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2008/03/18

Re: 効率のよいテキスト入力方法 II.(@We love 200LX.)

親指シフトの目指すところをうまく伝えられているのだろうか。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/222ii_02fb.html

このように、○指シフトを使っているような「効率第一」の人たちも、実際にはローマ字入力を勧めているのが実情です。

そういうことで、
(3)ユーザー辞書登録で変換辞書を鍛える。
(4)入力方式を○指シフトなどに変える。
(5)入力しやすいキーボードに変える。
のうちの(4)については、確かにローマ字入力よりも○指シフト入力のほうが効率が良いものの、一般的には、ローマ字入力をこき下ろすほどのことでもないのです。

むしろ、効率に大きく関係するのは、(3)のユーザー辞書登録です。

わざわざ伏せ字にするほど親指シフトは危ないものではないと思いますが(笑)。

さて、親指シフトを使っている人はすべて「効率第一」なのでしょうか。親指シフトを使っている人やそれを人に勧めようとする人の「売り出し文句」はいろいろです。最近、親指シフトのセールスにもっとも成功しているのは勝間和代さんだというのは、おそらく間違いないでしょうが、確かにキャッチフレーズとして「ローマ字入力を使っている人の1.6倍の速さで入力できることになるのです。」(『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』57ページ)というフレーズを使っています。

こうした数字は人に説明するには大変簡潔で、忙しい人を相手にする場合はそれぐらいしか有効な方法がないことも多くあります。

また、実際に親指シフトはローマ字入力に比べれば、覚えるのも早いし、到達できる入力のスピードが速いのも確かです。これは、例えば
http://nicola.sunicom.co.jp/spec/demand.htm
の図3を見てもらえれば良いと思います。ある程度きちんとした方法論で異なった入力方法を比較して結果を出しているものは、上記の他に私は見たことがありません。

もちろん、入力の効率を左右するものはキーボードだけではなく、上にも書かれているように、ユーザー辞書登録などを含めた入力システム全体の問題であるのも確かです。その意味では、キーボードの選択の持つ重要性は薄まっているのも道理です。それでも、親指シフトの優位性は否定できないものであると考えます。

もう一点、気になるのは親指シフトを効率だけで考えることが果たして適当であるかです。確かに私も他の親指シフトユーザーも、効率の良さを親指シフトを使う重要な理由としてあげています。しかし、それ以上に、使ったときの使いやすさ(疲れない、自然な入力ができる)をあげている人も多いのです。私もなるべくそのように説明するようにしているつもりです。

使いやすさといった、多分に個人的な感覚は他人に伝えることは難しいものです。だから、セールストークとしては数字を出すよりずっと弱いものにならざるを得ません。でも、そのことを実感しているユーザーも多くいるのです。

親指シフトユーザーがローマ字入力など他の方法をこき下ろしているかどうかは分かりませんが、親指シフトが良いものであると世の中に言うユーザーが多いのは、こうした気持ちの現れであるとも私は考えています。これまで、私のブログで引用した親指シフトユーザーの声は使いやすさを支持しているのです。感覚的なものを他人に伝えるという困難をおしても、本当の意味での親指シフトの強さを伝えるという努力が必要とされていると私は考えています。

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