Re: 朝日新聞、be on Sundayでキーボードの話(@ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく)他1件
昨日に引き続き、親指シフトが新聞記事になった件です。
http://kouy.exblog.jp/7841212/
親指シフトが取り上げられたことで一部で話題の、2008/04/27付の朝日新聞、be on Sundayの「日曜ナントカ学」。
親指シフトのことはもちろん注目ですが、私としては他に気になった部分がありました。
「一部で話題」というのは、私のブログのことです(笑)。いや、その他、日本語入力コンソーシアムの掲示板
http://nicola.sunicom.co.jp/info4c.html
とかにも書き込みがあるんですよ。
親指シフトが私の関心事なのは当然ですが、確かにこの朝日新聞の記事にはキーボードに関していろいろ大事なことも書いてあります。
「古いキーボードは、タイプライターに似せて手前ほど低くなるように設計されていて、手首が反った形になる。そうすると、手首の腱や血管が圧迫されて疲れるのです」。確かに、改良された最新のキーボードはどんどんフラットになっている。ヘッジ教授は、手首が自然に下がる角度になるキーボードを置く板を使うことを勧めている。
実は、私もキーボードの手前側に厚さ5mmのボードを入れて高さを調節しています。そして、それを始めたのが東プレのRealforce 108UHを使い始めた後なのです。
これはキーボードの傾きに関するものです。一般的には、キーボードの向こう側を少し手前側より高くして使っている人が多いのですが、どうもそれは人間工学的にはあまり望ましいものではないということのようです。
私は、この件に関してはあまり経験や知識もないし、自分で確かなことを言えるほど、いろいろなキーボードについて確かめたわけでもありません。そもそも、親指シフトを使っていると、いろいろ比較するほどキーボードの種類があるというわけではないのも原因ですが(笑)。
ただ、キーボードの形状が少し変化しても、おそらく親指シフトが日本語入力の方法として大きな利点を持つものであるというのは、引き続き有効な事実であると考えます。本当のことを言うと、これを確かめられるくらいいろいろな種類の親指シフトキーボードがあって、選択に迷うほどだとうれしいんですけど。
キーボード今昔(@The second ぱらぐらふ)
http://0710sasame.blog122.fc2.com/blog-entry-58.html
4/27付朝日新聞 緑のbe 「日曜ナントカ学」より
楽天リサーチによれば、パソコンで文章を書く人の84%がJISキーボードによるローマ字入力を使う。
私がパソコンを始めた頃はまだ「親指シフト方式」がかなりの割合だった気が…
ワープロだと確実にその方が多かったですよねぇ
仮名入力だと打つキーが6割程度で済むので、速さだと絶対有利。
現在も愛用してる人は、長い文章を書くことの多い「プロ」が大半だとか。「打つ文字と表示される文字が違うローマ字入力は、日本語を書く方法としては自然ではない。定着したのはある意味不思議」 奥野卓司:関西学院大教授(社会学)
う~ん、これはどうかなぁと思いますね
キーボードで文章を書くためには、まず配列を覚えないといけない。
何らかの方法でタイピングをちゃんと習うのならともかく、
独学するのなら、アルファベット配列26コ覚えれば済む方がはるかに簡単ですよ
ローマ字は誰でも小学校で習ってるんだしねっ! (笑)
確かに親指シフトはワープロ専用機時代には、それなりの割合のユーザーが使っていました。パソコン時代になってシェアは大幅に減少していることは事実です。ただし、これは親指シフトがパソコンに合っていないということでは決してないと考えます。
親指シフトによる入力は確かに速いです。でもそれだけではなく、使っていて疲れにくい、自然な方法でもあります。だから、長い文章を書くことの多い「プロ」に愛用者が多いのは当然です。ただ、そのメリットはおそらくコンピューターを使って文章を入力する人全部に当てはまるのだと私は考えています。
ローマ字入力については、確かに最初に覚えなければいけない指の位置は少ないかもしれません。でも、そのために払わなければならない代償(打鍵数の増加や不自然な文字配置による無駄な指の動きはその一例です)は、使い続ける限り続きます。
さらに、コンピューターによるローマ字入力と日本語のローマ字表記の問題を簡単に同一視することには疑問を感じます。「ローマ字入力は、たとえば『か』を、『k』+『a』に頭で分解しないといけないからその手間が面倒だ」というローマ字入力に対する批判に対して、ローマ字入力をしている人が、「そんなことはない。自然に指が動いて入力される。」と、よく反論している(これは私も正しい反論だと思います)ことからすると、実は、覚えているのは指の動きで、ローマ字の表記とは関係がないといえます。
コンピューターによる文字入力の問題は、知的作業の生産性に大きな影響を与えるという意味において社会的なものです。そうだとすれば、間に合わせの方法で解決してはいけないものだと私は思います。
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コメント
おひさしぶりです。やっと親指シフトキーボード新調しました。
朝日新聞の記事、私も読みました。キーボードの角度、確かにフラットな方が疲れにくいかもしれませんですね。
USB接続のフルキーボードの親指シフトキーボードも欲しいです。そういうバラエティが増えるためにも、ユーザーが増えることは大事ですねえ。
投稿: 丹後ちまき | 2008/06/22 10:56
丹後ちまきさん
こちらこそご無沙汰しています。ブログの記事も拝見しました。
>USB接続のフルキーボードの親指シフトキーボードも欲しいです。
本当ですね。私は今、KB231がメインのキーボードとなっています。別のパソコンでKB661も使っているのですが、いろいろな面でやはりKB231の方が使いやすい感じです。製造終了になってしまったのは残念ですね。壊れてしまったらどうしようかと思っています。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2008/06/22 21:54