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2010年10月の記事

2010/10/23

Re: 親指シフト(2) 打てるようになるまで (@学んだり投資したり。)

親指シフトの練習はどのようにするのが良いか。
http://ketsu-hyouall.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-862f.html

まずNICOLAのサイトから「親指シフト練習」というソフトをダウンロードして、手持ちのパソコンにインストールする。その名のとおり、このソフトは親指シフトを練習するためのソフトで、画面上に親指シフトのキー配列が表示される。だが、フリーのエミュレータソフトには対応していない。よって、このソフトを使って練習をすることはできないのだ。

あきらめるのはまだ早い。このソフトと「メモ帳」を使って、「擬似親指シフト練習」を行う。

「親指シフト練習」は都合がいいことに、表示される練習文を打ったら、手動で次へ進む方式を取っている。だから、ソフトに直接入力しなくても、勝手に練習文だけを見ていき、先へ進んでいくことができる。もうお分かりだとは思うが、練習文を見ながら、メモ帳にその文を打っていくのである。もちろん、誤打率やら打ち終わるのにかかった時間やらを表示することはできないのだが、所詮これらの機能がなかったところで、練習に不具合が出るわけでもあるまい。

練習文と親指シフトのキー配列を画面上に表示させることだけで、このソフトの利用価値はある。しかも無料なのだから、使わないだけ損というものである。

親指シフトも一つの技術ですから、覚えるためにはそれなりの練習が必要です。練習するものは何でもそうですが、どんなものを使って練習するかで効率が変わってきます。なるべく使いやすく効果が上がるものを使うのが望ましいのは当然です。

一般に、世の中での関心が高いものに関しては、学ぶ方法についても種類が豊富で、ユーザーの選択肢も多くあります。もちろん、数が多ければその中には良いのも悪いのも出てくるのは道理です。たとえば私が見るところ、外国語学習で英語のように学習者が多く、発音のようにみんなが問題だと思っている(実のところ、日本人の英語で問題なのは発音ではないと私は思っていますが)テーマに関しては、デタラメが横行しています。外国語でも学習者の数が少ないものでは学習材料の数はぐっと減ってしまいますが、トンデモなものは少ないようです。まあ、世界が狭いところでは一度トンデモなことをやると二度と相手にしてもらえませんからね。

閑話休題。親指シフトのユーザーは現在では残念ながらとても少数派です。ですからいろいろな面で不便をこうむることになります。親指シフトのユーザーになっている人は、ある程度そうしたことは覚悟の上というところがあると私は思っていて、自分も含めて「しょうがないな」という気持ちなのでしょう。

問題はこれから親指シフトを始めようとする人たちです。良い練習の道具や材料を見つけることは親指シフトを使ったことのない人には難しいからです。上記の引用にある「親指シフト練習」はそうした意味で良くできたもので、紹介を感謝します。基本的にはワープロ専用機OASYSに搭載されていた練習ソフトと同じものです。私の記憶では一部の専用機ではこれにゲーム的要素を取り入れてもっと使いやすく、使いたくなるような工夫がされていたと思います。

この練習ソフトは残念ながら使う環境を選ぶところがあるようです。例えば私の環境でもウィンドウズ7では使えず、Vistaでも使うキーボードによっては親指シフトの練習ができなくなっています。それでも上記の引用のように練習用の文章だけを活用するというのは良いアイデアだと思います。特に、一番最初はホームポジションの練習を集中的にやって親指シフト特有の「親指との同時打鍵」の感覚を覚えるような工夫がされています。これはとても良く考えられています。

世の中にある他のタイピング練習ソフト(多くはローマ字入力用?)についてよく知っているわけではないですが、私の印象ではこのような工夫があまりないような気がします。

もう一つのポイントは、親指シフトはよく使う文字をキーボード上の使いやすい場所(ホームポジションはその典型)に配置しています。ですから、ホームポジションを使うだけでも意味のある文章をかなり作成できます。ですから練習をする場合でも、意味のある文章を使えて飽きがきません。これも親指シフトを練習するときのアドバンテージです。

このように「親指シフト練習」は、親指シフトユーザーが少なく練習ソフトの選択肢が限られるなかでもよくできたものだと私も思います。機能の一部だけしか使えなくても有効なのは親指シフトの基本的な設計が良いものであることの証明でもあります。

もちろん、一番良いのは親指シフトのユーザーが増えて、練習のための道具の選択も自由になることです。そうなることを切に願っています。まあ、今の時点では、親指シフトでトンデモが出てくる余裕はないでしょう(笑)。

なお、手前味噌ですが、私が親指シフトによる入力方法を録画したものがあります。これで使っている文章も「親指シフト練習」からとってきたものです。よろしかったらご覧ください。
http://thumbshift.blog108.fc2.com/blog-entry-9.html
http://thumbshift.blog108.fc2.com/blog-entry-10.html

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2010/10/09

Re: 二階堂黎人/「誘拐犯の不思議」/光文社刊 (@ミステリ読書録)

親指シフトの功罪
http://blogs.yahoo.co.jp/belarbre_820/51011309.html

ところで、ここ数作著者の作品、誤植が多い気がするのですが、気のせいかなぁ。昔は気づかなかっただけでしょうか。親指シフトで書いてるそうなので、そのせいって考えるのは穿ち過ぎかな。
そもそも親指シフトのキーボードって使いやすいのかなぁ・・・わざわざ巻末に断るくらいだから、ユーザーを増やしたいのでしょうけれど、ねぇ。どうなんだろ。

ええ、私も親指シフトを使っています。書いた文章で字の間違いや分かりづらいところがあるのも自覚しています。ええ、それはひとえに私の問題です。ですから親指シフトを責めるのはお願いですからやめてください。

出来上がった文章に問題があるとき、使われた道具に問題があるということはあまり考えられないことです。それは親指シフトに限りません。世間に出回っている文章はパソコンで作られる場合、多くはローマ字入力で作られていると思いますが、誤植などはそれこそたくさんありますから、これは使う道具の問題ではないはずです。

親指シフトは使いやすいのかという質問に対しては、私は自信を持ってその通りだと言えます。でも、それは作られた文章の質まで左右するものではありません。親指シフトを使いさえすれば、それを使っている人たち(親指シフトのユーザーには著名な作家などが多くいます)と同じレベルの文章ができるというのが間違っているのは明らかでしょう。

親指シフトを使ったらこのブログのようなおかしな文章しかできなくなる、というのも間違いなのでご心配なく親指シフトを試してください(笑)。

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2010/10/08

Re: 潮風公園でエルグランドの撮影から座談会へ (@松下宏の見たクルマ、乗ったクルマ、会った人)

親指シフトを持ち歩くときの問題
http://blogs.yahoo.co.jp/matusita_blog/44113970.html

ラップトップパソコンはそのうちに買い換える必要があると思いつつも、お金がなくて買い換えることができないでいました。私は親指シフトという特殊なキー ボードの付いたパソコンでないと操作できないため、買おうとするとまあまあの性能のものでも軽く20万円を超えてしまいます。デルだったら3台買えるよう な値段なので、買い換えをためらっていたのですが、ついに買い換えるか、ラップトップを諦めるかの選択を迫られることになりました。

親指シフトを使える環境が広がっているというのはこれまで何回も言ってきました。つまり、ウィンドウズでもマッキントッシュでもリナックスでも親指シフトを実用的に使える環境を作れます。

問題はキーボードを換えることができないノートパソコンです。これは親指シフトユーザーにとっても頭のいたい問題です。親指シフト専用キーボードがついているパソコンは種類が少なく、上記の通り、値段もかなりします。実際買うにはかなりの決心がいるような気がします。私も実はノートパソコンは普通のJISかなキーボードのものを使っています。

専用キーボードがついていないノートパソコンで親指シフトを使おうとする場合、親指シフトのエミュレーションソフトを使って親指シフトにする方法があります。しかし、私の経験では、これは専用キーボードを使った場合に比べると、快適さが大きく違います。

その他に、外付けで親指シフトキーボードを持っていって使うときにつなぐということも考えられます。今回発売になったサムタッチも、このような使い方ができるかもしれません。しかし、ノートパソコンに加えてキーボードまで持ち歩き、つなげて使うというのは面倒なことです。

このように親指シフトの持ち歩きは現在は大変です。すぐにこの状態を変える妙策があるわけでもないので、「何とかならないか」というのは親指シフトユーザーの共通の願いだと思います。

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2010/10/07

Re: パソコンのはなし The lecturer Mu (@気の向くまま)

パソコンの歴史と親指シフト
http://blog.goo.ne.jp/naoki033373/e/02033053507d25a595038b1f0e60bf59?fm=rss

なかなか通らなかった企画書をワープロ専用機で清書して出すと通った。悪筆の手書きではなかなか通らなかった企画書も、清書をするだけで・・・!
28年前に味を占めて以来、もっぱら企画書はワープロ打ち。当然時代の流れで、ワープロ専用機からパソコンに、親指シフトからローマ字入力に変わる。

日本語環境で、コンピューターを利用して文書を作成するということはワープロ専用機で実用的な技術となりました。ワープロ専用機もコンピューターの一種と考えて良いでしょう。

ワープロ専用機やパソコンでの文書作成がどのような目的のために使われてきたかということを考えると、大まかには次のように言えるのではないでしょうか。

上記の引用にあるように、最初は手書きで作られた文書の清書という側面が強かったでしょう。オフィスなどでの環境を考えてみれば、文章の内容は上司が考えて手書きの文書にします。これを文章入力専門の人がワープロを使ってきれいな文書にします。機械の値段が高く、人数比で少ししか導入することができないとなれば、このような使い方は納得がいくものです。

この時期では文章入力をするのはプロの仕事という面が強く、そのため、親指シフトは効率の高さから「プロの道具」として選ばれていました。

ハードウェアの価格が下がり(パソコン時代になってそれは加速しました)、人数比での機械の数が多くなり、ほとんどの人がパソコンを使って文章を作るようになります。それでも、文書作成の目的はまだ清書に近いものだったのだと思います。習わなければいけない技術は文字入力などよりも、ワープロソフトでどのように形の整った文書を作成するかという点に重点がありました。

この時期には、文書ファイルをやりとりする(当初はフロッピーディスクなどで、後にはネットを通じて)ことが普通になりました。ファイルの互換性を保証するための最も確実な方法として、使用するワープロソフトを統一する方向に進みました。決まったワープロソフトの使用方法を覚えることが、誰にとっても必要になり、文字入力の技術自体を高めることの必要性は低下していきました。こうした中で、親指シフトについても次第に関心が薄れていったのだと思います。

さて、ネット時代になるとこの状況はどうなるのでしょうか。ネット時代の特徴的なこととして、どんなことでもブラウザのような共通のプラットフォームを通じて仕事をする傾向が強くなっていることがあります。文章をを作成して人に見てもらうという仕事を考えた場合、ユーザーがもっとも力を入れなければいけないのが、一次的な文章作成(内容と実際の表現)に移ってきているのではないかというのが私の考えです。つまり、見栄えを良くするような仕事はネットの向こう側でできる(ブログのような見やすいページを作るのはワープロなどでは結構大変です)ので、その技術の習得はそれほど大変なものではなくなってきているのではないでしょうか。

そうだとすれば、文章作成のための技術の相対的な重要性はかえって今の時代の方が高いはずだというのが私の仮説です。自分の思想をよりスムーズに文章という形にするための技術の選択は今こそ大切な問題であると私は思います。親指シフトの復権はこのような文脈で考えられるべきなのです。

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2010/10/01

Re: ワープロ・アサンド・プリキュアの朝 (@サカキノホトンブログ)

親指シフトユーザーの見果てぬ夢
http://hotonbu.blog.shinobi.jp/Entry/1521/

今日、9月26日は「ワープロ記念日」なんだそう。
1978年の今日。
東芝が世界初の日本語ワードプロセッサを発表したから。

(中略)

恐らく二度とワープロ専用機に戻るコトはないだろうって思いはするけど、ただ一つ。
親指シフトキーボード付きのMacBookがあればどれほど便利だろうなぁ…、って今でも思う。

もう日本語ワープロが発表になってから32年たつんですね。ワープロ専用機を使っている人はまだいると思いますが、もうメーカーが作らなくなってかなりたちます。もう修理などの対応もメーカーではほとんどやっていないのではないでしょうか。

だからもう「二度とワープロ専用機に戻るコトはないだろう」というのは、かつてワープロ専用機を使っていた人のほとんどに共通することだと思います。

しかし、親指シフトという考え方はずっと続いてサポートされてきています。私はいろんなところで何度も「親指シフトは事実上すべてのパソコンで使える」ということを言ってきています。それでも一番難しいのはキーボードが固定されているノートパソコンです。

だからこの方のように考える人も多いのではないかと思います。ノートパソコンのメーカーに親指シフトキーボード付きのものを作ってもらうように説得するのは現状ではほぼ不可能だとは思いますが、それでも親指シフトユーザーの夢としては忘れずに持っていたいものです。

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