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2009年4月の記事

2009/04/26

Re: ※大好きパソコン(@テストブログ)他2件

昔を取り戻すことはできないけれど。
http://trysihotest.seesaa.net/article/118114669.html

理由があって、63歳からパソコンを始めました。

(中略)

まずはキーボード。
ワープロでは、某社の親指シフトという形式のものを使っていたの
でパソコンとは配列が全く違う。慣れるのに半年はかかりました。

この方はワープロ専用機からパソコンに切り換えたときに、親指シフトをやめました。そして新しいキーボードの配列に慣れるのに半年かかっています。その後は親指シフトを使うことはないようです。

親指シフトキーボード(@モノ語の部屋)
http://mono-gatari.at.webry.info/200904/article_10.html

いわゆる「親指シフト」というものです。親指を使うので、超早いというものです。

それが次第にパソコンへと時代は流れ、さすがの私も、最後の機種が故障したのをきっかけに、パソコンへと振り子をふりました。その結果、JIS規格のキーボードとなり、親指シフトが使えなくなりました。これは辛かったです。一応、タイプライターを大学時代に使用していたので、ブラインドタッチはできましたが、親指に比べると、・・・・。

ここへきて、親指シフト用のキーボードが販売されているのを知り、購入をしてみましたが、ノートパソコンの手前にこのボードをおき、打っていくというのは、ちょっと辛いということがわかりました。

この方もワープロ専用機からパソコンに切り替わったときに親指シフトから変えました。どうやらその代償は大きかったようです。最近になってパソコンで使える親指シフトキーボードが販売されていることが分かり使ってみたようですが、ノートパソコンとの位置関係も問題もあり、昔のような使いやすさではないようです。

訴求ポイントの優先順位(@DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)
http://dhbr.hontsuna.net/article/2195152.html

ところで、「キーボードを打つ」に関していえば、日本語ワードプロセッサ専用機のOASYS(オアシス)は親指シフトキーボードを採用してきました。かつて、私の周りにも親指シフトに慣れ親しんでいる人が多数いました。が、そのうち、パソコン上のワードで文書を作成するようになり、親指シフトを利用する機会が減りました。明らかに、親指シフトのほうが早くて優れていると私は思っています。が、利用者は親指シフトでなければ文書を作成できないかというとそうではありません。結局、最初は使いにくいと感じたものでも慣れてしまえば支障がなくなります。

この方の周りにおられた親指シフトユーザーもパソコンへの移行で親指シフトを使わなくなっているようです。

ここにあげた方々は、ワープロ専用機からパソコンに移行した際に、親指シフトをあきらめています。でも、私の見るところ、その移行のプロセスは苦痛や諦めの気持ち無しにというわけには行かなかったようです。考えてみれば、親指シフトから別の方法に変えてまったく満足だったら、ここにあげたような表現はしていないはずです。

歴史の針をもとに戻すことはできません。だから、ワープロ専用機からパソコンに移っていく時代に戻って、親指シフトの環境を維持できるようなことをしておくべきだったと言うことはたやすいですが、当時の状況からすれば今更そんなことを言ったって、ということなのだと思います。

それでも、ここでの引用にあるように、かつて親指シフトを使っていた人は、きちんと評価しているし、使えなくなって残念だという気持ちも表れています。もちろん、一方では、親指シフトを使わない環境に早く慣れてしまうことが良いことだということなのかもしれません。

使いやすかった技術を捨てずに、パソコンという新しい環境でも引き続き親指シフトは使えるように、親指シフトのコミュニティーが努力すべきだったというのは正論かもしれませんが、今となってはもう過去に戻ることはできません。

考えなければならないのは、この引用にあるように、今でも親指シフトに対してポジティブな思いを持っている人、そして親指シフトのことを聞くのは初めてだか、どうも良さそうだとおもっている人たちを実際に親指シフトに振り向かせるように何をしたら良いのかということなのです。

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2009/04/19

Re: 集中力を高める私の方法とは(@mkoba1966の日記)他2件

親指シフト習得にはどれくらいかかるか。
http://d.hatena.ne.jp/mkoba1966/20090407/1239124387

私は長年用いていたローマ字入力から親指シフト入力を習得しようと最近取り組んでいます。今の課題は親指シフト入力のキー入力の速さをスピードアップすることです。

親指シフトを使うことの目的の一つとして日本語入力をスピードアップさせたいという人はかなりいます。勝間和代さんが著書で取り上げたので、そのように考えている人が多いようで、いずれにしても親指シフトを使いたいと思う人が増えていることは喜ばしいことです。

NICOLA・親指シフトを始める前に自分のタイプスピードを測定してみた(@No Second Life)
http://www.ttcbn.net/no_second_life/2009/04/nicola-mac-net.html

今後NICOLAを勉強していけば、どこかの段階で、ワープロ打ちのスピードを追い抜く日が来るはず。勝間和代の本によると、約20時間の学習で習得できたとのこと。1日1時間で20日、1日30分だと40日かかる計算か。

これは勝間和代さんが書かれている数字です。

キーボード入力は他の技能と同様に、人により上達のスピードや到達できる入力の速さが異なります。また練習法や練習の密度にもよるのも当然です。

私自身の個人的な経験からすると、最初のうちにある程度の密度で、順序を追って間違えないように練習することが最終的には一番効果的なようです。これはおそらく習い事一般に言えるようで、外国語の修得などでもそういう経験をしました。

親指シフトを試そうという人が増えていることは親指シフトユーザーにとって大変心強いことです。将来親指シフトを使う人が継続的にいるということがひいては自分のためにもなるわけなので、親指シフトユーザーは潜在的なユーザーが実際のユーザーになれるように、力を貸すようにするべきでしょう。

自分や周囲の親指シフトユーザーが習得にどの程度かかったか、どんな方法で練習したら効果的だったか、そういった情報を発信することは割合簡単にできる貢献だと思います。

FMV-830MG/Sの魂、着実に(@ICOの秘密)
http://weblog.icofit.net/archives/1906.html

まだマシンを譲って1週間とちょっとですよ? 確かに言われると、ローマ字でやっていたときと比べると若干遅いような気がしますが、明らかに練習を初めてまもなくという人のスピードではないです。

私は、親指シフトキーボードの練習を毎日2時間以上やって、それまでやっていたローマ字入力の速度に追い越したのがちょうど2週間後でした。ローマ字入力ではワープロオペレーターのパートも短期間ですがやっていて、入力はそこそこ速いほうでしたので、比較的早期での習得だったと思います。

(中略)

でも、最初から全然気負ってない。「キーボードがそれ(親指シフト)だったら、別にそれに合わせればいい」とあっけらかんと言っていましたから。(裏では相当練習していたりするのだろうけどw)、まさか本当に親指シフト入力もちゃくちゃくとできるようになってきているとは思いもしなかった…。

親指シフトのノートパソコンを譲った相手が1週間程度で、そこそこ親指シフトを使えるようになっていることに驚かれています。最後に書いてあるように、相手がどの程度、親指シフトの練習をしているかは分からないようですが、それでも親指シフトを使うことがそんなに特殊ではなく、習得にも超人的な努力を必要としているわけではないということは見てとれます。

すでに書いた通り、親指シフトを使うことは一つの技術です。ですから使いこなすためにはそれなりの練習が必要です。練習をするということはそれなりの時間やコストをかけることですから、その効果があらかじめ予想できるようなものでなければなりません。

親指シフトを普及させるためには、このコストと効果について正確でなるべく分かりやすい見通しを提供することが必要です。親指シフトユーザーができることは、こうしたデータを明らかにしていくことなのです。

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2009/04/18

Re: 秋葉のカエル(@青のノート)他1件

親指シフトのコストとは何か。
http://parijna.blog73.fc2.com/blog-entry-52.html

親指シフト用キーボードは富士通のみの直販で小売店は扱ってないとのこと。
でホムペ見たらこれだ。

親シ用キーボード

普通に死ねばいいと思う。

誰が3万出すんだよ。アホか。

親指シフト専用キーボードの値段が3万円ということで、大変怒っておられます。確かにキーボードは、パソコンを買えばたいてい付いてくるし、単独で買っても安いのだったら1000円くらいからあります。もちろん、親指シフトでなくても高いキーボードもあります。

親指シフトキーボード買いました。(@おやすみ千一夜)
http://ohasen.blogspot.com/2009/04/blog-post_12.html

富士通の親指シフトキーボードをFMV-KB232を購入しました。

(中略)

iMacで使用するためキーボードドライバはトリニティーワークス㈲から購入しました。

(中略)

Macにはない取り消しキーも使えて便利、でも値段が!この組み合わせは3+2.5で約6万円コースですよ。確かに心地よく打てますが、普及しないというのは罪だ。

この方は専用キーボードだけでなくマッキントッシュで使えるようにするためのキーボードドライバも購入されました。フリーウェアもあるのですが、おそらくサポートが期待できるといったことから商用のソフトウェアを購入されたのだと思います。

ものの価値をどう評価するかは難しい問題です。それを金額のような数量に換算することはさらに難しいものです。ですから、同じような値段だとしても、ここにあげたお二人のように対応が異なることは当然あります。

親指シフトキーボードに関して言えば、確かに現在のように普通のキーボードに比べて数倍~数十倍の値段が付けられているという状況は残念なことです。ただ、親指シフトキーボードの価格が高いのは、親指シフトであるということの本質的な性質ではありません。ワープロ専用機が販売されていたときのことを考えると、同じ機種の親指シフトキーボード版とJISかなキーボード版は同じ価格で販売されていました。ですから、現在、親指シフトキーボードが高いのは、単に上記の引用にあるように「普及しない」ことの裏返しなだけなのです。

親指シフトのコストということで考えると、実はもっと大きな問題は「将来のコスト」なのではないかと私は考えています。親指シフトが将来使えなくなってしまえば、親指シフトのコストは3万円どころか無限大になります。このようなことにならないようにすることも、現在のコストについて考えることと同様に大切なのではないかと思っています。

親指シフトを使うことは将来に対する投資なのです。投資の効果がなくならないようにするために何をしなければならないか、親指シフトユーザーは投資家の視点で行動しなければなりません。

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