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2008/02/28

Re: ウェブ商人の音速仕事術 Vol.2 勝間和代さんはなぜ、親指シフトを薦めるのか?(@『ラストワンクリックの思いがけないコツ』)

親指シフトをすすめない理由はなんだろう。
http://lastoneclick.net/archives/51022246.html

重要なのは・・・
親指シフトにする理由
ではなくて、

ローマ字入力にしない理由
が見当たらないことです。

そして・・・

親指シフトにしない理由

はいっぱい見当たるのです。

■「親指シフト非対応」に苦しむシーン
・パソコンを買い換える時
・友達にちょっとパソコンを借りる時
・ネットカフェに立ち寄った時
・タイピング練習用ソフトを買う時
・各種ソフトのマニュアルを読む時 等など

■親指シフト用のキーボードが必要

■偏見の目で見られる

親指シフトを使っていることが「偏見の目で見られる」というのは、どうしてだか分かりません。少なくとも私は親指シフトを使っていて、そのような目にあったことはありません。ただ「そんなことどうでも良い」とばかりに無視されるのはいつものことで慣れていますが。

親指シフトにしない理由としてここにあげられているものを良くみると、偏見に関するもの以外は「親指シフトが少数派である」ということを言い換えているにすぎないようです。

確かに、親指シフトを使っている人はコンピューターのユーザーの中では圧倒的な少数でしょう。ここに引用したブログの記事でも、現在の普及率は「1パーセント未満」(なぜか赤文字で書かれていますが・・・)と述べられています。正確な統計はありませんが、この数字はほぼ間違いないでしょう。もう一桁や二桁低いかもしれません。

少数派に属するものを他人に勧めるのは大変勇気がいります。世の中の常として少数派であることだけで、多数派にいるよりも不便な思いをしたり費用がかかったりすることは、ほぼ明らかだからです。

それでも、何らかの意味で優れたものがあれば、きちんとした理由とともにすすめることは支持者としては当然なことです。私が親指シフトをすすめるのも、その良さを信じているからです。私は何も殉教者を気取るつもりはありません。でも、少数派だからというだけで他人に勧めることをやめることもないでしょう。

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コメント

「理由」は20年前に論争していたことと全く同じですね。

20年経ってどこか違っているのか?と考えみると、キーボードの互換性を問題にすること自体が不必要というか無理なことになってきました。

そもそも、他人のコンピュータを使うこと自体が激減している。
営業などはモバイルPCが普通。

コンピューつまりキーボード利用ではない入力方法の激増。
(携帯、PDA、カーナビ・・・)

コンピュータの利用方法として、入力よりも見る方(ブラウザー利用)が圧倒的に増えてしまって、コピーペーストのテクニックなどアプリケーション利用技術の方が重要になってしまった。

こういうことがあるから、キーボード入力方式だけを論じる意味は減ってきてますよね。

投稿: 酔うぞ | 2008/02/29 08:47

こんばんは。入力よりも見る方が、というのは、その通りだなぁと思いました。最近よく掲示板に書き込まれる「長文失礼」って断り書きも、その現れですよね。携帯だからだと、「一文」ではなく「文章」を書いた時点で既に「長文」になってしまうという…。
考えてみれば、「文章を書く」というのは労力のいること。皆が得意というわけではなかったはず。だから、「皆」のことを平均的に考えるなら、文章入力というのは相対的には重んじられる比率は低くなるのは当たり前。
でも、必要とする人には、よい環境が整えられていてほしいなぁとも思います。
必要とされる人に対してまで、「重んじる必要はない」なんて、言ってほしくないですよね。

投稿: 沢野 | 2008/02/29 21:05

酔うぞさん

おっしゃることはその通りですね。ただし、その上で、文字入力の問題を考えると「人間とコンピューターのインターフェースである」ということだけは不変なわけですね。

私が良く引き合いに出すWeb2.0の文脈では、データもアプリケーションもネットの「向こう側」に行ってしまっても問題がありません。ところが、ヒューマン・インターフェースは絶対に「向こう側」にはいけない、人間にくっついていなければいけない、という制約があります。それだからこそ、使いやすいものを工夫することは意味があるし、その寿命はOSやアプリケーションよりも長くなります。

だからこそ、文字入力の問題はきちんと考えないといけないのですよね。

沢野さん

文章を書くのに労力がいるというのは、時としてみんな忘れてしまいますね。労力がかかるからこそ、使いやすいものを用意することは社会的に意味があることだし、その需要がなくなることはおそらくないのだと思います。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2008/02/29 22:59

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