Re: ソーシャル・ウェブ入門(@地球人スピリット・ジャーナル)
親指シフトは変わる環境の中で生きていけるか。
http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200708010001/
ウィンドウズ以前は、タッチタイピングができなかった。ワープロ専用機や各社のパソコンは、それぞれの特徴ある配列がしてあって、キーボードに共通性がなかったからだ。富士通にいたっては「親指シフトなる」いまや幻となった名技術の開発を急いでいた。インターネット時代になって、NECの98シリーズも撃墜されてしまったし、Macも退潮した。Widowsの台頭は、インターネットのプラットフォームを一元化する、という意味では、大きな貢献をした、ということはできる。
この文章だけでは親指シフトに対する評価がポジティブなのかネガティブなのか今一つ分かりにくいのですが、それはともかくとして、この文章を読んでいくつか感じたことがあります。
まず、親指シフトは今でも「幻」ではなく実用的に使えます。それも、多くのOSやハードウェアでです。例えばOSで言えば、ウィンドウズではビジネスとして親指シフトキーボードやソフトウェアが提供されています。マッキントッシュでは、コミュニティーソリューションとして親指シフトが使えます。そして、リナックスではFedora Coreのようなメジャーなディストリビューションにデフォールトで採用されている日本語入力プログラムを使って親指シフトが使えます。携帯電話にも外付けのキーボードで使えます。
インターネット時代になってウィンドウズが圧倒的な勢力になっているのは確かでしょう。ただ、現在世の中で話題になっているWeb2.0の考え方は、OSは何でも良いから、とにかくウェブにつながる環境さえあればそこで仕事ができる(それも他人と共同で)というものなのだと思います。
セカンドライフもこの3つのOS対応のソフトが最初から提供されているし、本来は、どんなソフトも、せめてこの3つのOSに対応してほしいと願っている。
それだからこそ、このような状況になっている訳です。
ひるがえって親指シフトについて考えてみると、すでに述べたようにOSやハードウェアの違いを超えて親指シフトの優位性は保たれます。
だからこそ、親指シフトは登場してから25年以上も最初と事実上変わりない形で今でも使い続けられています。この間のパソコンのOSの変化と比べてみれば違いは際立っています。
私は親指シフトは「キーボードによる文字入力」という前提が変わらない限り、何らかの形で使い続けられる環境が維持されると予想します。これまでもそうだったし、親指シフトの技術の特質から見ればそうであることが自然だからです。
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