Re: NAMAEはいつから?(@のーん)他2件
子供に親指シフトを教えられるか。
http://chairo.tea-nifty.com/blog/2006/10/namae_2daf.html
4年生までに「名前を付けて保存する」という課題が出てきてしまいます。となると選択肢は2つあり、
- ひらがな入力
- ソフトウェアキーボード入力
、消極的には「番号で済ませる」とか「先生が入力する」なんてのもあります。私としては、3年生まではソフトウェアキーボードです。本当は、親指シフトの力を知っているために日本語(ひらがな)入力を推したいですけどね。:P
これは小学校でパソコンを教える先生の悩みです。私も親指シフト入力を断然推薦しますが(笑)、もちろん現実の社会の中でそれが可能かどうかは難しいものがあるのも分かっています。
子供がパソコンを使うのに文字入力はどのようなものにしたら良いかというのはこのブログでも時々議論がありました。将来の社会を担う子供になるべく使いやすいものを使わせるということは大事で、その意味からも親指シフトは選択肢として十分候補となり得るものと信じています。
でも、現実を動かそうとする時には現実的な問題を解決する必要があります。この場合で言えば、例えば教えられる先生がいるのか、ハードやソフトのセットアップはどうしようかとかです。こうしたことをきちんと解決するためにリソースが必要となればそのことを納得してもらう必要があります。
このように現実を変えるのは大変で、世間の理解を得るためにも親指シフトの良さを訴えていく必要があるのだと思っています。
Vistaその後(@TCCsmart life)
http://www.tccsmart.com/weblog/2006/10/vista.html
何とか親指シフトIMEも入れて,さぁこれからだ!
ちょっとXPとは勝手が違うけれど,結構使えそう。
新しいOSでも親指シフトは使えるようです。これが親指シフトユーザーにとっては大事なことなんですよね。
親指シフトキーボード(@日々の嘱目)
http://d.hatena.ne.jp/Biokovo/20061025
代わりの親指シフトキーボードが富士通から出ているものの、キー配列に違いがあって、簡単に乗り換える気にもなれない。慣れ親しんで身体に染みついたキー配列をすてて、わずかな変化とはいえ別の環境に移行するのが億劫なのだ。人は日常の道具に関してはきわめて保守的なものなのだ。
この保守性は親指シフトにとってどのように働いているか考えてみます。この方は親指シフトをずっと使っていて、同じ親指シフトでもキーボードの違いが大いに気になるほどです。このため、親指シフトを使い続けようという気持ちも強いと思われます。親指シフトから移る可能性は少ないと考えられます。
一方で、普通のJISキーボードでローマ字入力をしている人にも、同じ理屈が成り立ち、親指シフトに変える可能性はきわめて少ないと考えられます。
そうだとすると、親指シフトが普及することはとても難しくなります。細々と使われ続けるだということになります。それはあまりにも寂しいものがあります。ローマ字入力をしている人を「転向」させるのは現実的にはとても難しいものがありますが、不可能ではありません。実際にそのようになった人をこのブログで取り上げたこともあります。まずは知ってもらうことから始めなければいけないのです。
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10月27日は「文字・活字文化の日」だそうです。
「Web2.0でも文字・活字文化を支える親指シフト」というのは良いスローガンだと思いませんか(笑)。
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コメント
代わりの親指シフトキーボードが富士通から
出ているものの、キー配列に違いがあって、
簡単に乗り換える気にもなれない。
この方は KB-211 をお使いなんですよね。
それが配列が違うですか、どういう意味なのかな?
親指シフトキーの部分はコンパクトUSBでも同じだと思っているのですが?
わたしが鈍感なのかもしれない。
テンキーがあるのは、キーボードが大きすぎて今や使う気になれません。
目の前に三台のコンパクトUSBが並んでいて、3台のPCに接続しています。
すっかりこの環境になれてしまったな。
テンキーが必要なときには、電卓兼用のテンキーを接続しています。
投稿: 酔うぞ | 2006/10/26 23:08
酔うぞさん
おそらく後退キーなどが違うということだと思います。確かに211は「ん」の右に「後退」と記されたキーがありますが、661や231にはありません。
ただ、「ん」の右に「後退」の機能を持たせることはできないかというとそんなことはなくて、例えばJapanistでも設定できます(日本語入力の時だけ)。おそらく他のエミュレーションプログラムでもできるのではないかと思います。
LinuxのSCIM-Anthyでも661や231で「んの右で後退」ができるようになりました。しかも、こちらは英文モードでもそうです。詳しくは、別のブログ
http://thumb-shift-on-linux.seesaa.net/article/25102221.html
をご覧下さい。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/10/27 21:25
トラックバックをありがとうございました。
昨日も授業は大変でした。ローマ字に慣れ始めました次は、漢字変換であたふたとする場面でいっぱいになりました。
言葉は日本語文化で入力装置は外国文化な現状はこのままつづきそうで、少々考えてしまいます。
投稿: chairo | 2006/10/28 08:42
chairoさん、こちらにようこそ。
>言葉は日本語文化で入力装置は外国文化な現状
もっと言えば、キーボード入力がきちんと考えられている言語はないんじゃないかと思います。どこでも「間に合わせ」で済ましています。
こうした中で、日本だけ(ではないかと思いますが)は日本語ワープロ専用機というものがかなり長い間、実用的に使われたという歴史があり、キーボードによる日本語入力についても、根本から考えて製品化がされていました。
これがパソコン時代になってほとんど捨てられてしまい、残ったのは「かな漢字変換」という仕組みだけになってしまいました。
私は別に「ニッポン万歳」というつもりはないのですが、これはあまりに惜しいことだと思います。
奇しくも10月27日、文字・活字文化の日に公表になった文化功労者には東芝でワープロを開発した森健一さんが入っています。
これがコンピューターを使って日本語を入力することの意義を考える良いきっかけになればと願っています。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/10/28 14:10
杉田伸樹(ぎっちょん) さん
酔うぞさん
おそらく後退キーなどが違うということだと思います。
確かに211は「ん」の右に「後退」と
記されたキーがありますが、661や231にはありません。
その通りなのですが、661には機能としてはあるんですよね。
わたしは KB-211 も使っていましたが、今611を使っていて全然差異を感じないんですよ。
わたしの環境は、ATOK + 親指ひゅんQ + 秀キャップスです。
Japanist ではわざわざ設定しないと機能しないのですか?
ATOK でも親指ひゅんQなどが動いていないと、後退・取消は機能しませんけどね。
投稿: 酔うぞ | 2006/10/28 16:53
酔うぞさん
Japanistの動作環境設定の中に快速親指シフト詳細という設定があり、そこで「キー配列を選択」というのがあります。モード1、モード1(後退・取消付)、モード2(後退・取消付)から選ぶようになっています(どういう理由か分かりませんが、661や231ではモード2(後退・取消付)は選べない)。
後退キーの位置はモード1では通常の右上角、モード1(後退・取消付)ではそれに加えて「んの右」(ただし日本語モードだけ)、モード2は英文モードでも「んの右」での後退(だったと思います)となっています。デフォルトはモード1なので、これをモード1(後退・取消付)にする必要があります。
この件に関して、Accessのサイトにある「USBの親指シフトKBについて」の中にはUSB親指シフトキーボードは、
>>「後退」(BackSpace)の位置はOADGキーボードに準拠しています。
>>専用機やFMV-KB611のように小指で操作できる位置にはありません。
となっているのですが、確かにキートップの表示に関して言えばそうなのですが、機能として「んの右で後退」がないかといえば、酔うぞさんの仰られる通り、あるということになります。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/10/28 18:16
あ、面白い(^_^)この議論は一度やりたかったのです。
この件に関して、Accessのサイトにある
「USBの親指シフトKBについて」の中には
USB親指シフトキーボードは、「後退」(BackSpace)
の位置はOADGキーボードに準拠しています。
>専用機やFMV-KB611のように小指で操作できる
位置にはありません。
となっているのですが、
確かにキートップの表示に関して言えばそうなのですが、
機能として「んの右で後退」がないかといえば、
酔うぞさんの仰られる通り、あるということになります。
実はわたしは、「後退」「取消」キーは KB-211 の頃から使っていません。
オアシスを使っていた頃は、プログラムを作っていて日本語キーボードではありませんから(日本語が出るコンピュータの時代ではなかった)コンピュータからオアシスに変わると瞬時には指が切り替わらなかったものです。
それで、後退は BackSpace を使う方が遙かに多かったので、KB-211 でも、661でも「後退」を使いません。
要するにクセですが、日本語入力は親指シフトが工合がよいと言ってもプロクラム作成などでは英字キーボードの方が扱いやすい場合も多くて、日本語を入力する以外の操作である「後退」が BackSpace とは別の場所に割り当ててあるのは、それ自体が結構問題だと思うのです。
KB-211 は、DOV マシンのキーボードとほとんど同じ配列であったから多分使えるだろうとOS/2で使ってみたら動いたという経験があります。
当時 KB-211 はオアシス配置ではないことが理由で、あまり評判が良くなく、リュードが後にオアシスキーボードそのままの形で出してきたときには、オアシス・ユーザーから絶賛されました。
わたしは、上記の理由で使いませんでした。
そんなわけで、KB-211 でも「後退」「取消」を使っていません。
それで、661でも何の問題もなく BackSpace を使っています。
しかし、機能的には「後退」も「取消」もあるわけですから、私から見ると「別に問題ないじゃないか」なのですが、使っていない者が構わないじゃないかと言ってもちょっとまずいですな(^_^;)
そんなわけで「後退・取消」キーを使っていますか?と聞きたいのであります。
投稿: 酔うぞ | 2006/10/28 22:15
酔うぞさん
ちょっと分かりにくいのですが、「Backspace」(以下BS)は右上角にあるキーで「後退」は「んの右」(あるいは「:」の位置)にあるキーという理解でよろしいでしょうか。以下、そのつもりで書きます。
日本語を書く時に「後退」は、とても役立ちます。この議論は私は自分のサイトやこのブログでも何回となく繰り返してきました。私は親指シフトに関しては原理主義者ではないと思っていますが、後退キーの位置に関しては原理主義者的になっています(笑)。
後退キーの位置が「んの右」になければならないという理屈として私が言っているのは、「文章を書く作業は一直線のものでなく、何回も行きつ戻りつしながらやるものだ」ということです。文章を一度書いてそれを戻って消すのは何も打ち間違えたからだけではありません。別の表現を使った方が良いと思ったり、語順を変えたりすることは、文章を作成する作業ではごくごく普通のことで、これはいくらタイピングを練習して正確に打てるようになったからといってなくなる訳ではありません。だから、後退キーは使いやすい位置にあることが大事で、BSの位置では手がホームポジションから大きく動いてしまいます。
後退キーの機能で私が結構重宝しているものとして日本語入力プログラムでの扱いがあります。私が使っているJapanistでは、例えば「海外旅行」を出そうとした時、普通は「かいがいりょこう」と打って変換キーを押すと間違いなく変換してくれます。ところが、例えば間違って「かいがいりょこ」までで変換キーを押すと、変な変換をします。この時、後退キーを押すと、変換前の「かいがいりょこ」まで表示が戻り、引き続いて「う」を入力して変換キーを押せば問題ありません。ここでも後退キーが使いやすい位置にあることは仕事を楽にしています。ただし、これは私のJapanistの設定なので、人によっては違うかもしれません。
英文入力の時に後退キーを使うかどうかはいろいろな考え方があります。英語のキーボードでもErase-Eazeというキーボードでは、左側のスペースキー(親指で動作する)にBSが割り当てられています。つまり、後退の機能を持つキーは手近なところに欲しいというのは、何も日本語だけの要求ではなく、タイピングをする人にとっては、自然な要求なのではないかと思います。
ご承知の通り、OASYS(専用機)の親指シフトでは英文でも「んの右」後退キーは使えました。これは慣れるととても使いやすい(特に、英文タイプで間違えることが多い私は(笑))ものでした。
これをパソコンに移す場合には、プログラミングなどで英文を使うことが多かったパソコンでの「作法」を壊してまで、OASYS風にすることはどうかという議論があり、その結果が、211等で採られた妥協だったのだと考えます。
本来のOASYS方式(611やRboard Pro for PC, Rboard Pro for Mac)での英文は困ることもあります。後退が「:」の位置を占めることにより、これらのキーをどこかに動かさなければいけなくなり、例えば@は取消キーの右側に置かれています。これは使いにくいという声が大きいでしょう。
ぐだぐだ書いてきましたが、結局はキーボード上での文字の配置を決める時にどのようなプライオリティーで決めていくかということで、そこには何らかの哲学がいります。
私は後退キーの位置は文字キーの次に決めるべきで、@や:といった記号はその次に決めれば良いと思っているのに対して、そのように思わない人もかなりいるということなのだと思います。
この議論は、原理主義者(笑)としてはもっと展開できるのですが、とりあえずこのくらいにしておきます。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/10/29 15:31