかもしれません。私自身は、Android機を持っていないし、現在のところ購入の予定もないので、実際に試すことはできませんが、使った方はぜひ感想を書いてほしいところです。リナックスのibus-anthyでの親指シフト実装を少しお手伝いした(開発者の方に使った感想を伝えるだけですが)経験からすると、実際に使用した人からのフィードバックは開発のプロセスの大事な部分であるということが分かりました。開発者の方も喜ぶと思います。

今回、Androidという新しいプラットフォームで親指シフトが使えるようになったということで、私が思ったことが二つあります。これは今まで折に触れ言ってきたことの確認、繰り返しになりますが以下述べます。

第一に、親指シフトは文字入力という作業においては、OSというプラットフォームに関係なく有効な手段であり、それだからこそどのプラットフォームにおいても親指シフトを実現しようという願いは出てくるということです。これはワープロ専用機時代に親指シフトを使うことが富士通のOASYSを使うこととイコールだったこととは大きく異なります。現在はパソコンのプラットフォームではウィンドウズでもマッキントッシュでもリナックスでも親指シフトを実用的に使える環境が作れます。これこそが親指シフトのもつ基本的な健全さ、頑健さなのです。

第二に、親指シフトはキーボードというハードウェアで実現されるものだということです。今回のアプリケーションも、TK-FBP017というキーボードを対象にしています。このキーボードは、携帯用の小さいものですが、キー配列など、親指シフト向きの感じがします。こうした点も親指シフトにとっては大事なことです。

Androidで親指シフトを使うことを可能にしてくれた作者の方には大変感謝です。先に述べた通り、現在の私は直接その恩恵を受けてはいませんが、これにより親指シフトを使える環境が広がったのは大変うれしいことです。それに加えて、親指シフトの「強さ」を再確認させる「証拠」になったのも私にとって大きな収穫でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »