« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月の記事

2008/03/31

Re: 親指シフトをマスターしました。(@パーソナルコンセプター)

親指シフトをマスターするとどのように感じるのだろうか。
http://arcadia-inc.livedoor.biz/archives/51294926.html

勝間和代さんお薦めの、あの親指シフトをほぼマスターしました。

(中略)

マスターして思うのは、入力のストレスが少なくなったということ。
打鍵数がローマ字入力の60%程度で済むのはいいですね。

親指シフトの良さを伝える方法はいろいろです。最後に書かれているような具体的な数値を使うのも一つのやり方です。別の方法は、実際に使った人(特に他の入力方法との比較をしている人)がどのように感じるかを示すことです。

ここに書かれているような「入力のストレスが少なくなった」というのは、貴重な証言です。第三者からすれば、「そんな感覚的なもので善し悪しが判断できるのか」ということなのかもしれません。そうした疑問も当然といえば当然です。

でも、多くの親指シフトユーザーがこのように、使いやすさを主張しているということは、それなりの重みを持つ証拠といえるのではないでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/30

Re: 2008年03月30日02:54:38(@くらむちゃうだー)他2件

パソコン環境はさまざまでも親指シフトを使っています。
http://clouder.nowa.jp/status/192113

親指シフトのためにTESLAをインストールしたけど入力が変わらない。。。

これはマッキントッシュですね。TESLAはマックで親指シフトを使うためのエミュレーションソフトです。どうして変わらないのか私は分かりませんが、どなたかヘルプお願いします。

ノートPC環境では相変わらず難儀(親指シフト中間報告)(@鉄王)
http://www.tecking.org/archives/129

年初から挑戦してきた親指シフト環境への移行ですが、ノートPCでの親指シフト、相変わらず難儀しております…… orz

アタシのPC環境の問題かもしれないんですけど、Anthy+SCIMで動作させてると誤認識がすごく多くてストレスたまってしょうがないんですよ。同時打鍵の判定が甘いというかなんというか。

こちらはノートパソコンでリナックスです。リナックスでは日本語入力環境のSCIM-Anthyで親指シフトが選択できるようになっていますが、ノートパソコンのようにキーボードが固定されているものでは少し使いにくいのかもしれません。誤認識の原因が何だか、これだけでは不明ですが、これもどなたか知っている方がいたら教えてください。

 

MacBook + WindowsXP + 親指シフトを少し設定変更(@ウタロンガー)
http://utaron.seesaa.net/article/91586485.html

現状メイン環境はMacBook Pro + Windows XPで、この環境での設定メモはMacBook + WindowsXP + 親指シフトの方法に書いた。

(中略)

で、しばらくあきらめていたのだけど、Change Keyというレジストリを弄ってキー配置を変更するソフトを発見。これを使って、[カタカナ ひらがな]キーをMacBookにない[前変換 変換(次候補)]キーに変更。で、親指ひゅんQで右親指を[変換]に設定。

これで左親指を[スペース]キー、右親指を[かな]キーにできた。かなり快適。

この方は、ノートタイプのマッキントッシュで、ウィンドウズを使えるようにして、それにエミュレーターの親指ひゅんQをインストールして親指シフトを実現しています。別のソフトをインストールしてキー配置を変更することで、かなり快適な親指シフト環境を作ることに成功されたようです。

親指シフトを使いたいというユーザーの環境はハードやソフトもさまざまです。その違いに応じて、親指シフトが使えるようにするためには、いろいろな工夫が必要になることもあります。その結果についても、満足できるものから、そうでないものもあります。

大事な事実は、さまざまな環境にいるユーザーが親指シフトを使いたがっていて、そのための工夫もしているということです。こうしたユーザーがいることが親指シフトを支えているのだと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008/03/20

Re: Re: Re: Re:親指シフトレポートのコメントへの返信(@fuzzy Weblog@hatena)

親指シフトのゴールは何か、そのために必要なことは何か。
http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20080319/p6

様々な新しい入力方法を開発されるのはいいのですが、次のようなゴールを実現しないと単なる自己満足で終わってしまいます。

1. JIS規格、ISO規格の採用を実現する。

2. Windows/MacOSの標準搭載を実現する。

(中略)

一度覚えた方法を一生使えること、どこでも使えることを保障するためには、最低でもJIS規格の登録を目指すべきです。過去の特殊な入力方式はそのことを怠ったために事実上市場から消滅したのです。

文字入力の方法は優れて個人的な「好み」(あえてこの言葉を使います)に左右されるものです。その理由が効率だったり、使いやすさだったり、あるいは単に人と違うものを使いたいだけだったりするのかもしれません。その意味では、勝手に自分の好きなものを使えばいいだけで、何も規格のことなど考えなくても良いのかもしれません。

しかし、一方で技術は社会的な広がりを持つものなので、使用の規模が大きくなることによる社会的な利益も当然あります。使用者が多いことによる教育の機会(形式的に教えるということだけでなく、使う人が周りにいるというによる教育効果も含めて)の増加およびそのためのコストの低減はまず考えられる利益です。また、技術が将来、役にたたなくなる可能性が少ないという世間からの評価でもあります。

そういう意味では、ここで言われていることは原理的には妥当だと考えられます。技術が社会的に受け入れられるということの典型的な証だからです。

では、上記の基準に照らして親指シフトはどこまで行っているのでしょう。

1.の公的規格に関しては、確かに親指シフトはJIS規格とはなっていません。キーボード上の文字の配列に関してJIS規格になっているのは、私の知る限りでは英文字(アルファベット)と、いわゆるJISかな配列だけだと思います。かなについては、一時期、新JIS配列というのがありましたが、使用実態がないということで廃止されています。このあたりの経緯は、親指シフトの生みの親である神田さんのサイトに書かれています。
http://www.ykanda.jp/input/jis/jis.htm

なお、文字配列そのものではないですが、コンピューターへの日本語入力、特にかな漢字変換については、「仮名漢字変換システムの基本機能」がJIS X 4064という規格として制定されています。この規格には、NICOLA配列(日本語入力コンソーシアムが改良した親指シフト配列)が、規格の一部ではありませんが参考として付属書になっています。日本語入力コンソーシアムは配列をJIS規格として登録するように努力したようですが、最終的には上のような扱いになったとのことです。

そもそもJIS X 4064の守備範囲はかな漢字変換のシステムが備えるべき基本的な機能なので、文字の配列に関しては守備範囲外で、そこはやりたい人が勝手にやりなさいということなのかもしれません。

結論をいえば、確かに親指シフトの文字配列はJIS規格とはなっていません。かな文字の配列という意味で、JIS規格になっているのはいわゆる「JISかな」だけです。ただ、大事なことは親指シフトは、公的な規格となっているJIS X 4064に適合している例として認知されているという事実です。

ですから、1.の基準に照らしていえば、そこまでは行っていないものの、かなり接近できたと言えるのかもしれません。

2.については、OSの「寿命」は入力方法のそれよりも短い(これまでのOSの歴史から見れば そうなっています)ことから、もう少し一般的に、「実際に広く使われているOSでの標準搭載」とした方が良いかもしれません。

確かにウィンドウズやマッキントッシュでは、何らかの形でソフトウェアを追加しないと親指シフトを実用的に使うことはできません。でも、リナックスでは多くのディストリビューションでデフォールの日本語入力であるSCIM-Anthyでは、当初から親指シフトを選択できるような設定になっています。これは、もう標準搭載といってもよいでしょう。

ウィンドウズやマッキントッシュではすでに述べた通り、何らかの追加が必要になります。ただ、そのための壁は最近、ずっと低くなってきていると見ることができます。いずれにしても、実際に広く使われているOSでは(それだけでなく、携帯電話などでも外付けキーボードを使えば)親指シフト使用に対する障害は少なくなってきていると私は考えます。

これらを総合してみると、親指シフトに対する社会的な認知は決して低くないと考えるべきだと私は思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/18

Re: 効率のよいテキスト入力方法 II.(@We love 200LX.)

親指シフトの目指すところをうまく伝えられているのだろうか。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/222ii_02fb.html

このように、○指シフトを使っているような「効率第一」の人たちも、実際にはローマ字入力を勧めているのが実情です。

そういうことで、
(3)ユーザー辞書登録で変換辞書を鍛える。
(4)入力方式を○指シフトなどに変える。
(5)入力しやすいキーボードに変える。
のうちの(4)については、確かにローマ字入力よりも○指シフト入力のほうが効率が良いものの、一般的には、ローマ字入力をこき下ろすほどのことでもないのです。

むしろ、効率に大きく関係するのは、(3)のユーザー辞書登録です。

わざわざ伏せ字にするほど親指シフトは危ないものではないと思いますが(笑)。

さて、親指シフトを使っている人はすべて「効率第一」なのでしょうか。親指シフトを使っている人やそれを人に勧めようとする人の「売り出し文句」はいろいろです。最近、親指シフトのセールスにもっとも成功しているのは勝間和代さんだというのは、おそらく間違いないでしょうが、確かにキャッチフレーズとして「ローマ字入力を使っている人の1.6倍の速さで入力できることになるのです。」(『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』57ページ)というフレーズを使っています。

