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2008年2月の記事

2008/02/29

Re: キー配列(@実務翻訳者の日常)

日本語以外での文字入力はどうなっているのか。
http://blogs.yahoo.co.jp/chitoron39/55067996.html

ところで、ハングルのキー配列は効率的な配列になっているのだろうか?

親指シフトキーボードのキー配列は、「よく使われる文字が、使いやすい位置に配列されています。ホームポジションのある真ん中の段だけで約63%、上の段と合わせると約90%の日本語が打てるようになっています。」と説明されていて、入力効率を追求した結果、JISかな配列とも異なるキー配列になっている。

ハングルのキー配列はというと、使用頻度とはあまり関係ないようにも見えるし、一応、考慮はされているようにも見えるし、よくわからない。

ハングルの入力方法はいくつかあるようですが、一番ポピュラーな2ボルと呼ばれる方式では、基本的には初めの子音、母音、終わりの子音(ない場合もある)それぞれにキーが割り当てられていて順に入力していくという方法のようです。ある意味で、日本語のローマ字かな変換のようなもののようです。

ハングルの文字数は、大変多いのでこのような方法がとられたのでしょう。文字の構成要素を順に入力して、それらを組み合わせて文字を構成していくというのは、コンピューターになって初めて可能になったもので、機械式のタイプライターだったら、不可能ではないにしても大変面倒なものだったと思います。

しかし、現行の方法でもいくつか改良の余地はありそうです。実は親指シフトを使ってハングル入力を合理的にする方法が特許として認められています。実装まではされていない(また、特許なので勝手にやることはできません)ので、具体的な評価まではできませんが、一つの可能性として面白いものだと思います。

興味がありましたら、拙サイトのページ「ケーススタディー(ハングル)」
http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub147.htm
をご覧いただけたらと思います。

実は、ハングル以外の外国語でも親指シフトを使ったらどうかというのは面白いテーマです。興味がありましたら、このブログの右サイドバーにある「ケーススタディー(日本語以外)」のリンクをご覧ください。

どなたか、これを実装する人はいませんか?ハングルは特許があるのでダメですが、アラビア語、フィンランド語、ヒンディー語は別に特許をとっているわけではないし、中国語は特許の保護期間がすでに経過してしまっているので、問題なく使えるはずです。IT大国で名を売るチャンスですよ(笑)。

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2008/02/28

Re: ウェブ商人の音速仕事術 Vol.2 勝間和代さんはなぜ、親指シフトを薦めるのか?(@『ラストワンクリックの思いがけないコツ』)

親指シフトをすすめない理由はなんだろう。
http://lastoneclick.net/archives/51022246.html

重要なのは・・・
親指シフトにする理由
ではなくて、

ローマ字入力にしない理由
が見当たらないことです。

そして・・・

親指シフトにしない理由

はいっぱい見当たるのです。

■「親指シフト非対応」に苦しむシーン
・パソコンを買い換える時
・友達にちょっとパソコンを借りる時
・ネットカフェに立ち寄った時
・タイピング練習用ソフトを買う時
・各種ソフトのマニュアルを読む時 等など

■親指シフト用のキーボードが必要

■偏見の目で見られる

親指シフトを使っていることが「偏見の目で見られる」というのは、どうしてだか分かりません。少なくとも私は親指シフトを使っていて、そのような目にあったことはありません。ただ「そんなことどうでも良い」とばかりに無視されるのはいつものことで慣れていますが。

親指シフトにしない理由としてここにあげられているものを良くみると、偏見に関するもの以外は「親指シフトが少数派である」ということを言い換えているにすぎないようです。

確かに、親指シフトを使っている人はコンピューターのユーザーの中では圧倒的な少数でしょう。ここに引用したブログの記事でも、現在の普及率は「1パーセント未満」(なぜか赤文字で書かれていますが・・・)と述べられています。正確な統計はありませんが、この数字はほぼ間違いないでしょう。もう一桁や二桁低いかもしれません。

少数派に属するものを他人に勧めるのは大変勇気がいります。世の中の常として少数派であることだけで、多数派にいるよりも不便な思いをしたり費用がかかったりすることは、ほぼ明らかだからです。

それでも、何らかの意味で優れたものがあれば、きちんとした理由とともにすすめることは支持者としては当然なことです。私が親指シフトをすすめるのも、その良さを信じているからです。私は何も殉教者を気取るつもりはありません。でも、少数派だからというだけで他人に勧めることをやめることもないでしょう。

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2008/02/24

Re: コンピュータパニック再び(親指シフト2)(@エリオンのエキセントリック日記)他3件

みんなは親指シフトのことをいつから知っているのだろう。
http://plaza.rakuten.co.jp/elion/diary/200802230000/

もう少し親指シフトの話をします。

ということで、Word派に転向したのはいいのですが、なにしろ20年以上Oasysの親指日本語入力システムを使ってきたために、なかなか慣れることができません。

(中略)

でも、仕方がない、どうしようもないんだと諦めていました。

しかし、この間、ひょんなことから、専用のソフトとキーボードを買って、PCにつなぐと、Wordでも親指日本語入力ができることを知りました。

本当に嬉しかったですね。これで昔のスピードを取り戻せると、早速、ソフトとキーボードを入手しました。

この方は、ずっとワープロ専用機のOASYS(もちろん親指シフト)を使ってきましたが、仕事の必要からパソコンのワープロソフトであるワードに文書作成環境を変えました。その際に親指シフトが使えることが分からずにいました。そのためずっと不便な思いをされてきましたが、最近になって、親指シフトはワードでも使えることが分かり、親指シフトに戻ってきました。

まずは親指シフトへの生還おめでとうございます(笑)。ただ、なんで今まで不便な思いをさせてきたのかと、親指シフトの仲間として残念な気持ちです。

親指シフトはワープロ専用機のOASYSで使われていました。そして、ワープロ専用機が使われなくなってきたのにつれて、親指シフトを使う人も減ってきてしまいました。これはとても残念で、パソコンでも親指シフトは使えるんだということはもっと知らされるべきだったのです。過去のことを言ってもしょうがないのは承知の上で、親指シフトがワープロ専用機からパソコンへの移行をうまく乗り切ってくれていたらなあと思います。

春一番(@のんびり主婦の日常)
http://blog.goo.ne.jp/mimirin777/e/e1405402637f60ed9409ace19130b300

④昔、写植のバイトで打っていた。懐かしい~
まだあったんだ!親指シフト。 今のPCにつけられるのかしら・・・。(DELL)

大丈夫ですよ。親指シフトはいろいろな方法で実現が可能です。昔使ったことがあるのでしたら、すぐに思い出せることと思います。専用のキーボードもまだ販売されていますし、親指シフトを実現するためのソフトウェアもいろいろなところで開発されています。

親指シフトの恒久性(@天狗丸無芸帖)
http://tengumarumugeityou.seesaa.net/article/85097406.html

ただ偏見と狭量な感性の持ち主が、親指シフトの不便さを言い募り、かれこれ二十年前から親指シフト・ユーザーの絶滅の危機を唱えてきたが、ただのヨタである。

実際にはw-zero3esや、e-mobileといった、最近の端末に外付けキーボードで親指シフト環境を整えようという、涙ぐましい努力すら行われている。

圧倒的大多数になることはないだろうが、それを根拠に絶滅だというのはいささか論理が逆転していないだろうか。

親指シフトは四半世紀以上前に登場して、一時期はそれなりのユーザーのシェアを持っていました。もちろん、最初の頃から親指シフトに懐疑的な人もいました。そして、親指シフトが業界規模でのスタンダードになることはありませんでした。

それでもユーザーはずっとあきらめずに使ってきましたし、ここに書かれているように新しいハードやOSが出てくるたびにそれらに何とか対応させようとする人たちもずっといました。その結果は、ウィンドウズ、マッキントッシュ、リナックスというメジャーなOSで、実用的に使える環境があるという成果になっています。こうなれば、誰も親指シフトが絶滅だとは言えないはずです。

しかも甘美(@そわそわブログ♪~(・∀)ノシ)
http://noporu.at.webry.info/200802/article_7.html

自分の持つマイナー属性の中でどれか一つをメジャーにしてやるぞと神様か誰かに言われたら何にしようか。

(中略)

というわけで何かをメジャーにしてやるといわれたら、ぼくとしては親指シフトキーボード一択だな。親指シフトについては甘美な自己満足とかどうとか言ってる場合じゃない。価格5桁のキーボード2~3種からひとつ選ぶとかもう勘弁。実質選択なんてしてないし。

もちろん、少数派であるために実際にはいろいろな面で不便な思いをすることはある程度覚悟せざるを得ません。ここに書かれているように、選択の余地が少なくなることや、手間がかかること、あるいはコスト的にも厳しいことなどがあります。

それでも使い続けるユーザーがいる限り、親指シフトがなくなる可能性はありません。上に書いた通り、これまで親指シフトは絶滅したと何回となく言われてきました。どっこい、しぶとく生き残っています。

大事なことは、親指シフトユーザーが使い続けること、仲間を増やす努力をし続けることだと思います。神様が味方になってくれるかは分かりませんが。

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2008/02/23

Re: (204)入力方式による差は大きいのか?親指シフトに関連して(@We love 200LX.)他1件

親指シフトは何を相手にしているのだろう。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/204_15c8.html

私は、「親指シフト入力方式」を否定しているわけでも、肯定しているわけでもありません。それは、ローマ字入力に対しても同じです。

親指シフトを考えるとき、別の入力方法との比較という枠組みで考えることが普通です。もちろん、いくつか可能な方法がある中で、どれが一番良いかを吟味することは、個人にとって大事な問題ですし、それが社会でどのように受け入れられるかということになれば、さらに重大なことになります。でも、親指シフトを取りまく環境を見たときに実は一番厳しい現実というのは、次のようなことなのかもしれません。

親指シフトが普及しなかった真の理由(@顔のない旅行者の日記)
http://blog.so-net.ne.jp/kao_no_nai_ryokousha/2008-02-21

キーボードなんてどうでもよかったからなんですよね。

確かに、個人がコンピューターを使うようになってからの歴史を見たとき、文字の入力などより技術の進歩が大きかった分野はたくさんあります。ハードやソフトの進歩のスピードは目を見張るものがあります。

でも、文字入力の問題は大事ではないのでしょうか。そんなことはないと私は思っています。コンピューターがパーソナルなものになって以来、文字入力は常に使われてきている技術です。そして、それをもっとも効率的にこなしてきており、また、今後も少なくともしばらくはこなし続けていくであろうと予測されるのがキーボードなのです。

だから、キーボードの問題をきちんと考えることこそが、これから人間がコンピューターとつきあっていく中できわめて大事な問題なのです。

そうしたことから考えれば、親指シフトが相手にしているのは、別の入力方法などではなく、文字入力という大事な技術に対する無関心なのかもしれません。

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2008/02/20

Re: (203)?面白いように仕事が進む?知的生産術「三種の神器」?(@We love 200LX.)

親指シフトの良さをどうやったらうまく伝えられるのだろう。
http://we-love-200lx.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/203_294c.html

「親指シフト」についても、誤解されているようです。「20年近く前のワープロ早打ち選手権の上位入賞者のほとんどが親指シフト利用者だった」と書いてありますが、書いている人は、どういう選手権だったか、たぶんご存じない。

当時のワープロ利用法というのは、「人間スキャン」なんです。つまり、手書きなり印刷された原稿を、ワープロに入力していくコンテストなんです。ですから、日本語の1文字1文字をワープロのキーの1つづつに置き換えるという親指シフトは、その「作業」がしやすかったんです。

確かに日本語ワープロの当初の使われ方はここに書かれているように、清書をすることだったのかもしれません。また、親指シフトの良さを説明することに、早く入力できることだけを強調することも(実際、速いのは確かですけど)、果たして適当かといえば、そうではない可能性もあります。

今では、そういう「清書機」としての使い方をすることは、ほとんどなくなりました。だから親指シフトもすたれてしまったんです。今は、ローマ字入力のほうがずっと現実的だと思います。

まさしく、ワープロやパソコンは清書機としてよりは、情報の創造のプロセス、特に文字情報の生成や加工のために使われるようになってきています。すなわち、コンピューターを知的生産の多くの段階で多面的に使うようになっています。

こうした情報生産の担い手の多くが親指シフトを重要な仕事の道具として考えていることをご存じでしょうか。典型的な例が文筆業で、親指シフトを使う人の割合が特に高い職業です。こうした人たちはもちろん清書のためにコンピューターを使っているわけではありません。自分の思想を文字として固定するための道具として使いやすいものを選んだ結果が親指シフトだったのです。このように考えれば、親指シフトの衰退(コンピューターのユーザーの中に占める親指シフトユーザーの割合という指標で見れば確かにそうかもしれません)と、コンピューターの使われ方の変化を結びつけることは間違っていると言わざるを得ません。むしろ、清書機としてではなく、文字情報の第一次的生産の道具としてコンピューターを使うということなら、親指シフトの有用性は昔に比べて高まっているとさえ言えるのです。

このことを、指を多用するプロのピアニストに直接聞いてみたら、よいシフト方法ではないと言っていました。キーボードのシフトに親指を使うと、小指を使うのと違って、手全体がの動きが制限されてしうために、各指の独立性が損なわれてしまうのだそうです。

ピアノとコンピューターの鍵盤(どちらもキーボードですが)の目的や使用方法は違うので、どれだけ共通のところがあるか私は判断できません。ここで言われるように、親指と他の指を連動させて動かすことは、一つの制約となるのは確かでしょう。

とはいえ、ピアノで指を動かす場合と比べるとコンピューターのキーボードは指を動かす範囲は、格段に狭くなっています。こうした状況では、上記の制約はそれほど意味があるものではないという可能性もあります。

さらに、親指シフトと他の方法、例えばローマ字入力と比べた場合には、考慮すべき点がまだあります。例えば、同じ文章を入力するのに必要な打鍵数や指を動かさなければいけない距離などです。これらは実際に使ってみなくても簡単に計算ができますが、親指シフトのアトバンテージは明らかなものとなっています。

親指シフトを使っている人は、多くの場合、その良さを分かっているし、人にも伝えたいと思っています。でも、それは難しいことでもあります。なぜかといえば、親指シフトの良さは「使いやすい」という大変感覚的なものだからです。この壁を越えて、多くの人に届くような説明をすることが親指シフトコミュニティーの重要な仕事なのです。

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2008/02/18

Re: 無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008(@通販ブログ 購入レビュー。口コミ、最安価格比較。)他2件

親指シフトのビジネスモデルとは。
http://unitious.blog28.fc2.com/blog-entry-809.html

親指シフトキーボード紹介があるが、一般性もないし参照先は個人ブログ。

はい、すみません。この本『無理なく続けられる年収10倍アップ手帳2008』で紹介されている個人ブログは拙ブログです。残念ながら、このブログを大きなビジネスとすることは絶望的でしょう。

ただし、「一般性もない」というのは少し反論したくなります。これまでも何回も言っているのですが、実は親指シフトこそが(というか、自分にとって使いやすい日本語入力の方法をどんなプラットフォームでも使えることが)もっとも一般的なことだとも言えるからです。

さらに、親指シフトはウィンドウズだけでなく、マッキントッシュでもリナックスでも、あるいは携帯電話でも(外付けのキーボードを使って)実用的に使える環境があるのです。パワーポイントがリナックスで使えるでしょうか。

しかし、何と言っても、きちんとした組織がなければ単純に「親指シフトは良い!」と言ってもあまり信用されないのは世間の道理で、これはこれで大事な感覚です。「親指シフトウォッチ」ということで、どんなすばらしいことが書いてあるかと思って見たら、どうも個人がよくわけの分からないことをやっているということだと、まあ、普通の人は思うわけでそれはしょうがないことだと思います。

でも、親指シフトが広がる可能性があれば、それを組織的にサポートすることもビジネスモデルとして成立する可能性が出てきます。実際、そのような芽が出ています。

Mac用親指シフトドライバー(@BIBALOGUE)
http://kuromame.tea-nifty.com/bibalog/2008/02/mac_12d4.html

なんとトリニティーワークス有限会社というところで、NicolaK for FKB8579-661EV 評価版をリリースしていました。商用では初というMac OS X用親指シフトキーボードドライバで、FKB8579-661EV専用ということです。商用というのが、初心者には安心感を与えますよね。

FKB8579-661EV を MacBook で使うには(@Sio's Gadget Blog)
http://sio-gadget-blog.blogspot.com/2008/02/fkb8579-661ev-macbook.html

現在まだ評価版ということですので使用期限が3月12日までとなっています。今後どのようになるかはトリニティーワークスさん次第な所もありますが、必要な人が購入する意思を見せれば、きっと正式に販売していただけるようになるのではないでしょうか。

