Re: ※大好きパソコン(@テストブログ)他2件
昔を取り戻すことはできないけれど。
http://trysihotest.seesaa.net/article/118114669.html
理由があって、63歳からパソコンを始めました。
(中略)
まずはキーボード。
ワープロでは、某社の親指シフトという形式のものを使っていたの
でパソコンとは配列が全く違う。慣れるのに半年はかかりました。
この方はワープロ専用機からパソコンに切り換えたときに、親指シフトをやめました。そして新しいキーボードの配列に慣れるのに半年かかっています。その後は親指シフトを使うことはないようです。
親指シフトキーボード(@モノ語の部屋)
http://mono-gatari.at.webry.info/200904/article_10.html
いわゆる「親指シフト」というものです。親指を使うので、超早いというものです。
それが次第にパソコンへと時代は流れ、さすがの私も、最後の機種が故障したのをきっかけに、パソコンへと振り子をふりました。その結果、JIS規格のキーボードとなり、親指シフトが使えなくなりました。これは辛かったです。一応、タイプライターを大学時代に使用していたので、ブラインドタッチはできましたが、親指に比べると、・・・・。
ここへきて、親指シフト用のキーボードが販売されているのを知り、購入をしてみましたが、ノートパソコンの手前にこのボードをおき、打っていくというのは、ちょっと辛いということがわかりました。
この方もワープロ専用機からパソコンに切り替わったときに親指シフトから変えました。どうやらその代償は大きかったようです。最近になってパソコンで使える親指シフトキーボードが販売されていることが分かり使ってみたようですが、ノートパソコンとの位置関係も問題もあり、昔のような使いやすさではないようです。
訴求ポイントの優先順位(@DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)
http://dhbr.hontsuna.net/article/2195152.html
ところで、「キーボードを打つ」に関していえば、日本語ワードプロセッサ専用機のOASYS(オアシス)は親指シフトキーボードを採用してきました。かつて、私の周りにも親指シフトに慣れ親しんでいる人が多数いました。が、そのうち、パソコン上のワードで文書を作成するようになり、親指シフトを利用する機会が減りました。明らかに、親指シフトのほうが早くて優れていると私は思っています。が、利用者は親指シフトでなければ文書を作成できないかというとそうではありません。結局、最初は使いにくいと感じたものでも慣れてしまえば支障がなくなります。
この方の周りにおられた親指シフトユーザーもパソコンへの移行で親指シフトを使わなくなっているようです。
ここにあげた方々は、ワープロ専用機からパソコンに移行した際に、親指シフトをあきらめています。でも、私の見るところ、その移行のプロセスは苦痛や諦めの気持ち無しにというわけには行かなかったようです。考えてみれば、親指シフトから別の方法に変えてまったく満足だったら、ここにあげたような表現はしていないはずです。
歴史の針をもとに戻すことはできません。だから、ワープロ専用機からパソコンに移っていく時代に戻って、親指シフトの環境を維持できるようなことをしておくべきだったと言うことはたやすいですが、当時の状況からすれば今更そんなことを言ったって、ということなのだと思います。
それでも、ここでの引用にあるように、かつて親指シフトを使っていた人は、きちんと評価しているし、使えなくなって残念だという気持ちも表れています。もちろん、一方では、親指シフトを使わない環境に早く慣れてしまうことが良いことだということなのかもしれません。
使いやすかった技術を捨てずに、パソコンという新しい環境でも引き続き親指シフトは使えるように、親指シフトのコミュニティーが努力すべきだったというのは正論かもしれませんが、今となってはもう過去に戻ることはできません。
考えなければならないのは、この引用にあるように、今でも親指シフトに対してポジティブな思いを持っている人、そして親指シフトのことを聞くのは初めてだか、どうも良さそうだとおもっている人たちを実際に親指シフトに振り向かせるように何をしたら良いのかということなのです。
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コメント
初めましてです(_ _)。
NICOLAの掲示板に、
『NICOLAキーボードを普及させる決め手!』
という発言をしてみました。一度目を通して
いただけますか? 自分では、けっこう可能性が
あるんじゃないかと、思うんですが(^ ^;)。
投稿: シナモン屋三度笠 | 2009/05/23 13:51
シナモン屋三度笠さん、いらっしゃいませ。
NICOLA掲示板での発言、拝見しました。いや、なかなかユニークです。リアル世界でどうするかは一番難しい問題なので、実際に漢検協会が乗ってくるかはやってみないと分からないでしょう。なので、今の時点でシナモン屋三度笠さんのご提案に賛成ということは私としては言えません。
とはいえ私も、おっしゃられるように専用キーボードが安価で供給されることの重要性は十分分かっているつもりです。専用キーボードが供給されないという状況になったら、実質的には親指シフトの生命は絶えたと言っても良いと思っています。だから、どんな形でも物理的な存在としての親指シフト専用キーボードが存在することが必要だと思っています。
荒唐無稽、現実無視、実現性ゼロ、馬鹿丸出しと言われるであろうことを承知で私が考えているのは「親指シフトの国際化」です。使用人数が多い言語で親指シフト利用者を増やして、そのために作られた親指シフト専用キーボードを日本語使用者が流用するという方法です。
私の目論見(笑)では、アラブの金、インドの頭脳、中国のハード生産能力(アラビア語、ヒンディ語、中国語には親指シフト入力の有力な案があります)を組み合わせて、年間1千万台程度の専用キーボードを作ります。これだけ作れば量産効果もあり、一台1000円でできるでしょう。そうしたら、日本語使用者も利益を得ることができます。
この話誰か乗りませんか(笑)。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/05/23 19:30
ぎっちょんさん、こんばんは(^_^)。
確かに、漢検協会が乗ってこないと始まらない話なんですが、これって、だれも損しないんですよね(^ ^;)。儲け過ぎと怒られた漢検協会は、利益を圧縮できる上に社会貢献できて、汚名返上できるし、NICOLAキーボードに興味の有る人達や現ユーザーは、格安で入手できるし。高級品を出している富士通にしても、入門用の安価なキーボードではもの足りない将来の購入者が増えるわけだから、今のじり貧の状態よりは確実に改善される筈です。
私もこれまで、色々と妄想(^ ^;)してきました。朝起きたら、枕元に親指シフトキーボードがないかしら……とか(^ ^;)、道を歩いてたら1億円拾ったり、ジャンボ宝くじを買ったら3億円当たってしまうなど、急に大金が手に入ったら、個人的に大量に作っちゃおうかしら……とか(^ ^;)。でも、そんなほとんど夢物語みたいな話と違って、今回のは、有りか無しかと言えば、有りなんですよね(^ ^;;;)。
私が想定していたのは、中国か台湾製のキーボードでした。まずは、日本国内で30%くらいのシェアがとれれば、ニュースにもなるし、何もしなくても、中国国内にはコピー商品が出回っているのではないかと(^ ^;)。いくらその良さを力説したとしても、日本で認められていない物が、よその国で使われるとは考えにくいので、まずは、国内で普及させる事じゃないですかね。いきなり1000円を目指さなくても、量産効果が出て、後で段階的に下がるのでも十分だと思います。
投稿: シナモン屋三度笠 | 2009/05/24 21:09
あ、私の言っていることは真に受けないでください (^ ^;)。
リアル世界を変えるのは難しい・・・。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/05/25 23:17
実際に親指シフトに振り向かせるように何をしたら良いのか
これは難しいことです。
パソコンへの移行であきらめた人がいる一方であきらめずに親指シフト環境を渡ってきた人もいる。
他のことよりも優先するくらいに熱意がないと環境を維持できない時代もあったのです。
様々な価値観を持つ人たちに対して様々な魅力を提供するのは簡単にはいきますまい。
キーボードを超低価格で提供することは粗悪品を使った結果として悪い印象を与えてしまうリスクがあるので、賛成できません。
投稿: 宇治大君 | 2009/07/01 20:26
リアル世界を変えるのは難しいことです。よく「これさえできれば」と簡単にいう人がいますが、そんなのだったら苦労はしないよ・・・というのが正しいのでしょう。
キーボードのコスト構造は分かりませんが、おそらく固定費が大きく(一つのモデルで億の単位?)、限界コストは低いのだと思います。ですから、数が出れば質を落とさずとも価格の低減は可能だと考えます。そのぐらい売れるようになることが難しいわけですが・・・。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2009/07/02 23:23