« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月の記事

2008/12/15

Re: そんなにイライラするなら (@そわそわブログ♪~(・∀)ノシ)他1件

親指シフト専用キーボードが一つ生産中止のようです。
http://noporu.at.webry.info/200812/article_3.html

ぼくが今使っている親指シフトキーボードは富士通のFKB8579-661EVっていうやつだが、これがどうやら生産中止になったらしい。

12月12日現在でここだとあと43台しかない。しかも「後継商品の予定はありません」って。キーボードが壊れたらどうしようっていう不安より、富士通に切り捨てられつつあるんじゃないかという悲しみの方がはるかに大きい。

このキーボードは私も二つ持っていて子供用のパソコンとリナックスを入れたパソコンにつなげて使っています。これが製造中止になり、全部売れてしまったら、壊れても同じもので取り替えることはできなくなります。

これは残念なことですが、1ユーザーとしてできることはあまりないのも事実です。せめて、後継機種が出るようにと望むよりないのですが、そのためにも親指シフトを使う人が減らないようにできる限り宣伝に務めたいと思います。

前から思っているんだが、ATOKあたりに親指シフトエミュレーション機能をつけられないものか。MS-IMEとの差別化もはかれるし、日本語にたいする強いこだわりをアピールできるし、いいアイデアだと思う。

(中略)

親指シフトのパテントで商売すれば、親指シフトの権利者は儲かって幸せ(このへんの権利関係はよく知らないしろくに調べてないから適当に書いてます)。

私もなぜATOKに親指シフトエミュレーション機能をつけられないのか理解できません。親指シフトを導入することとATOKの持つかな漢字変換等の機能はある意味で独立だと思うのです。実際、多くの人が親指ひゅんQのようなエミュレーションプログラムを使って親指シフトを実現しながら、日本語入力としてはATOKを使っているからです。

ATOKの側にどのような「大人の事情」があるのか私は知りませんが、もし親指シフトを使うことがATOKの機能とぶつかると思っているのなら、ぜひ認識を改めてほしいと思っています。日本語入力を楽にしたいという根本的な思いは両者に共通しているはずです。

なお親指シフトは特許による保護期間はすでに経過してしまっています。だから、使いたい人は特許に触れる心配なしに使えるはずです。さらに、親指シフトに関する権利関係は富士通から日本語入力コンソーシアムに大分前に移管されているいますので、そういう意味では、親指シフトのパテントで誰かが儲かるということにはなりません。反対に普及のための障害はなくなっていると言っていいでしょう。

FKB8579-661EVは生産終息品目に。(@雑記/えもじならべあそび(相沢かえでの無変換な水木土日記))
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20081214

正直、「後継機なしの完全生産終了」になる……という最悪のシナリオにさえならなければ、それでよいです、ええ。

その通りで、とにかく後継機種が何とか出るように祈るしかない(ユーザーとしてメーカーに圧力をかけるほどの力はない)のが実情です。

ああ、何ができるんだろう。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008/12/13

Re: システム青山、親指シフトキーボード搭載モバイルノート(@星のつぶやき)他4件

親指シフトはしぶとい。
http://d.hatena.ne.jp/hp2/20081204/1228407587

そういえば、ウチに昔あったワープロも親指シフトキーボードだったなぁ( ̄▽ ̄) それにしても、熱烈なファンを抱えるだけに実にしぶといですな。

その通りです。親指シフトはしぶといのです。これまで何度も「親指シフトは死んだ」と言われてきましたが、どっこい生き延びています。

これに比べてみれば、パソコンのOSなんてころころ変わってます。親指シフトは発表されてからもう30年近くなりますが、30年前なんてウィンドウズなんて影も形もなかったんじゃないでしょうか。

おやゆび姫ならぬおやゆび族・・・になるのか?(@中学受験日記/留学日記)
http://d.hatena.ne.jp/niji_rainbow/20081205

文筆業で年齢がボクより少し上の世代になると親指シフトがいいという声もしょっちゅう聞く。

それだけではありません。多くの人が親指シフトを使い続けています。ワープロ専用機からパソコンになっても、またパソコンのOSが変わっても多くの人が親指シフトを使いたいのです。

5分で完了する英語キーボード換装術(AspireOne限定)(@週刊アスキー)
http://weekly.ascii.jp/2008/12/5aspireone.html

「かなキーがないと話にならんだろ」
「キーに日本語が書いてないなんて!」
「親指シフトも忘れないで(涙)」
という人は、宗教上の問題なので、日本語キーのまま使っていたほうが幸せになれると思います・・・・・・。

この三つの要求は果たして同じレベルで考えて良いものでしょうか。少し吟味してみましょう。

引用した記事は、ノートパソコンのキーボードを日本語仕様のものから英語仕様のものにする方法を述べています。

普通の日本語キーボードと英語キーボードは、細かな違いはありますが基本的には同じと考えて良いでしょう。キーにかなが印字されているかどうかは、あまり本質的な違いとは言えません。

それに比べると親指シフトは「親指と他の指の同時打鍵」という新しい考え方を使っています。だから、英語キーボードとも普通の日本語キーボードとも大きく違っています。

このためノートパソコンのようにキーボードが固定されている場合は、親指シフトを使うことは難しくなります。

それでも親指シフトを使いたい人はたくさんいます。これが宗教かどうかは知りませんが、困難にもかかわらず使い続けたいということの背景にはきちんと理論的な合理性があります。

ビデオ『日本の黒い夏』熊井啓監督、中井貴一, 寺尾聰, 細川直美, 遠野凪子(@atari10rの日記)
http://d.hatena.ne.jp/atari10r/20081208

久しぶりに長大なレビューを書いていた途中で、「取消」キーを押してしまったために、全て消えた。親指シフトのアホ。

どのような状況か不明ですが、「取消」キーでブラウザのテキストボックスに書かれていたものがすべて消えるのは原因がある程度分かっています。

私の掲示板の過去ログ
http://homepage3.nifty.com/gicchon/050101-050731ord.html
の7月5日の書き込みを見ていただきますと分かりますが、使用しているブラウザに依存しているようです。もしInternet Explorerをお使いでしたら、変えてみることをおすすめします。確かに親指シフトは「取消」キーはよく使うところにありますが、書いたものがすべて消えてしまうことに関して親指シフトには責任がないようですのでよろしくお願いいたします。

Ubuntu(ウブントゥ)のことを勉強してみました。(@やまもと・たくのゼミ日記)
http://d.hatena.ne.jp/takuzemi/20081206

Linuxの世界は「親指シフト」に対しても思いやりがあるのを日頃から嬉しく感じています。以前、Fedora Coreをアクセス特製の「親指シフトノート」に導入して遊んだことがあります。何とも便利なものでした。かな漢字変換モジュールであるAnthyから「ローマ字入力方式」、「かな入力方式」以外に「親指入力方式」を簡単に選ぶことが出来るのに驚いたことがあります。

リナックスで親指シフトが使えるということはあまり知られていないようです。その前に、リナックスをデスクトップで使っている人が少ないと言うことかもしれませんが。

ウィンドウズだけでなく、マッキントッシュでもリナックスでも親指シフトが実用的に使えるというのはすばらしいことです。それだけでなく、携帯電話に外付けの親指シフトキーボードを取り付けている人もいます。

キーボードを使って日本語入力をする限り親指シフトを使いたいと思う人は親指シフトユーザーとしては当然なのかもしれません。しかし実際にそのようになるかどうかは、ユーザーの思いだけでは決まりません。必要なソフトウェアなどを作る人が必要です。

これまでのところ、親指シフトを使いたいというユーザーの声に多くの場合、誰かが対応してくれてきました。ある意味で奇跡的なことなのかもしれません。これが引き続きそうなるようにするには親指シフトコミュニティー全体の努力が必要なのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/12/04

Re: サービスに依存しすぎることのリスク(@個人的な体験・その他の雑感)

親指シフトは依存症?
http://d.hatena.ne.jp/islecape/20081203/p1

「親指シフトじゃないとだめだー」などと高価なキーボードを買う人についてとやかく言うつもりないが、変質していくサービスに合わせられる柔軟さを獲得するのも大事だと思う。自分が何に依存しているのか、そして、その依存にどれほどのリスクがあるのか、そしていざというときに果して乗り切れるか、そういうことを考えることも重要ではないか。

親指シフトが高価なキーボードであるというのは確かに現在の事実です。しかし、高価であることは親指シフトキーボードの本質的な性質ではありません。単に、売れていないから量産できずコストダウンの余地がなく、競争もないので価格を下げるインセンティブもないからです。親指シフトキーボードにすることが本質的に価格を引き上げることになるというのが間違いであることは、日本語ワープロ専用機がまだ実用だったころ、富士通のOASYSは親指シフトモデルとJISかなモデルが同じ価格で売られていたことからも明らかです。

親指シフトを使いたい人がキーボードが高価であることに満足であるはずはありません。私も大変不満です。ただ、現在の親指シフトを取りまく状況ではそれを甘受するしかなく、それでも親指シフトを使う快適さには替えがたいと思っているから使うのです。「とやかく言うつもりない」ということなので、あまりくどくど言うのもどうかとは思いますが、このような親指シフトユーザーの気持ちもご理解ください。

また親指シフトを使うことが依存であるかというのは考え方だと思います。親指シフトはコンピューターを使った文字入力という普遍的で基本的な技能に関する技術です。また、人間とマシンのインターフェースの最前線にあるということで大変個人的なものでもあります。そうだとすれば、自分の使いやすいものに統一できれば大きな利益になります。実際、親指シフトを使う人の中には、ウィンドウズだけでなく、マッキントッシュでも、あるいはリナックスでも、サブノートパソコンでも、果ては携帯電話(外付けキーボードを使って)まで、親指シフトを統一して使っている人もいます(こうした環境が整えられるのも親指シフトのすごいところです)。

確かに環境の変化に合わせて柔軟に対応できるようにすることの重要性は理解できます。ただ、その場合に個人にとって重要なインターフェースであるもの(親指シフトはその一つです)を変えるかは、十分な比較考量が必要です。私はそのようなものの変更は最後にやるべきで、他に変えられるものがあれば、それを変えることも選択肢の一つにするべきだと思います。実際、親指シフトユーザーの中には「親指シフトが使える」という基準で、例えばOSを変えたりする人もいるのです。親指シフトユーザーのリスク管理はここまでできているのです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »