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2009年6月の記事

2009/06/28

Re: 時間かかるわっ!(@ぴろのブログ 「子曰く四十にして惑わず」)

親指シフトはそんなに大変ではない。
http://ameblo.jp/pirorin-q/entry-10280344443.html

ただ、この実家のPC一つ問題があります。

(中略)

ベータ式のビデオと並ぶ過去の遺物。
(使ってる方ゴメンナサイ)

親指シフトキーだ!

いや、別に謝ってもらう必要はないんですが・・・。ただ、親指シフトとベータ式ビデオとのアナロジーは私は違和感があります。これまでもこのブログで何回か取り上げています。

http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/04/re_______48b0.html
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/06/re_2_feda.html
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2007/07/re_12_5a46.html

あえて繰り返しませんが、両者は対象とする技術の分野とその性格が違うので、単に「昔はやっていたが今は廃れたもの」として一括りにすることは間違っているのです。

うちの親父、ワープロ時代の流れでこれしか使えないんです

だからPC買う時もF社しか買いません。

キーボードも受注生産(確か)。

まず、親指シフトはPCがどのメーカーであっても事実上使用可能です。事実上といったのは、親指シフト専用キーボードが使えることを保証しているのが富士通のパソコン(FMVシリーズ)だけだということで、実際は多くの人がさまざまなメーカーのパソコンで親指シフトキーボードを問題なく使っています(少なくとも私は問題があったという報告を聞いたことがありません)。

なお、キーボードは売られているところは限られますが、受注生産ではなく在庫があります。

いや、ホント時間かかるわ

普段使っている入力方法はローマ字入力でしょうか。それだとしたら、IMEの設定で(普通は「alt+ひらがな」で)親指シフトからローマ字入力になるはずです。ですから、親指シフトキーボードといってもそんなに難しいものではないのです。

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2009/06/14

Re: 久しぶりにデスクトップでタイピングゲームをした。 (@虹より愛を込めて)

時代は変わった。
http://blogs.yahoo.co.jp/cozyblack_rainbow/18646369.html

タイピング・ゲームは、昔からよくしていたんだけど。
なんでかというと、実は自分のワープロがマイナーな文字配列の富士通の親指シフトキーでして、それが、ノーマルなカナ配列と違う!!!!!!!
他のメーカーのワープロを購入をしたときに・・・文字配列が違う!!!!!!!

あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
まぁ、仕方がないので、それからローマ字入力をするようになった。

これはワープロ専用機がまだ現役で使われていたころの話だと思います。ここにあるように、親指シフトを採用していたのは事実上、富士通だけでした。だから、親指シフトを使うのだったら富士通のオアシスを買わなければいけなかったわけです。

親指シフトが他社に広がらなかった理由は当事者でない私には分かりません。さまざまな記録を見ると富士通も他社に採用させないという姿勢ではなかったようです。さらに、1989年には日本語入力コンソーシアムが設立され、親指シフトの利用を促進するような体制ができました。

それと同時に、親指シフトが使えるようになるような環境の整備も事実上進みました。これには親指シフト利用のためのソフトウェアの開発などがあります。

パソコンというカテゴリーで言えば、現在、主要なOSでは親指シフトが実用的に使える環境があります。これは考えてみれば大変なことです。親指シフトが衰退の一途をたどっているという見方がありますが、そんなことはなく、20年前の日本語ワープロ全盛期と比べて親指シフトを使う環境は確実に良くなっているのです。

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2009/06/11

Re: 親指シフトが消えた【Fedora 11】(@おくまの部屋(kyu新館))

親指シフトの一大事?
http://okuma-shinkan.cocolog-nifty.com/newshinkan/2009/06/fedora-11-62bf.html

なんてこったい!

親指シフト入力を選択できないじゃないか!!

(中略)

原因は、インプット・メソッドがSCIMからIBUSに変わったため。

このIBUSには親指シフト入力の設定はない!

とりあえず、scimとscim-anthyをインストールしなきゃ…。

(中略)

ふぅ。これでオッケー。

Linuxでのインプット・メソッド環境が変わりつつあるようです。これまでLinuxでの親指シフトユーザーの頼みの綱だったSCIM-Anthyではなく、IBUSというものに変わっていて、これは親指シフトが設定できないようです。

それでも、SCIM-Anthyはまだインストールすることができて、親指シフトを使うことができるようです。

親指シフトユーザーはこれまでもこうした「危機」にさらされてきました。それでも親指シフトを実用的に使う環境は常に維持されてきました。これは大変なことだと思います。

新しいLinuxの環境で親指シフトが使えるようになるかはまだ分かりません。私の予測(期待)では、必ず誰かが使えるようにしてくれるのではないかというものですが・・・。頑張りましょう。

ついでに私の提案。新しいLinuxのインプット・メソッド環境では、日本語だけでなく他の言語でも親指シフトが使えるようになりませんかね。どなたか能力のある方お願いします!

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2009/06/10

Re: 親指シフトを挫折しないために(@総角)他4件

親指シフトと入力速度
http://agemaki.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-f43c.html

かの年収10倍アップ勉強法では勉強を続けられるためにキーボード入力を速くするということで親指シフトを推奨しています。
それを読んで親指シフトに挑戦する人が何人もいるのですが、入力速度がどの程度になったかだけを気にしているようにも見えます。
挫折してしまう人には速度を比較して速くなっていないからというのもあるのでしょうか。

確かに親指シフトはJISかな入力やローマ字入力に比べて、早く入力ができるし、キーボード入力を学ぼうとする場合に上達も早いことが分かっています。速度というのは数字で表示できるので、比較も簡単にでき、セールストークとしては最も強力なものになります。

引用に書かれているように、勝間和代さんの本を見て親指シフトを試してみようと言う人は入力速度を主な判断材料としているのかもしれません。このため、入力速度が思っていたように上がらない場合には、挫折してしまうこともあるかもしれません。

私自身の経験や、ブログなどに書かれた親指シフトユーザーの声を見ると、確かに親指シフトの入力速度が速いことは特長として挙げて良いものです。しかし、それと同時に入力の自然さを挙げても良いと思います。

私が考えるに、親指シフトの魅力や良いところは、簡単な言葉で言ってしまうのは少し誤解を招くことだし、また、親指シフトに対してやや正当を欠く評価になってしまっているのではないかという気がします。

私は親指シフトはすばらしい日本の技術で、世界にも通用するものだと思っています。ただ、それの良さは言葉を尽くしてきちんと説明するべきです。私の一番恐れるのは、親指シフトを試して使おうとする人がその一面だけを見て、それが達成されないとなると、親指シフトという考え方自体を否定することにならないかということです。

そんなことは取り越し苦労で、それよりもまずはどんなキャッチフレーズを使ってもいいからユーザーを増やすべきではないかという意見もあるかもしれません。実際、勝間和代さんの本を見て親指シフトを試す人が増えたのは間違いなく、親指シフトのコミュニティーとしては喜ぶべきことなのです。

私はそのような形で親指シフトのユーザーを増やすことはおそらくできていません。セールスマンを自称するのは恥ずかしいことなのでしょう。でも、私は親指シフトの長期的な持続可能性を考えれば、やはり親指シフトの持つ多面的な良さをきちんと伝えることが必要だと思います。

私がこのブログでやろうとしているのは、親指シフトユーザーのいろいろな声を紹介することです。上に述べたような、親指シフトの持つ多面的な良さをきちんと伝えることにどの程度成功しているかは分かりませんが、私がこのブログを運営していく基本的な考え方は変わらないと思っています。

以下、最近書かれている親指シフトユーザーの声です。

親指シフト練習 継続宣言(@ねむねむblog)
http://m-nemu-nemu-m.blog.so-net.ne.jp/2009-06-06

いまいち上達が数字で示せるほど思わしくなくためらっていたところいつも拝見させていただいている宇治大君さんのブログで励ましの記事(親指シフトを挫折しないために)を見て今日、報告とともに継続宣言します!

(中略)

こんなレベルでメリットを語るのはどうかと思いますが一回打鍵するだけで一文字入力できるのはなかなか気持ちいいものです。

この方は入力速度はそれほど上達していなくても、親指シフトの気持ちの良さを語っています。

毎日の鍛錬とその検証 PDCAサイクルを回す習慣(@できる範囲でやっていこう)
http://dekiruhannide.blogspot.com/2009/06/blog-post_06.html

2 親指シフト 2007年12月より開始 ソースネクストの特打ちメソッドにてワープロ検定1級並みの速度と認定されたのは2008年1月31日でした。 ローマ字入力では2級までが限界でしたので速度は上がったと思います。

この方は、実際に入力速度上昇のメリットを受けています。

研究室で打ち込みの作業と取り組みました。(@やまもと・たくのゼミ日記)
http://d.hatena.ne.jp/takuzemi/20090609

今日は作業用の大机の上を整理して、自宅から持ってきたLet's noteにUSBの親指シフトキーボードを接続しての作業です。午前中に2時間ほども作業してかなりの量のデータを打ち込むことができました。

親指シフトの専用キーボードをノートパソコンに接続して使うのは、大量のデータを入力する必要があるからなのでしょう。これも親指シフトの具体的なメリットだと思います。

週末からドタバタ続きです(@松下宏の見たクルマ、乗ったクルマ、会った人)
http://blogs.yahoo.co.jp/matusita_blog/40810993.html

親指シフトをやめればこんなトラブルにはならないのですが、今さらローマ字入力を覚えるのも大変だし、親指シフトは入力スピードは絶対的に早いので、うまく動くなら断然親指シフトなのです。

この方は親指シフトの入力速度の速さが主な選択理由のようです。これも真実です。

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