Re: 親指シフトキーボードは東プレより上だ!(@ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく)
親指シフトキーボードの本質とはなんだろうか。
http://kouy.exblog.jp/6760111/
富士通 USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661EVは、親指シフトをするにはいいキーボードでした。
(中略)
実際に使ってみると、親指シフトをやるには、やはり親指シフトキーボードが最適だと思います。もし、私がこのまま親指シフト配列を使うとしたら、このキーボードを使いますね。機能キーの使いにくさはありますが、克服できないことは無いと思うし、文字入力がしやすいことの方が重要です。
このブログの作者のkouyさんは独自のキーボード配列を考案されています。基本的には、普通のキーボードを使って、中指や薬指との同時打鍵を利用するという方法をとっています。
そのkouyさんが親指シフトの専用キーボードを購入されて使ってみた感想が上記の引用です。もう少し詳しく書かれているのですが、私が本質的だと思うところを抜き出しました。
私が考える「親指シフトの本質」は突き詰めると「親指と他の指の同時打鍵を利用する」ということです。もちろん、例えば、頻度などを考慮した文字の配置なども重要なのですが、それよりも、人間の生理に合った親指と他の指の同時打鍵を利用することにより、無理なく、使いやすい場所に配置されている30のキーを90の文字に活用できるというのが、最も優れた点なのです。
そうだとすれば、親指との同時打鍵がやりやすいキーボードを使うことは大変重要なことなのです。それを実現するもっともやさしい方法はやはり専用キーボードなのです。
その上で、使いやすい文字の配置を考えたり、ソフト的制御を活用するといった工夫ができるのです。入力する言語だって、日本語でなく他の言語でも活用の可能性があることはこれまでも述べてきました。そのように、広い応用の可能性があるのも親指シフトが持つポテンシャルなのです。
専用キーボードの選択が限られている現状では、普通のキーボードを使って擬似的に親指シフトを実現することもやむを得ない選択でしょう。でも、親指シフトの本質的な良さを感じるには専用キーボードを使うことが一番だと考えます。
繰り返しますが、専用キーボードの選択が限られ、そのためにユーザーが負担しなければならないコストも大きくなっているのは大変残念です。そのことを差し引いても専用キーボードを使うことの意味は大きいのです。ここに引用したkouyさんの感想は、こうした考え方の一つの証拠であると私は考えています。
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コメント
本記事タイトルにある「親指シフトキーボードは東プレより上だ!」という表現は、引用元の表現である「親指シフト配列を使う限り、このキーボードは東プレより優れていると思います」に由来しているのだと思いますが、「親指シフト配列を使う限り」という重要な限定が抜けているのは、文字数の問題、あるいは、親指シフトセールスマンとしての姿勢のあらわれ、なのでしょうか。
投稿: 親指シフトで検索して記事を拝見しました | 2007/11/15 10:38
ごめんなさい、直前のコメントの投稿者です。オリジナルの記事が、そのタイトルでした。拙速なコメントで、大変失礼しました。お恥ずかしいかぎりです。
投稿: 親指シフトで検索して記事を拝見しました | 2007/11/15 10:40
トラックバックありがとうございます。トラックバックいただいた後の記事にも書いたのですが、親指シフトキーボードの選択肢が限られているという現状はつらいですね。気軽に親指シフトキーボードを買えたり試したりできるできる環境があるといいのですけど。
私が思うのは、親指シフトキーボードを使っている親指シフターの方には、親指シフトキーボードの「どこが」使いやすいのかを書いてほしい、ということです。「親指シフトキーボードはいい」というだけでなく、エミュレーターを使う場合と比べてどこが使いやすいのか、自分の感覚で構わないので書いてほしいと思います。
(と言っても感覚を言葉にするのは難しいですが。私も、今回買った親指キーの高さがいいとは思うけれど、普通のキーボードにコルクテープでかさ上げしても同じ感覚は出ない、ということがありました。じゃあ何が違うのか?と言われると悩んでしまいます)
投稿: kouy | 2007/11/16 00:34
kouyさん
>親指シフトキーボードを使っている親指シフターの方には、親指シフトキーボードの「どこが」使いやすいのかを書いてほしい
確かに親指シフト専用キーボードを使っている人は「それが良い!」と言うだけで、その良さを客観的に見ていないし、ましてやそれを外に向かって言うことも少ないということなのかもしれません。
もちろん、親指シフトキーボードだけでなく、ものの評価をきちんとすることはなんでも難しいんですけどね。
私が、専用キーボードでないキーボードで親指シフトをやったときの不満はいくつかありますが、それはキーを押すための力の違いだったり、親指シフトキーの位置の違いだったりといったアナログ的なものが大半です。
ソフト的には親指ひゅんでもJapanistでもやっていることは大して変わらないんでしょうから、そうした面での問題は少ない様な気がします。
私が専用キーボードに固執するわけは、専用キーボードを使わないことによって起こる使いにくさがあることで、親指シフトという考え方自体に大してネガティブな評価をされてしまうことを危惧しているからです。基本的には、ものは本来の目的のために作られたものが良いはずですから、それを試さないで、「親指シフトはダメだ」と考えられてしまうことがいやなのです。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2007/11/17 16:01