Re: 親指シフト(補足)(@フォトリーディング de 人生革命!)
親指シフトにしなかった経緯。
http://blog.livedoor.jp/pr_master/archives/881031.html
先日書いた親指シフトの記事に対してトラックバックを頂きましたので、補足説明をしたいと思います
(今日の記事は、当初、上記ブログ記事にコメントするために作った文章ですが、長文のコメントで撥ねられてしまうので、改めて当ブログの記事としました。ぜひ、上記ブログ記事をご覧ください。)
私の記事へのレスポンスの形で新たに親指シフトの記事を書いていただきありがとうございます。
親指シフトを練習されて結果的には採用されなかった経緯を詳しく書いていただき感謝です。
もう親指シフトを採用されないと決められたのですから、これから私がもう一度それをひっくり返す様なことをいうつもりはありませんが(と言いつつ、もしもう一度親指シフトに挑戦しようとするなら大歓迎です(笑))、いくつか気づいたことがあります。これは、Mr.Aさんがこうしなかったからダメだったのだということではなく、これから親指シフトを使ってみようとする人に対して、どのような言い方をすれば良いかという私のメモの様なものです。改めて、詳しい経緯を書いていただいたことを感謝します。
最初はキーボードについてです。親指シフトは「親指シフトキーと文字キーの同時打鍵」という他の入力方法には無い技を使います。これは人が手指を動かしてするものですから、物理的に使いやすいものでなければいけません。この点から一番良いのは専用キーボードで、私も親指シフトをやろうという人に対しては極力、専用キーボードを試してほしいと願っています。もちろん、価格的にも高いし、環境によってはそれを採用することができない(例えばオフィスで持ち込みが制限されている)場合があることも承知の上でです。
お使いになっているDELLのキーボードは実際に使っていないので、確かなことは言えませんが、画像および書かれている親指シフトキーのアサインから判断すると、親指の動きが少し窮屈なようです。具体的には両親指が少し外側に行きすぎて、かつ、親指シフトキーが小さいため親指の位置の許容範囲が狭く、いくつかのキー(例えばアルファベットで言えばYやBのところ)はかなり手指を無理な形にしないといけません。これがストレスの原因になってはいないでしょうか。
あと、キーボードのタッチが硬めかどうかを気にする人も親指シフトユーザーにはいます。DELLのキーボード(他の機種のもの)を触った時に、結構硬いなと思った経験があります。親指シフトキーとの同時打鍵ではタッチが硬いキーボードは少しやりにくいと私も感じています。
二つ目は、親指シフトの練習中にローマ字入力と併用することの是非です。当初から親指シフトだけを使うようにして仕事などで困ってしまうことがあることは充分承知の上で、この問題を考えてみたいと思います。私のブログの記事へのコメントでもこれに対しては議論がかなりあります。実際、親指シフトでの入力がなかなか速くならないということがどの程度ストレスになるか、それが現行の入力方法とどの程度の比較をしているか、ということに関しては個人差がかなりあると思うので一概にどちらが好ましいかは言えないのかもしれません。ただ、遅い親指シフトを使った後に手慣れて速い方法を使い、「こんなはずではなかった」と思うようだったら、これは大きなストレスになると思います。そのように感じないようにするためにどうすれば良いかを学習者が選べばよいのかなと思います。
三つ目は、親指シフトに対する期待の大きさと内容の問題です。親指シフトの利点として入力が速いことはたいてい最初に言われます。勝間さんの本でもその点を一番に強調しているようです。親指シフトが他の入力方法に比べて速いのはおそらく間違いありません。ただし、それは結果としての話であって、私はどちらかといえば、ユーザーにとってより自然で使いやすいから速く入力しても大丈夫、と言った方が良いのではないかと感じています。
実際のところ、文字入力(特に自分の考えていることを文章化するようなケース)の速さは、いろいろなファクターによるわけで、ご指摘されている考えている時間やかな漢字変換の巧拙などにも影響されます。だから、打鍵数だけの比較で何割増しの速さで文章が書けるというのは少し言い過ぎであるとも言えます。ただ、こんなことをぐずぐず言ったら誰も親指シフトのことなど見向きもしないということにもなり兼ねないのが難しいところですが(笑)。
いずれにしても、親指シフトの本質的な良さは多くのユーザーが自然だと感じる方法であるということだと思います。このような言い方ではインパクトは無いだろうなとは思いつつも。
親指シフトユーザーは、頭で考えていることとそれをコンピューターで文章化する作業の間で引っかかることが少ないと良く言います。「延随から伸びた神経がそのまま画面に繋がってる」といった表現を使った人もいます。
Mr.Aさんがこのように感じられなかったのがどうしてかは私には分かりません。おそらく誰も分からないでしょう。でも親指シフトユーザーの間では上記のように感じる人が多いことは言っておきたいのです。
とりあえず(と言いながらずいぶん長くなってしまいましたが)、この記事に対する私の感想です。親指シフトの人柱(笑)になった経過を書いていただいたことに感謝して、以上が私のコメントです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント