Re: 時間かかるわっ!(@ぴろのブログ 「子曰く四十にして惑わず」)
親指シフトはそんなに大変ではない。
http://ameblo.jp/pirorin-q/entry-10280344443.html
ただ、この実家のPC一つ問題があります。
(中略)
ベータ式のビデオと並ぶ過去の遺物。
(使ってる方ゴメンナサイ)親指シフトキーだ!
いや、別に謝ってもらう必要はないんですが・・・。ただ、親指シフトとベータ式ビデオとのアナロジーは私は違和感があります。これまでもこのブログで何回か取り上げています。
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/04/re_______48b0.html
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/06/re_2_feda.html
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2007/07/re_12_5a46.html
あえて繰り返しませんが、両者は対象とする技術の分野とその性格が違うので、単に「昔はやっていたが今は廃れたもの」として一括りにすることは間違っているのです。
うちの親父、ワープロ時代の流れでこれしか使えないんです
だからPC買う時もF社しか買いません。
キーボードも受注生産(確か)。
まず、親指シフトはPCがどのメーカーであっても事実上使用可能です。事実上といったのは、親指シフト専用キーボードが使えることを保証しているのが富士通のパソコン(FMVシリーズ)だけだということで、実際は多くの人がさまざまなメーカーのパソコンで親指シフトキーボードを問題なく使っています(少なくとも私は問題があったという報告を聞いたことがありません)。
なお、キーボードは売られているところは限られますが、受注生産ではなく在庫があります。
いや、ホント時間かかるわ
普段使っている入力方法はローマ字入力でしょうか。それだとしたら、IMEの設定で(普通は「alt+ひらがな」で)親指シフトからローマ字入力になるはずです。ですから、親指シフトキーボードといってもそんなに難しいものではないのです。
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コメント
>ベータ式のビデオと並ぶ過去の遺物。
割と良く出てくる比喩ですが、親指シフトは現用機で使えるから過去の遺物とは言いがたいですね。
じゃあ何か該当するものがあるのかな?
と考えてみると、機能は同じで使い勝手にクセがある、といったところでしょうか?
クセと言うよりも、別の段取りが必要ですかね?
ひょいと思いついたのが、ビデオカメラかな?
ちょっと前は、ビデオカメラはテープで撮るのが当たり前でしたが、今ではDVDを経てメモリー(HDD)ですね。
テープだと、撮影済みのテープを保存するだけで、データの保存になったのですが、カメラ内のメモリデータが保存されていると、わざわざデータ保管の手順を踏まないといけません。
このようなところの違いというと分かるかな?
投稿: 酔うぞ | 2009/06/29 12:38
酔うぞさん
親指シフトの比喩として何をとるかは、親指シフトに対してポジティブかネガティブかにもよるようです(笑)。
私はプロの料理人の包丁と思っているのですが、これだと「じゃ、普通の人はいらないね」と言われてしまうのが欠点です。
もっといいたとえはないですかね・・・。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/06/29 22:18
杉田伸樹(ぎっちょん)さんがたびたび指摘しているように、親指シフトの優位性を語るときに「ワープロチャンピオンです」のように高速度入力の話がいまだに出てくるのは問題ですね。
どう考えてもいまさら「入力速度の問題」なんてのはほとんど人にとって「どうでも良い」話なのは明らかだから、この時点でもっと一般ウケする優位性を説明できないとダメですね。
その上で、少数派というデメリットはあるわけで、それを突破する理由がある、というレベルのメリットを分かりやすく説明する。
こんな風に考えると、それだけでけっこう暗くなってしまうところです(^_^;)
まあ、日常的にキーボードで日本語入力をして疲れます、という人向けの機器である、と断言して良いわけで。
比喩として使えるのは長時間利用可能なものは何か?でしょうかねぇ?
手軽だけど、疲れてしまって長時間は使えない、ちょっと手間が掛かるけど、長時間の使用に耐える。
何があるかな?
投稿: 酔うぞ | 2009/06/30 12:45
入力速度の話は間違いではないにしろ、それだけを前面に出すことはいろいろな意味で問題があります。
一つは、親指シフトの持つ他の特長を無視してしまうことです。例えば使っていて疲れないとかです。
もう一つは、少しの練習で、かつあまり理想的ではない環境(例えば専用キーボードでないノートパソコンなど)で親指シフトを使って入力速度が思うように改善しないと、親指シフトはダメだと思われてしまうことです。
まあ、そんなこと気にするよりも一人でも親指シフトを使ってもらうように宣伝した方がいいじゃないか、そのためには入力速度のように分かりやすい指標をどんどん使ったらいいじゃないか、という考え方もあるかもしれません。ただ、私はそのようなある意味で拙速なのは長期的には親指シフトのためにならないのではないかと思っています。
これまで親指シフトは長い間逃げていかなかったわけだから、そんなにあわてる必要はないのかなと、腹を括っている、あるいは居直っている、というのが私の姿勢かもしれません。これがいいかどうかはもちろん議論があると思いますが。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/06/30 23:37