Re: 親指シフト(2) 打てるようになるまで (@学んだり投資したり。)
親指シフトの練習はどのようにするのが良いか。
http://ketsu-hyouall.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-862f.html
まずNICOLAのサイトから「親指シフト練習」というソフトをダウンロードして、手持ちのパソコンにインストールする。その名のとおり、このソフトは親指シフトを練習するためのソフトで、画面上に親指シフトのキー配列が表示される。だが、フリーのエミュレータソフトには対応していない。よって、このソフトを使って練習をすることはできないのだ。
あきらめるのはまだ早い。このソフトと「メモ帳」を使って、「擬似親指シフト練習」を行う。
「親指シフト練習」は都合がいいことに、表示される練習文を打ったら、手動で次へ進む方式を取っている。だから、ソフトに直接入力しなくても、勝手に練習文だけを見ていき、先へ進んでいくことができる。もうお分かりだとは思うが、練習文を見ながら、メモ帳にその文を打っていくのである。もちろん、誤打率やら打ち終わるのにかかった時間やらを表示することはできないのだが、所詮これらの機能がなかったところで、練習に不具合が出るわけでもあるまい。
練習文と親指シフトのキー配列を画面上に表示させることだけで、このソフトの利用価値はある。しかも無料なのだから、使わないだけ損というものである。
親指シフトも一つの技術ですから、覚えるためにはそれなりの練習が必要です。練習するものは何でもそうですが、どんなものを使って練習するかで効率が変わってきます。なるべく使いやすく効果が上がるものを使うのが望ましいのは当然です。
一般に、世の中での関心が高いものに関しては、学ぶ方法についても種類が豊富で、ユーザーの選択肢も多くあります。もちろん、数が多ければその中には良いのも悪いのも出てくるのは道理です。たとえば私が見るところ、外国語学習で英語のように学習者が多く、発音のようにみんなが問題だと思っている(実のところ、日本人の英語で問題なのは発音ではないと私は思っていますが)テーマに関しては、デタラメが横行しています。外国語でも学習者の数が少ないものでは学習材料の数はぐっと減ってしまいますが、トンデモなものは少ないようです。まあ、世界が狭いところでは一度トンデモなことをやると二度と相手にしてもらえませんからね。
閑話休題。親指シフトのユーザーは現在では残念ながらとても少数派です。ですからいろいろな面で不便をこうむることになります。親指シフトのユーザーになっている人は、ある程度そうしたことは覚悟の上というところがあると私は思っていて、自分も含めて「しょうがないな」という気持ちなのでしょう。
問題はこれから親指シフトを始めようとする人たちです。良い練習の道具や材料を見つけることは親指シフトを使ったことのない人には難しいからです。上記の引用にある「親指シフト練習」はそうした意味で良くできたもので、紹介を感謝します。基本的にはワープロ専用機OASYSに搭載されていた練習ソフトと同じものです。私の記憶では一部の専用機ではこれにゲーム的要素を取り入れてもっと使いやすく、使いたくなるような工夫がされていたと思います。
この練習ソフトは残念ながら使う環境を選ぶところがあるようです。例えば私の環境でもウィンドウズ7では使えず、Vistaでも使うキーボードによっては親指シフトの練習ができなくなっています。それでも上記の引用のように練習用の文章だけを活用するというのは良いアイデアだと思います。特に、一番最初はホームポジションの練習を集中的にやって親指シフト特有の「親指との同時打鍵」の感覚を覚えるような工夫がされています。これはとても良く考えられています。
世の中にある他のタイピング練習ソフト(多くはローマ字入力用?)についてよく知っているわけではないですが、私の印象ではこのような工夫があまりないような気がします。
もう一つのポイントは、親指シフトはよく使う文字をキーボード上の使いやすい場所(ホームポジションはその典型)に配置しています。ですから、ホームポジションを使うだけでも意味のある文章をかなり作成できます。ですから練習をする場合でも、意味のある文章を使えて飽きがきません。これも親指シフトを練習するときのアドバンテージです。
このように「親指シフト練習」は、親指シフトユーザーが少なく練習ソフトの選択肢が限られるなかでもよくできたものだと私も思います。機能の一部だけしか使えなくても有効なのは親指シフトの基本的な設計が良いものであることの証明でもあります。
もちろん、一番良いのは親指シフトのユーザーが増えて、練習のための道具の選択も自由になることです。そうなることを切に願っています。まあ、今の時点では、親指シフトでトンデモが出てくる余裕はないでしょう(笑)。
なお、手前味噌ですが、私が親指シフトによる入力方法を録画したものがあります。これで使っている文章も「親指シフト練習」からとってきたものです。よろしかったらご覧ください。
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