こうした数字は人に説明するには大変簡潔で、忙しい人を相手にする場合はそれぐらいしか有効な方法がないことも多くあります。

また、実際に親指シフトはローマ字入力に比べれば、覚えるのも早いし、到達できる入力のスピードが速いのも確かです。これは、例えば
http://nicola.sunicom.co.jp/spec/demand.htm
の図3を見てもらえれば良いと思います。ある程度きちんとした方法論で異なった入力方法を比較して結果を出しているものは、上記の他に私は見たことがありません。

もちろん、入力の効率を左右するものはキーボードだけではなく、上にも書かれているように、ユーザー辞書登録などを含めた入力システム全体の問題であるのも確かです。その意味では、キーボードの選択の持つ重要性は薄まっているのも道理です。それでも、親指シフトの優位性は否定できないものであると考えます。

もう一点、気になるのは親指シフトを効率だけで考えることが果たして適当であるかです。確かに私も他の親指シフトユーザーも、効率の良さを親指シフトを使う重要な理由としてあげています。しかし、それ以上に、使ったときの使いやすさ(疲れない、自然な入力ができる)をあげている人も多いのです。私もなるべくそのように説明するようにしているつもりです。

使いやすさといった、多分に個人的な感覚は他人に伝えることは難しいものです。だから、セールストークとしては数字を出すよりずっと弱いものにならざるを得ません。でも、そのことを実感しているユーザーも多くいるのです。

親指シフトユーザーがローマ字入力など他の方法をこき下ろしているかどうかは分かりませんが、親指シフトが良いものであると世の中に言うユーザーが多いのは、こうした気持ちの現れであるとも私は考えています。これまで、私のブログで引用した親指シフトユーザーの声は使いやすさを支持しているのです。感覚的なものを他人に伝えるという困難をおしても、本当の意味での親指シフトの強さを伝えるという努力が必要とされていると私は考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/03/16

Re: 親指シフト配列とたわし その2(@香り立つテキストの間)

親指シフトへの敷居の高さはどの位か。
http://aromatext.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/2_8932.html

親指シフト入力の導入は関連ソフトが充実してきたおかげで、昔に比べずいぶんと敷居が低くなりました。

この方は、最初に親指シフトにトライしたのがウィンドウズ95の頃だったそうです。その時にNECのPC98シリーズに親指シフトを導入しようとして、エミュレーターソフトを使ったのですが、結局はあまり良い結果でなく、あきらめました。

その後、7年ほどローマ字入力をしていましたが、親指シフトをもう一度試そうということで、親指ひゅんQ(エミュレーションプログラム)を導入して、今度はうまくいったようです。ローマ字入力もされているようですが、親指シフトがフィーリングに合ったようです。

親指シフトを使おうとする場合、現在普通に売られているパソコンではそのままでは親指シフトを使うことはできません。ソフトを用意しなくてはいけませんし、専用キーボードを使いたければそれなりの費用も必要です。

それでも、少し前に比べれば、「ちょっと努力すれば親指シフトが使える」という良い環境になっているのかもしれません。

ウィンドウズでいえば、商用ではJapanistがありますし、フリーウェアやシェアウェアのエミュレーションプログラムもずいぶん多くなりました。

マッキントッシュでは、Teslaというエミュレーションプログラムを最新のOSに対応させられるようにユーザーが工夫をしていますし、最近ではトリニティーワークスという会社が最新OSに対応した商用エミュレーションプログラムを発表しています。
http://www.trinityworks.co.jp/software/NicolaK661EV/index.php

リナックスでは、多くのディストリビューションでデフォールの日本語入力となっているSCIM-Anthyというプログラムでは、親指シフトによる入力に簡単に変えられるようになっています。

もっと言うと、携帯電話やPDAでも外付けのキーボードで親指シフトを使えるようにできるようになっています。

こうして見ると、親指シフトはパソコンユーザー全体の中での割合はずっと小さいとは言っても、しっかりと使える状態は維持されていると言えます。

考えてみると、ワープロ専用機の時代は、親指シフトを使うことは富士通のOASYSを使うこととイコールだった訳で、他社のワープロで親指シフトを使うことはまったく不可能でした。それが今では、どのようなパソコンでも親指シフトを使おうと思えば使えるようになっています。「敷居が低く」なっているという意味にはこのことも含めておくことが良いと思います。

大事なことは、この敷居が再び高くならないようにすること、できればもっと低くすることなのでしょう。これが親指シフトのコミュニティーの課題なのです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »