Re: 困ったちゃんの話(@暫停使用)
親指シフトを使うことは困ったことなのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/riue/20071226/1198685290
新しくプロジェクトに参画した人が困ったちゃんだった。何に驚いたかって初日からいきなり自前の PC とキーボード(それも親指シフト)を持ち込む。プロジェクト全員 Word を使っているのに、頑として **敢えて名は秘す ** を使ってドキュメントを作成する。本人にしてみればそれがもっとも自分自身の生産性を高めるための道具立てなんだろうけど、結果として生み出されるドキュメントがそんなフォーマットなんじゃ、とても周りはやってられない。
**敢えて名は秘す **はおそらくワープロソフトのオアシスなのではないかと推測します。確かに、出来上がりのファイルフォーマットが違う文書を作られてしまっては、仕事に影響を及ぼすのは明らかで、この方のおっしゃることにはうなずけます。
しかし、ケチをつけるということではないのですが、親指シフトはそうなのでしょうか。おそらく今、親指シフトを使っているユーザーがワープロソフトとしてオアシスを使い続けているかというと、そんなことはありません。私も長年の親指シフトユーザーですが、オアシスはパソコンにインストールさえされていません。そうしたユーザーはたくさんいます。
確かに日本語ワープロ(専用機)の時代は親指シフトを使うということはオアシスを使うということとほぼ同じことでした。しかし、パソコン時代になって、親指シフトはどのようなアプリケーションにも使えるようになっています。それどころか、ウィンドウズだけでなく、マッキントッシュでもリナックスでも親指シフトを実用的に使える環境が維持されています。敢えていえば、ワードが使えないリナックスでも親指シフトは使えるのです。
親指シフトは日本語入力に関する技術です。それを使って得られる最終的な結果は、他の入力方法を使って得られるものと区別はできません。そうした意味で、ユーザーが使いやすい方法を選ぶのが大事なのです。
この方は同じ記事の中で次のようにも言っています。
でも私と彼が異なるのは、他人とは異なる道具を使っても、他人と同じモノが作れる(Eclipse で書いても Emacs で書いても Java のコードは Java のコードだ)ってところ。
まさしく、これと同じことが親指シフトについても言えるのです。
道具を選べないプログラマは、どうやって最高のパフォーマンスを出せばよいのだろう。
思い切り自戒を込めて: 他人の習慣が自分の習慣とは異なるからといって、それを非難するのはやめよう。その習慣は彼の必然なのだから。
にはまったく賛成です。親指シフトについても同様に考えてほしいというが親指シフトユーザーの切なる願いなのです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント