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2009/06/10

Re: 親指シフトを挫折しないために(@総角)他4件

親指シフトと入力速度
http://agemaki.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-f43c.html

かの年収10倍アップ勉強法では勉強を続けられるためにキーボード入力を速くするということで親指シフトを推奨しています。
それを読んで親指シフトに挑戦する人が何人もいるのですが、入力速度がどの程度になったかだけを気にしているようにも見えます。
挫折してしまう人には速度を比較して速くなっていないからというのもあるのでしょうか。

確かに親指シフトはJISかな入力やローマ字入力に比べて、早く入力ができるし、キーボード入力を学ぼうとする場合に上達も早いことが分かっています。速度というのは数字で表示できるので、比較も簡単にでき、セールストークとしては最も強力なものになります。

引用に書かれているように、勝間和代さんの本を見て親指シフトを試してみようと言う人は入力速度を主な判断材料としているのかもしれません。このため、入力速度が思っていたように上がらない場合には、挫折してしまうこともあるかもしれません。

私自身の経験や、ブログなどに書かれた親指シフトユーザーの声を見ると、確かに親指シフトの入力速度が速いことは特長として挙げて良いものです。しかし、それと同時に入力の自然さを挙げても良いと思います。

私が考えるに、親指シフトの魅力や良いところは、簡単な言葉で言ってしまうのは少し誤解を招くことだし、また、親指シフトに対してやや正当を欠く評価になってしまっているのではないかという気がします。

私は親指シフトはすばらしい日本の技術で、世界にも通用するものだと思っています。ただ、それの良さは言葉を尽くしてきちんと説明するべきです。私の一番恐れるのは、親指シフトを試して使おうとする人がその一面だけを見て、それが達成されないとなると、親指シフトという考え方自体を否定することにならないかということです。

そんなことは取り越し苦労で、それよりもまずはどんなキャッチフレーズを使ってもいいからユーザーを増やすべきではないかという意見もあるかもしれません。実際、勝間和代さんの本を見て親指シフトを試す人が増えたのは間違いなく、親指シフトのコミュニティーとしては喜ぶべきことなのです。

私はそのような形で親指シフトのユーザーを増やすことはおそらくできていません。セールスマンを自称するのは恥ずかしいことなのでしょう。でも、私は親指シフトの長期的な持続可能性を考えれば、やはり親指シフトの持つ多面的な良さをきちんと伝えることが必要だと思います。

私がこのブログでやろうとしているのは、親指シフトユーザーのいろいろな声を紹介することです。上に述べたような、親指シフトの持つ多面的な良さをきちんと伝えることにどの程度成功しているかは分かりませんが、私がこのブログを運営していく基本的な考え方は変わらないと思っています。

以下、最近書かれている親指シフトユーザーの声です。

親指シフト練習 継続宣言(@ねむねむblog)
http://m-nemu-nemu-m.blog.so-net.ne.jp/2009-06-06

いまいち上達が数字で示せるほど思わしくなくためらっていたところいつも拝見させていただいている宇治大君さんのブログで励ましの記事(親指シフトを挫折しないために)を見て今日、報告とともに継続宣言します!

(中略)

こんなレベルでメリットを語るのはどうかと思いますが一回打鍵するだけで一文字入力できるのはなかなか気持ちいいものです。

この方は入力速度はそれほど上達していなくても、親指シフトの気持ちの良さを語っています。

毎日の鍛錬とその検証 PDCAサイクルを回す習慣(@できる範囲でやっていこう)
http://dekiruhannide.blogspot.com/2009/06/blog-post_06.html

2 親指シフト 2007年12月より開始 ソースネクストの特打ちメソッドにてワープロ検定1級並みの速度と認定されたのは2008年1月31日でした。 ローマ字入力では2級までが限界でしたので速度は上がったと思います。

この方は、実際に入力速度上昇のメリットを受けています。

研究室で打ち込みの作業と取り組みました。(@やまもと・たくのゼミ日記)
http://d.hatena.ne.jp/takuzemi/20090609

今日は作業用の大机の上を整理して、自宅から持ってきたLet's noteにUSBの親指シフトキーボードを接続しての作業です。午前中に2時間ほども作業してかなりの量のデータを打ち込むことができました。

親指シフトの専用キーボードをノートパソコンに接続して使うのは、大量のデータを入力する必要があるからなのでしょう。これも親指シフトの具体的なメリットだと思います。

週末からドタバタ続きです(@松下宏の見たクルマ、乗ったクルマ、会った人)
http://blogs.yahoo.co.jp/matusita_blog/40810993.html

親指シフトをやめればこんなトラブルにはならないのですが、今さらローマ字入力を覚えるのも大変だし、親指シフトは入力スピードは絶対的に早いので、うまく動くなら断然親指シフトなのです。

この方は親指シフトの入力速度の速さが主な選択理由のようです。これも真実です。

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コメント

こんにちは。

親指シフトの記事には必ずといっていいほどフリーソフトによるエミュレータや Japanist のことが書かれていますが、そうしたことも障壁のひとつだと思います。

私の場合、WindowsXP 標準の富士通親指シフトキーボードドライバを選択し、以前から使っていた ATOK でごくあたりまえに動作しています。つまり、ほぼ「つなぐだけ」でした。

投稿: Shira | 2009/07/02 14:48

Shiraさん

このやり方は確かにあまり知られていないですが、アプリケーションが変わっても問題なく使えますでしょうか?このような使い方でよいというのはあまり聞いたことがないので。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/07/02 23:27

富士通の親指シフトキーボード KB611 を2台所有しています。
それぞれ別の WindowsXP 機につないでいますが、私がしたことは:
1.キーボードを箱から出して
2.コンピュータにつないで
3.デバイスの設定で富士通親指シフトキーボードを選んだ
ことだけです。

「ああ、Microsoft もちゃんと 親指シフトに対応しているんだな」
と思いました。入力システムは ATOK2007 です。

私はみなさんこうして使っていると思ったのですが、そうでもないのですね...。

投稿: Shira | 2009/07/08 18:25

Shiraさん
これだけでできるというのは、やはりあまり知られていないと思います。ある意味、裏技的なのかもしれません。どなたかフォローをお願いします。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/07/13 07:40

大変遅いコメントで失礼致します。
Shiraさんが選択されているキーボードドライバは、FMV-KB611用のものでは無く、
PS/2接続の古い親指シフトキーボードであるFMV-KB211用のものです。
Windows 2000/XPに、このドライバは標準で搭載されており、ドライバの製造元を
「FUJITSU」、モデルを「富士通 FMV 親指シフト PS/2 キーボード」として選択出来ます。
FMV-KB611は、FMV-KB211と基本的な動作は共通している(親指シフト入力をすると
JISカナのキーコードに変換して出力する等)ため、FMV-KB211用のドライバを使用して
も、親指シフトの入力自体は出来ます。
しかし、FMV-KB611はOASYS用に機能が拡張されており、この機能がFMV-KB211用
のドライバでは機能しません。
具体的には、FMV-KB611用のドライバを組み込めば、OADGキーボードのTABキーの
位置にある英字キーは、英数/CapsLockキー(KB611の刻印は英小文字キー)とは
別のキーコードを出力しますが、FMV-KB211用のドライバでは、英字キーは
英数/CapsLockキーと全く同じ機能になってしまいます。
また、取消キーもFMV-KB611用のドライバを組み込めば、ESCキーとは区別され、
OASYS上では別の扱いとなりますが、FMV-KB211用のドライバでは、ESCキーと同じ
扱いとなります。
このため、FMV-KB611を使用する場合は、OASYS/Japanistに含まれるOASYS
キーボードドライバを組み込むのが正しい使い方です。
私のホームページで、OADGキーボードを親指シフト化した場合やFMV-KB611と
組み合わせてOASYSの操作体系に近付けるためのユーティリティソフトウェアを
公開しております。
このソフトウェアの全ての機能を使用するためには、英字キーと英数/CapsLockキー
を別の扱いとする必要があり、FMV-KB611用のキーボードドライバが必要です。

投稿: 松下 | 2009/09/20 20:31

松下さん、こちらにお越しいただきありがとうございます。

また、親指シフトコミュニティーへの大変な貢献であるソフトの開発と公開を感謝します。

私自身はFMV-KB611は使っていないので、具体的な動作の詳細についてはコメントする能力がありません。でも、こうした細かい親指シフトユーザーの要望を反映させておられるのは大変ありがたいものだと思います。

今後もよろしくお願いいたします。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/09/27 22:01

杉田様

拙作ソフトウェアに対して、ご評価のお言葉を頂き、ありがとうございます。
NICOLAホームページのソフトウェアコーナーに案内を出させて頂きましたが、MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能を追加した最新バージョンのソフトウェアを公開致しました。
杉田様のブログでも、以下のページでEnterキーの動作についての話題がありますが、この機能により、MS-IMEやATOKの確定操作の煩わしさを軽減することが出来ます。

http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2008/11/re-japanistime-.html

また、この機能は、親指シフトキーボードドライバとの組み合わせだけで無く、Windows標準のキーボードドライバのまま、親指ひゅんQによって擬似親指シフト化した環境に組み合わせて使用することも可能です。

今後とも宜しくお願い致します。

投稿: 松下 | 2009/09/30 21:56

松下様
NICOLAのフォーラムでもレスがあったようですね。
今後もぜひいろいろなソフトウェアを作ってください。楽しみにしています。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/10/04 22:23

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