Re: 久しぶりにデスクトップでタイピングゲームをした。 (@虹より愛を込めて)
時代は変わった。
http://blogs.yahoo.co.jp/cozyblack_rainbow/18646369.html
タイピング・ゲームは、昔からよくしていたんだけど。
なんでかというと、実は自分のワープロがマイナーな文字配列の富士通の親指シフトキーでして、それが、ノーマルなカナ配列と違う!!!!!!!
他のメーカーのワープロを購入をしたときに・・・文字配列が違う!!!!!!!あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まぁ、仕方がないので、それからローマ字入力をするようになった。
これはワープロ専用機がまだ現役で使われていたころの話だと思います。ここにあるように、親指シフトを採用していたのは事実上、富士通だけでした。だから、親指シフトを使うのだったら富士通のオアシスを買わなければいけなかったわけです。
親指シフトが他社に広がらなかった理由は当事者でない私には分かりません。さまざまな記録を見ると富士通も他社に採用させないという姿勢ではなかったようです。さらに、1989年には日本語入力コンソーシアムが設立され、親指シフトの利用を促進するような体制ができました。
それと同時に、親指シフトが使えるようになるような環境の整備も事実上進みました。これには親指シフト利用のためのソフトウェアの開発などがあります。
パソコンというカテゴリーで言えば、現在、主要なOSでは親指シフトが実用的に使える環境があります。これは考えてみれば大変なことです。親指シフトが衰退の一途をたどっているという見方がありますが、そんなことはなく、20年前の日本語ワープロ全盛期と比べて親指シフトを使う環境は確実に良くなっているのです。
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コメント
環境は本当によくなっていると思います。親指シフターの努力のたまものと思います。
myブログにもご来店ください。
http://www.kanshin.com/user/38090
投稿: oyaoya | 2009/06/20 21:37
oyaoyaさん、どうもありがとうございます。
問題はこうした環境をこれからもどうやったら維持できるかを考えないといけないことですね。親指シフトユーザーの思いを集めて形にできるような仕組みが必要なのだと思います。
ブログも時々見させてもらってます。今後もよろしく!
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/06/20 22:20
>親指シフトが他社に広がらなかった理由は当事者でない私には分かりません。
>さまざまな記録を見ると富士通も他社に採用させないという姿勢
>ではなかったようです。
>さらに、1989年には日本語入力コンソーシアムが設立され、
>親指シフトの利用を促進するような体制ができました。
歴史を整理してみると、以下のようになります。
1978年9月 東芝 ワープロ発売
1980年5月 富士通 OASYS発表
1982年10月 NEC PC9801発表
1985年 パソコン通信解禁
1985年2月 ジャストシステム 一太郎発売
1987年 ニフティ社 サービス開始
OASYSがワープロ専用機の王者であったのは、1990年ぐらいまでであり、そこまでに親指シフトキーボードを普及できなかったことが、すべてといって良いでしょう。
つまり、パソコン時代になった1990年には勝負が付いていた。
ワープロ専用機時代に後付キーボードということで、東芝やシャープなどに採用されていれば、日本語入力は親指シフトという可能性はあったと思います。
1990年頃の一太郎は、日本語ワープロでありましたが、PCゆえの技術上の難関に苦労していて専用機のOASYSは、WYSIWYG的なアプローチをしていて近いのがDTPでした。
今では、ワープロとDTPは似たようなモノで、一太郎でもワードでもそこそこ体裁の良い文章を作ることが出来ますが、1990年ぐらいには夢物語でした。
この頃は、高価な vs ちょっとしたワープロ文章作成のワープロソフト、といった棲み分けである意味ではすでに行き着くところまで行っていたワープロ専用機は発展の余地が無く、ワープロソフトには大きな可能性があった、と言えるのでしょう。
その「可能性の大きいPC」がローマ字入力で統一されたので、親指シフトは普及しなかった。
と言うべきでしょう。
もう一つは、わたしの偏見でありますが、親指シフト推進者の多くがOASYSにこだわりすぎた、というところあります。
PCの普及は、IBMがPCの標準を公開したことで一気に進んだわけですが、この中にキーボードの標準化がありました。
この標準化とは、文字の話では無いのです。
具体的には矢印キーなど制御キーの仕様と当時はPS/2接続などハードウェアの決定です。
ワープロ専用機は、いずれもPCと互換が無いキーボードであることが当たり前でしたが、富士通が親指シフトキーボード KB211を発売した時(2000年らしい)に、わたしは「PC仕様だから、OS2 でも使えるだろう」とトライして成功していますが、いまだに親指シフトユーザの間では「OASYS形が高く評価されている」事実は、結局はいまだにワープロ専用機時代のノスタルジーと感じます。
実際に、親指シフトキーボードをエミュレータソフト無しでプラグイン出来るようすることは、割と簡単でしょうから、ここまで来ると「普及は二の次」とやってきた、メーカとユーザなのですから、普及しないのも無理は無いか、と思うところです。
投稿: 酔うぞ | 2009/06/28 15:48
酔うぞさん
どうもありがとうございます。また、歴史の整理も役立ちます。
おっしゃられることは私も大筋同意です。特に「親指シフト推進者の多くがOASYSにこだわりすぎた」は私も常々思っているところです。
思うに親指シフトコミュニティー(メーカー、ユーザーなど)は親指シフトのポテンシャルを低く見積もりすぎていて、その可能性を発展、実現することを怠っていたのです。
日本語入力コンソーシアムがもっと早くから積極的な活動をしていればとか、タラレバの話はいくらでもできますが、そんなことを言ってもせんない話でしょう。
親指シフトが今しなければならないのは、これからの生き残りのために何が重要であるかを見極めた上で、どのように普及のためにリソースが尽きないようにするか考えることなのだと思います。
ワープロ専用機時代のノスタルジーではサバイブできないのは明らかだからです。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/06/28 16:11
世間がIBM PC/ATへ統一していった時期にキーボードもOADGへ統一されたときに親指シフト環境が一時的に劣悪になり、以後使えなくなったと勘違いした人が多かったものと思います。
KB211は1996年あたりには存在していますが、KB611の発売がもう少し後のことでした。
当初KB211+OAKで移行しましたが、後にKB611が出て、うらやましく思いました。
投稿: 宇治大君 | 2009/07/01 20:37
こういうのはちょっとした手順前後でがらっと結果が変わってしまうことがありますね。いまさら言ってもしょうがないのは承知ですが。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/07/02 23:25