親指シフトウォッチ

　またもや「ローマ字入力用に作ったら、ローマ字入力すら使いにくい端末になっちゃいました」パターンッぽいですね……。
　親指シフト云々以前の話、なので、それを前提にコメントをキャストしてきました。
　ただ、シャープはたしか、トラックパッドのない(＝テキスト入力にもっとも向いている)端末をそう作りなれていないはずなので、きついことは言わずに「気づいて欲しい」という想いで書いてきました。

　シャープといえばノート機用に「スマイルカーブキーボード」を開発したりするなど、基本的には「指に優しいキーボード」を作ろうと努力してるメーカーですし、それ以外も含めて全体的に、ユーザインターフェースには敏感なメーカーです。
　ゆえに、「必然性を認識すると、わりとすばやく」やるべきことをやってくれるはず……なので、次期Netwalkerでは「キーボード手前側のフレーム高さ」を、きちんと設計しなおしてくれるものと期待したいところです。

いろいろなキーボードを試していました。
最近はやってないけど。

ヘンテコなものとして、携帯型とかシングハンドなんてのも実際に買って使ってみました。

結局、ローマ字入力でも限界は、コンパクトキーボード
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=SKB-KG3SV&cate=1

ここらが限界です。

それでも、ローマ字入力は左側主力ですから、ここまでコンパクトにできるわけで、あまり狭苦しくは感じません。

それが、親指シフトになると、右側を使う範囲が大幅に拡大するので、右がのピッチをちょっと積めただけでもうダメですね。

私が今使っている、ＦＭＶのネットブックの親指かは無理でした。

何を言いたいのかというと、｢無理すれば使える｣と｢実用になる｣の間にはかなり距離がある、ということです。

その意味では、親指シフトを継続して使うのであれば、専用キーボードにするべし、ですね。

確かに、通常のキーボードでも使えないことはない、しかし快適に実用するのには専用キーボードしかないですよ。

その点では、USBコンパクトが無くなったのは論外だなあ～。

キーボードは人間の手指で操作するものであるということからすると、物理的な制約からは免れません。だから、使いやすい設計はまずは物理的な特性をきちんと押さえないとダメだということなのだと思います。

親指シフトの場合は親指との同時打鍵という制約が加わりますので、キーボードの物理的特性の重要性はさらに増すと考えるのが自然です。

このあたりを設計者がきちんと理解しないでその他の制約条件と安易な妥協をしてしまうとどうしようもないものができあがってしまうのだと思います。