Re: 泡瀬干潟、干拓工事の現場から (@保坂展人のどこどこ日記)他4件
親指シフトを使い続けるとはどういうことか。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/877c380ef2aa17c4cd256a9be3c87c3e
長年、行動を共にしてきたモバイルPCだが、沖縄のホテルで電源を入れても無反応という悲しい状態となった。 7年間にわたって稼働し続けて、旅先からも『どこどこ日記』を書いてきた相棒だったが、長年の酷使に耐えたが、やっぱり寿命が来たようだ。このモバイルは 親指シフトなので、特別仕様。文章を入力するには、やはり1983年以来「親指シフト」を愛用している私は、今や絶滅危惧種的存在だが、「いいものは必ず 再評価される」と信じて、やはり親指シフトの特別仕様のPCを買う予定だ。
親指シフトという「考え方」は日本語入力の方法の一つなので抽象的なものですが、キーボードという物理的存在を通して実現されます。キーボードやコンピューター本体は物理的な物体ですから使っていれば壊れることもあるし、コンピューター本体は技術進歩による陳腐化で実用的な寿命がなくなってしまうこともあります。
こうしたときに親指シフトを使い続けるかどうか、常にユーザーは選択を迫られます。使われているシェアといった指標で少数派であることで情報が少なかったり、そもそも使える製品の選択の幅が狭いといった不便を被らなければならないとしても、使い続けたい、使い続けなければならないという理由で親指シフトの使用は継続されます。
もちろん、そうしたことを機会に親指シフトを使わなくなるという選択もあります。専用日本語ワープロからパソコンに移行していったときに親指シフトを使わなくなったという人が多いのもよく聞く話です。
でも、この方のように使い続けている人もいます。これが親指シフトです。
アニメーション神戸(@ODC コンピュータグラフィックス学科Webコースのブログ)
http://odcweb.blog90.fc2.com/blog-entry-87.html
特に雪室さんや辻さんは自分の親の世代でありながらまだまだ現役で仕事をされており、しかも対談では脚本を書くのに富士通の親指シフトのワープロを使っているという話を楽しそうにされていたのがとても印象的でした。
「富士通の親指シフトのワープロ」はワープロ専用機でしょうか。文章を書くためだけだったらワープロ専用機は今でも現役でしょう。たとえ、製品ジャンルとしてもう新製品が出ず、また修理などのサービスが受けられる期間をすでに終了し、消耗品も手に入らないということになってでもです。
こうした形で親指シフトのワープロ専用機を使い続ける理由は親指シフトだけではないかもしれませんが、OASYSの場合は特にそれが強いということなのでしょう。
REUDOの折り畳み式キーボードが届いたのです。(@やまもと・たくのゼミ日記)
http://d.hatena.ne.jp/takuzemi/20091018
NetWalkerはOSにubuntuを採用しています。Linux系のOSは「親指シフト」を標準で装備しているのですね。日本語入力メソッドの「Anthy」で選択するだけです。REUDOのキーボードで「親指シフト」モードにしてみたら実に快適です。
これは新発売の小型インターネットデバイスに、外付けのキーボードを取り付けて親指シフトを実現する方法です。OSがリナックスで、その日本語入力は標準で親指シフト入力にすることができるためこのように比較的簡単にできるようです。
外付けのキーボードを調達するという個人の努力に加えて、この場合はリナックス(あるいはそれの日本語入力システム)を開発した人が親指シフトを実装してくれたという、まことにうれしい事実があります。親指シフトが社会的に認められているということなのだと思います。
Intel Macで親指シフト。(@Photo News & Gallery, Anthropology)
http://okphex.exblog.jp/9117509
ところがMacユーザーの努力は素晴らしいもので、なんとIntel Mac登場以前に親指シフト入力機能を提供していた「Tesla」というソフトを、Intel Macでも動作するように改良してくれた方が現れました。
マッキントッシュの場合は、特別のプログラムを使って親指シフトを実現しています。Teslaというのはその一例です。このプログラムは、最初に作った人のプログラムを変更して、新しいマッキントッシュのOSに対応させる人が現れました。
親指シフトをマッキントッシュで使いたい人がいて、それをサポートする人もいる。こうした形で親指シフトが社会で受け入れられているということは私もすばらしいことだと思います。
あーっ、びっくりした(@Les Freresとつるちゃんの歌バカ気紛れ日誌)
http://ameblo.jp/studioleira/entry-10367867122.html
リウドの親指シフトのソフト、Rボードアシスタント、XPまでだったんだよなあ
使いやすかったんだよなあ
インストールできるなら、インストールして使いたいな……
親指シフトキーボードに付属していたソフトが新しいOSで使えなくなったのに対して何とかならないかと考えているようです。
リウド社の親指シフトキーボードは私も使っていましたが、ソフトも含めて大変使いやすくすばらしいものでした。私のは残念ながら故障してしまい、それがサービス期間後だったため修理もできなくなってしまい、今では使うことができません。これを直してくれる人がいたらうれしいんだけど・・・。
こうした親指シフトユーザーの願いはさまざまです。上で述べたリナックスやマッキントッシュの場合のように、親指シフトユーザーの願いが叶う場合もあります。
いずれにしても親指シフトを使い続けるためには個人による努力、例えば昔のものを使い続けるとか新しいものに買い換えるとかだけでなく、何らかの形で親指シフトを支えてくれる人やコミュニティーが存在し続けることが必要です。これが親指シフトに対する社会的な認知です。
そうだとすれば親指シフトユーザーが親指シフトを使い続けたい、使い続けられる環境があってほしいと願うのだったら、社会的な認知を維持し高めていくことが必要です。自分が使い続けていけるだけでなく親指シフトコミュニティー全体が続けていけるように考えて行動しなければならないのです。
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