ここで書かれているように、マッキントッシュで親指シフトを使うためのソフトウェアをトリニティーワークスという会社が、ビジネスとしてサポートする可能性があるのです。

もちろん、ビジネスモデルとして成り立つかどうかは、さまざまな要素が関係する問題ですし、製品開発に関する意思決定は重大なビジネス・デシジョンですから、そんなに簡単ではないかもしれません。

それでも、親指シフトをビジネスとして取り上げるところが少しでも増えることは親指シフトのコミュニティーとして慶賀すべきことです。それは親指シフトがさらに社会的認知を得るというシグナルだからです。

もっと言うと、いろんな会社やグループが親指シフトをサポートするようになってくれば、私が個人でシコシコとブログを続けなくても済むようになるので、それもうれしいことなのです(笑)。

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2008/02/14

Re: キーボード問題(@だから問題はコミュニケーションにあるんだよ by com-lab)

親指シフトのどこが問題なのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/atutake/20080213/1202870104

しかし、キーボードを打つことにかけてはすでに十二分に速いと思っているので、これ以上の速さにはそれほど魅力を感じなかったのだ。せっかくほぼ完璧にタッチタイプできるようになったのに、今からわざわざ親指シフトを覚えるのも面倒なこと。さらにMacではそもそも親指シフトができない。

この方の言われることを分析してみましょう。まず、前半の「今からわざわざ親指シフトを覚えるのも面倒」ということに関しては、確かに今使っている入力方法で十分に満足して仕事ができれば問題はないのかもしれません。コンピューターによる文字入力は最終的には個人の判断で、それが最終成果物に影響を及ぼすわけではないからです。

さはさりながら、キーボード入力が初めてという人がタッチタイプを習っていこうとするときに親指シフトを例えばローマ字入力と比較すると、明らかに前者の方が覚えるのも早いし、到達できる入力スピードも速く、また使うのが楽だと感じられるというのは、実験でも確かめられているし、多くのユーザーが感じているところです。

もちろん、これまでの文字入力の経験などがことなる人それぞれがどのような入力方法を使うか、あるいは今使っている方法から別のものに変えるかは、簡単な問題ではありません。それでも、親指シフトが優れた方法であるというのは間違いなく、それが普及しないのは社会的な損失であると私は考えます。

後半の「Macではそもそも親指シフトができない。」というのは、事実に反しています。確かに、店から買っていたマッキントッシュに親指シフトができるようなハードやソフトがついているわけではありません。それでも、いろいろな人たちの努力によりマッキントッシュでも親指シフトが使えるようにするためのソフトが開発されてきています。最近では、商業ベースでもそうした動きがでています。
http://www.trinityworks.co.jp/software/NicolaK661EV/index.php

こうしたことが知られていないのは大変残念なことで、親指シフトのコミュニティーの力不足を素直に認めざるを得ないでしょう。

別のOSをとると、リナックスでは多くのディストリビューションでデフォルトの日本語入力プログラムとなっているSCIM-Anthyでは親指シフトの設定が簡単にできるようになっています。

親指シフトを使えるようにするのは確かに面倒なところはあるのかもしれません。それでも、これまでさまざまな努力で親指シフトを使える環境が維持されてきていること、そしてそれを求めるユーザーが常にいたこと、それに応える人たちも常にいたということは事実として重要なことだと考えます。親指シフトの未来を考えるにはこうした視点が必要なのです。

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2008/02/10

Re: 生産性10倍(@nuke - attack with nuclear weapons -)他3件

親指シフトを必要としないのはどういうところか。
http://d.hatena.ne.jp/nuke/20080202

ずっと前にこれ読んだ気がしますが、親指シフトはないだろ、と以前に書いた希ガス。

さて、「親指シフトはないだろ」というのは、意味がいま一つ分かりにくいのですが、親指シフトを使うことに対しての疑問を呈されていることと理解して私の考えを書きます。

親指シフトを使うかどうかは、基本的にはコンピューターを使う人それぞれが考える問題です。文字の入力方法が違ったとしても出来上がる文章に違いがあるわけではありませんし、出来上がった文書ファイルを他人が直したりすることができないわけでもありません。

だから、文字入力の方法は使う人が使いたいものを使えば良いというのが私の考えです。

無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法(@ノブサナ備忘録)
http://blog.livedoor.jp/nobusana/archives/12259.html

親指シフトってプログラマでも使ってる人いらっしゃるのかしら。

さてどうなのでしょうか。実際の例を知っているわけではないので、答えることはできません。

ただ、どのような仕事をしている人でもコンピューターを使って文字の入力をする作業があるのなら、親指シフトで楽にできるようになる、ということは言えるはずです。

文字入力はコンピューターを使う上での基本的な技術で、OSやアプリケーションソフトの違いとは関係なく、使う人にとって統一的なやり方であることが望ましいといえます。

親指シフトユーザーがどのような状況でも親指シフトを使いたいと思うのは、こうしたことから考えると当然なことなのです。

IT業界ほど入力方法にこだわっても無駄という話(@Screw Pile Driver)
http://d.hatena.ne.jp/Vr6ubqg/20080209/p1

勝手なソフトのインストールが禁止、入力デバイスの持ち込みも禁止の状態では、親指シフトを覚えてもどんなにATOKが素晴らしかったとしても無駄なんだなぁ、と思った。

MS-IMEとフツーのキーボードに自分を最適化させた方が効率よかったりして。

それぞれの業界や職場での慣行や決まりはあります。IT業界では、コンピューターを使ってさまざまなことができる能力を持った人たちが集まるところですから、反対に、このような規制を作っておかないといけないのかもしれません。

そうはいっても、文字入力は誰でも使う技能なのだから、使いやすいものにしておいた方が生産性も上がることになるはずです。また、入力方法の違いが最終的な作業の結果に影響することもありません。この点をよく考えるべきだと私は思います。

どんなときも(@備忘録)
http://blog.tokikko.com/?eid=619154

とにかくキーボードをガンガン打っていくしかない、まぁ、タイピングの練習だと思えばどうって話ではないが、親指シフト??
そのような特別なキーボードに変えるよりは、どのPCでも使えるローマ字入力で私は頑張りたい。

確かに親指シフトキーボードは普通に使われているものとは違っています。これはキーボードが固定されているノートパソコンの場合には大変大きな制約になります。ただし、このような場合でも親指シフトを使えるようにするための工夫はいろいろされています。

親指シフトユーザーは、親指シフトを使えるようにするための努力は惜しみません。それは、自分が使いやすいものを使う(そして、その結果は他の方法をとった場合ともコンパチブルである)という、単純な理屈によるものなのです。親指シフトも選択肢の一つに加えてみてもよろしいのではないでしょうか。

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2008/02/09

Re: au携帯で親指シフト練習(@PASSION HACK 情熱でマーケティングに差をつけろ!)他3件

親指シフトを持ち歩くにはどうしたらよいか。
http://passionhack.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/au_27f6.html

注文した翌日に届いた携帯用のキ−ボ−ドを早速つかいはじめた。
しかし親指シフトを使ってたのは五年以上前。
すっかり忘れてしまった。

現時点ではケータイのポケベル入力の方がはるかに早い。
しかし親指シフトをマスターすれば、すぐに逆転するだろう。

携帯電話に外付けキーボードを取り付け、親指シフトを使えるようにしています。親指シフトを使わなくなってから5年たてば、確かに入力の方法はすっかり忘れてしまっているかもしれません。それでも、親指シフトを使おうという気持ちになったというのは、ある意味では奇跡的なことかもしれません。

実際にこの方が携帯電話で親指シフトを復活させようと思ったきっかけがなんだったのかは分かりませんが、理由の一つには「親指シフトをマスターすれば、すぐに逆転するだろう。」という見通しないし確信があるのかもしれません。これも親指シフトの良さを示しているものだと思います。

NICOLA来ました♪ (@てくもば絵日記)
http://blogs.yahoo.co.jp/nobue243/53542472.html

そしていま、親指シフトキーボードでケータイから投稿しています。

いや~めでたい。
めでたいです。
ちゃんと親指シフトの文字が書いてあるので、純正キーボードを持っていない方には意外に役立つかもしれません。

親指シフトが使えるようになることは、ハードやOSにかかわりなく、この方が感じられているように「めでたい」ことだ、というのは親指シフトユーザーだったら思っていることでしょう。

パソコンの世界では親指シフトの専用キーボードは、現在2種類あります。携帯電話用の外付けキーボードで親指シフト専用なのは1種類しかありませんが、そもそも携帯電話用の外付けキーボードはそんなに種類が多いわけではないので、その中で親指シフト専用キーボードがあるというのは大変なことかもしれません。

USB接続の親指シフトキーボードを出先で使うには?(@やまもと・たくのゼミ日記)
http://d.hatena.ne.jp/takuzemi/20080208

幸いなことに検索用のコンピュータを借用しても構わないとのことで、さっそく実験に取り掛かりました。先ずは自宅から持ってきたUSB接続の親指シフトのキーボードFKB8579-661EVを接続しました。これは簡単に認識されました。次にUSBメモリーを接続しました。こちらもOKです。それからUSBメモリーの中に入れてきた「親指ひゅんQ」を起動しました。設定に少々手間取りましたが、大きな問題はないようです。出先のコンピュータを簡単に親指シフトで利用できることが分かりました。

親指シフト環境を持ち歩くという点では、このようなやり方もあります。持っていくのはUSB接続の親指シフト専用キーボードと親指シフトエミュレーションプログラムを入れたUSBメモリーです。これさえあれば、パソコン自体は行った先のものを使えばとにかく親指シフトを使うことができるようになります。これも親指シフトを持って歩くための一つの方法となります。覚えておいて役に立つと思います。

私のモバイル環境(@私的徒然草 by GAN☆)
http://gan-noji.cocolog-nifty.com/shitekiturezuregusa/2008/02/post_0cac.html

私のモバイル環境の主役は親指シフトキーボード搭載モバイルノートパソコンFMV-LIFEBOOK 830MG/Sである。

(中略)

携帯電話はau by KDDIのINFOBAR2のNISHIKIGOIである。
これにRRUDOの携帯電話用外付けキーボードRboard for Keitai RBK-110CII 親指シフトモデルを繋いでいる。

(中略)

他にWindows Mobile機を持っている。WILLCOMのAdvanced/W-ZERO3[es]のブラウニーブラックである。この端末はUSBホスト機能搭載で外付けキーボードが使える。そのため親指シフターの間で有名なShopUさんが独自に改造したFILCO パピヨン改<親指化版>を外付けキーボードとして愛用している。
このキーボードは折り畳み式でRRUDOのRboard for Keitai RBK-110CII 親指シフトモデルと同じ筐体である。とてもコンパクトで二つ携帯してもさほど荷物にならず私にとって必需品と言えるであろう。

おお、これはすごい。何がすごいかって?

さて、ここまで書いてて読まれた方は気が付いたと思うが、全てのモバイル端末において親指シフト環境が実現しているのである。これは素晴らしいことである。親指シフト入力は少数派だと思われているがそれでもこれだけの環境整備が出来るのだ。やはり親指シフトは偉大である。

その通りです。私もこれまで何回も言っているのですが、親指シフトを使いたい人は、ハードが何だろうが、OSが何だろうが、とにかく使いたいのです。これは、親指シフトという技術が、コンピューターを使った文字入力に関する基本的な技術であるという性格によるもので、当然といえば当然です。

コンピューターのハードやOSそしてアプリケーションソフトには製品によってそれぞれ得手不得手があります。また、ソフトによっては特定のハードやOSでしか動かせないということも良くあります。ワードがリナックスで動かせるでしょうか。

考えてみると親指シフトはそうではありません。OSについて見ればウィンドウズ、マッキントッシュ、リナックスという主要なもので実用的に使える環境ができています。携帯関係について見れば上で見た通りです。OSで親指シフトが使えるようになっていれば、事実上そのOSで動くアプリケーションソフトはすべて親指シフトが使えるといって良いでしょう。

そしてこの親指シフト環境実現に向けて商品開発してくれた方々、ソフトの開発をしてくれた方々に深く感謝したい。

まさしくその通りです。親指シフトがこのように広いプラットフォームで使えるようになっているのは、親指シフトのコミュニティー全体の力といって良いでしょう。その中核にあるのはもちろんユーザーであり、その支持と「親指シフトをどこでも使いたい」という熱い(勝手な?)要求なのです。

親指シフトユーザーの一人として、私も親指シフトがいろいろな場所で使えるようにしてくれている人たちに深く感謝します。親指シフトユーザーの気持ちがある限り、親指シフトがなくなる(使える環境がなくなる)ことはないと信じています。

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