Re: 親指シフトキーボード Rboard Pro for PCをWindows Vistaで使う(@知らぬい)
親指シフトキーボードを使い続ける。
http://d.hatena.ne.jp/shiranui/20080720/p1
Rboard Pro for PCは、DOS/V機用の親指シフトキーボードです。
(中略)
私は発売後すぐに秋葉原のLaox ザ・コンピュータ館で定価の4万9800円で買いました。
シリアルナンバーは0063。二桁の番号です。
既に製造は中止されており、製造元であるリュウドのドライバーは、Windows XPまでの物しかなく、Vista用ドライバーの予定がない旨の回答がユーザーにありました。そして、このXP用のドライバーはVistaで使えないことがユーザーの報告で知られています。
そのため、親指シフトユーザーの中には、Rboard Proが使えないならWindows Vistaに移行しない、又はXPが使えなくなるときがRboard Proの寿命だと考える人がいらっしゃいます。
(中略)
しかし、Rboard ProはフラッシュROMの書き換えで、ハードウェア的にキーボードの配列をユーザーが変更できるという特長があります。
(中略)
これでVista機で親指入力できています。
(中略)
高価だったRboard ProをVista機でも使えることには十分に意義があると考えています。
Rboard Pro for PCはRboard Pro for Macとともに、親指シフトユーザーの間でとても評判が良いキーボードでした。私も「親指シフトキーボードのフェラーリ」と言ったことがあります。フェラーリは乗ったことがないですが、上記二つのキーボードは長らく使っていました。
使っていたRboard Pro for PCを見たらシリアル番号は141と何と三桁になっていました(笑)。残念ながら、故障してしまったため(それも、サポート終了後間もなくという、マーフィーの法則のようなタイミングで)、それ以降は別のキーボードを使っています。
もし、そのキーボードが故障していなかったら今頃どうなっているかを考えてみました。今使っているパソコンのOSはVistaです。その前使っていたパソコンから乗り換えたときに、Vista機にしたのですが、もし、Rboard Pro for PCが故障していなかったら、その時点でどうするか大いに迷ったことでしょう。キーボードをとるかOSをとるか、それが問題だ(笑)。
しかし、上記の引用を見ると、VistaでもRboard Pro for PCを使うことは可能なようです。Rboard Pro for PCの仕様を見ると、OSはWindows3.1の頃から使えましたから(Windows3.1っていつごろ出たんだろう)、その頃から現在のVistaまで途切れることなく使えたことになります。
昔から使っているキーボードを、変化するハードウェアやOSの環境に対応できるようにするための努力は、キーボードが高価だったからだけではありません。ユーザーとのインターフェースという、時がたっても基本的な使い勝手の良し悪しが変化しないものを維持しようとすることが意味のあることだからなのです。逆に言えば、そのような将来への見通しがあったからこそ、発売時の高い価格も正当化できたと考えるのが妥当です。
親指シフトの歴史は、ユーザーをはじめとする親指シフトコミュニティーのこうした努力の歴史だと言えます。OSやハードウェアが新しくなっても、それへの対応策を常に考え出す力があったことはうれしいことです。そして、最近になっても新しい親指シフトキーボードや親指シフトキーボード付きのノートパソコンが登場し続けることは、親指シフトという環境を支えるベースが十分に広いということを示しているのです。
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