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2011/02/24

Re: 第89回 一本指キー入力にコンプレックスを持つことはない (@転成都市☆アキバ今昔)

親指シフトに根強いファンがいるのだよ
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20110221/1030317/?P=2

NECのM式キーボードに日本語入力部分を改善させ、「かな」で挑んだのが富士通の「親指シフトキーボード」だった。

オンライン版とはいえ、もっぱらキーボードのことだけを書いているものでなく一般向けのメディアに親指シフトのことが書かれるのは珍しいことです。それだけで親指シフト関係者はうれしくなります。ただ、もう昔のことと考えられているのか、少し気になることがあります。

上記の引用についてみると、確かに親指シフトの論理的な構造はM式キーボードとかな入力を組み合わせたものとなっています。ただし、歴史的な経緯でいえば、親指シフトの学会発表は1979年で、M式のそれは1983年(富士通の神田さんのサイトでの情報)ですので親指シフトの方が早かったことになります。私は別に富士通の関係者でも何でもありませんが、気になったので書いておきます。

「一度、親指シフトキーボードに慣れてしまうと、QWERTY配列キーボードが使えなくなってしまうんですよ」と同キーボード利用者から聴いたことがある。

これもよく言われることですが、もう少し説明が必要かと思います。親指シフトに慣れてしまうとローマ字入力ができなくなるというよりは、「使いたくなくなる」という方が当たっています。実際、親指シフトユーザーは多くの場合、ローマ字入力を併用しています。そうせざるを得ない状況があるからです。

日本語ワープロソフトは「OASYS V10」と「OASYS SuperOffice V10」が最新バージョンだ。

これも確かにそうなのですが、親指シフトはOASYSでなくても使えます。文字入力をするアプリケーションだったら事実上すべて(そうでないものを知らない)に使えます。だから、OASYSのことを言う必要も実はないのです。

細かなことかもしれませんが、すこし気になったので書き留めておきます。

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