Re: 親指シフト派の父の悩み(@こちやまの日々)
親指シフトを使い続ける人でも、自分の子供に勧めるかどうかは悩ましい問題です。
http://kochiyama.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_510d.html
僕は20年以上、親指シフト(わからない人に説明する気力はもう失せた)を使い続けている。というより、はじめてワープロを使い始めてからず~っと親指シフト以外、使ったことがない。
(中略)
ところが最近、ひとつ悩みがある。
(中略)
将来のことも考えて、ローマ字入力の練習をするように命じたのだが、保育園時代に何度かワープロに触らせた記憶が残っているのか、気がつくとたどたどしく親指シフトで文章を綴っている。
(中略)
このまま絶滅危機種である親指シフターの仲間入りをさせてよいのだろうか。
この問題は前にも本ブログで取り上げたことがあります。
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/01/re_nagi2.html
自分個人がどのような入力方法を使おうが、自分で責任がとれれば問題はありません。これまで何回か書いていますが、入力方法が違うことで結果(それがワードのファイルであれ、ブログの文章であれ、あるいは印刷された文書であれ)に影響がある訳ではありません。だから、自分の好きな入力方法を使うことが吉であり、社会的には個人が好きな入力方法を使えるような環境を作ることが意味のあることになります。
他人に対してはどうでしょうか。何かを自分以外の人に勧める時は、明らかにそのことに対して責任が生じます。困った事態が起きた時に解決法を示せるか、これが難しい問題です。
それが自分の子供だったらなおさらです。ですから、上記引用のような迷いは当然のことで、子供の将来を真剣に考えている親の率直な悩みです。
私自身も子供がいるので、これは悩ましいのですが、思い切って親指シフト以外のキーボードは見せないようにしています(笑)。良い親の皆さんは真似しないでください。
でも、子供の方がキーボードを使って文字を入力する年月は親よりずっと長いと考えるのが自然です。それなら、良いものを使わせることも大事なことなのではないでしょうか。
親のできることは、それが無駄にならないような環境を社会的に維持できるようにすることで、そのためには自分が使うということだけでは十分ではないでしょう。親指シフトを維持するのにはそれなりの努力が必要です。でも、ユーザーが少しずつでも智恵を出し合えば、努力の結果もつながるのではないでしょうか。
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コメント
トラックバックありがとうございます。
いつも楽しく、「ああ、まだこんなにお仲間がいるんだ・・」と癒されながら拝読しています。
実は私も(少しは悩みつつも)しっかりと親指シフト教育を施す覚悟でおります。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: こちやま | 2006/08/18 00:29
こちやまさん、いらっしゃいませ。
拙ブログをご覧いただいているとのこと、感謝いたします。そうです、まだ親指シフトを使っている人はたくさんいるんです。そして、そのことをブログに書く人もたくさんいます。だから、私もブログの記事が書けるのです。
お子さんに親指シフトを教えるかどうかは本当に難しい問題です。でも、
>保育園時代に何度かワープロに触らせた記憶が残っているのか、気がつくとたどたどしく親指シフトで文章を綴っている。
というのはすごいことで、もしかしたら親指シフトが自然な入力方法であることの証拠として使えるのではないか等と妄想しています。
こちらこそよろしくお願いいたします。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/08/18 22:44
>お子さんに親指シフトを教えるかどうかは本当に難しい問題です。
それでも、教えるってのは凄いと思う。
自分でさえ離れていることを考えれば。。
>>保育園時代に何度かワープロに触らせた記憶が残っているのか、気がつくとたどたどしく親指シフトで文章を綴っている。
子供は見よう見真似でもマスターしちゃいますからね。
使い続けている成果でしょう。
投稿: ピーちゃ♪ | 2006/08/28 13:40
ピーちゃさん
私の家のように、パソコンはすべて親指シフトにしても、学校でローマ字入力を教わると「どうしてローマ字入力ができないの」と聞いてきます。ここで、ローマ字入力への切り替えのし方を教えるか教えないかという問題が出てきます。当然教えません(笑)。
まあ、そのうちどっかでローマ字入力への切り替えのやり方を教わってきて、勝手にローマ字入力をしているようです。親父の抵抗もここまでです。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/08/28 21:29