Re: 机上の整理(@今日の食肉組合)他2件
親指シフトを維持していくために必要なことは何か。
http://star.ap.teacup.com/shokuniku/204.html
組合のワープロ(!)で打って、それを理事長にFAXで送り、OKをもらった上で、今度は帰宅後、家のパソコンで再度打ち込み。
これこそOASYSの「親指シフト」と心中する決意をした者の心意気です。
聞いてますか? 富士通さん。
この方は、職場では親指シフトを使えないので、自宅にあるワープロと職場のワープロと二度打ち込みをしないといけません。これは大変不便なことです。この不便を解消するにはいろいろな方法が考えられます。
(1)職場で親指シフトが使えるようにする(もちろん、これがベスト)。
(2)職場で打った文章をフロッピーかメールで自宅に持ち帰り、少しでも二度手間を減らす(本質的な解決にはなっていないし、文書の互換性や情報保護の面で問題があり得る)。
(3)面倒な仕事は誰かに押しつける(これが得意な人もたくさんいますが・・・)。
親指シフトと「心中」しなくても何とか「共存」できるようになることがいいですね。
Re:s [りす] vol.1(@読書日記)
http://tsysoba.txt-nifty.com/booklog/2006/08/res_vol1_4c5d.html
そりゃあ、OASYSがハードとして復活して(もちろん親指シフトのちゃんとしたキーボードで設置場所を取らない、というのが条件だけど)、基本的な辞 書・辞典類が内蔵されていたりしたら、通信機能とかなくても、買っちゃうよなあ。何かのメモリカードが使えれば、それでMacとのやりとりもできるだろう し。画面なんてモノクロでも視認性と可読性が高けりゃいいんだから。
文章を書くことが大部分の仕事だとしたらこのような考え方も成り立ちます。実際、文筆業の方などではいまだにワープロ専用機を使い続けている人も多いと聞いています。
作家にとってはできた文章がすべてです。書く内容はすべて頭の中からひねり出してくるといってよいでしょう。だから、考えることと文章の間はどんなやり方で埋めてもいいのです。人により万年筆だったり鉛筆だったりワープロだったり口述筆記だったりいろいろです。
このような状況でワープロ、特に親指シフトのOASYSを選ぶ人が多かったことは道具としての出来の良さを示す一つの証拠と言えるでしょう。
ただし、コンピューターを使っていろいろな仕事をするということが普通の人にとって普通のこととなる時代では、ワープロ専用機というハードの形態が最適かというと必ずしもそうではないのでしょうか。それに比べて、親指シフトはコンピューターを使った文字の入力という、使われる場面が広く、かつ、時間的にあまり変化しない技術に関するものです。だから、ワープロ専用機というハードのジャンルがなくなっても使いたい人は多いのだし、実際に使えるように維持するための努力が続けられているのです。
親指シフトのススメ(その2)(@もやしの日記)
http://moyablog.blog.ocn.ne.jp/moyamoya/2006/08/2_6d24.html
親指シフトの話をすると、「昔の話すんなよ。」と、言われてしまいますが、まだまだ現役です。
その証拠に、Visual Studio C++ のヘッダーのひとつ winuser.h には、
#define VK_OEM_FJ_LOYA 0x95 // 'Left OYAYUBI' key
#define VK_OEM_FJ_ROYA 0x96 // 'Right OYAYUBI' keyという定義がある。2005 にもこれは残っている。つまり、Microsoft も公認だし、開発も想定されている。
というわけで、潜在的には現役です。
プログラミングの詳しいことは知らないのですが、つまり、親指シフト関係のプログラムを作ろうとする場合も、それなりのインフラが残っているということなのでしょうか。それだとすればうれしい話で(といっても私がプログラムを作れるわけではないのですが・・・)、現役で使っていこうとする足掛かりがあるわけです。
あとは、親指シフトを使い続けたいという気持ちのある人がどれだけいて、それに応じて何かの解決策を考え出してくれる人がいるかということになります。とりあえず私にできることは、「親指シフトを使えるようなプログラムを作って!」ということだけですが(笑)。
この手のフック系ソフトは、最終的に厳しいコードになります。
ヒューマンインターフェース部分は、ハードウェアに対して人間がどのように対応するかという予測しにくい部分があるからでしょうか。単に、計算をすればよいといったものではなく、試行錯誤が必要なのかもしれません。でも、こういうところが良くできているものは本当に使いやすいんですよね。
暇なときに、僕の作った親指シフトを紹介&UP します(予定)。
おお、これはうれしいお言葉。楽しみに待っています。このような方がいることで親指シフトは維持されているのです。
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コメント
今日、知ったことなのですが、親指シフトどころかカナ入力が絶滅危惧種になっているようです。
ようするに海外原産のソフトウェアのローカライズの話なのですが、IMEの扱いを無視してキーボードをそのまま受け付けてしまうらしい、だからローマ字だと入力出来るけど仮名では入力出来ない。
いやはやであります。
ところで、この2年間ぐらい社会人講師としていくつもの高校に行っているのですが、高校一年生でも特に教えないでも Google ぐらい使ってます。
これが問答無用のローマ字なんだよね。
投稿: 酔うぞ | 2006/08/07 23:19
酔うぞさん
詳しいことはよく分からないのですが、コンピューターにおける文字入力の問題はいつも付け足しのような扱いをされてきているように思います。これはコンピューターの「共通語」が英語(というかローマン・アルファベット)だからなのでしょう。
コンピューターの使い道が、計算(ないしはそれに類した作業)だけだったら、どうでも良いのですが、実際にコンピューターでは文字関係の作業は常に付いて回ります。
だとすれば、文字入力のコンピューターにおける扱いもそれなりのきちんとした考え方でフレキシブルな扱いができるようになっていなければいけないのでしょう。ここがいつも間に合わせの対応がされているのではないかと考えています。
最後の例はちょっと意味がわからなかったのですが、私はGoogleでも親指シフトを使っていますが、そのようにできない環境があるのでしょうか。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/08/09 22:10
イヤイヤ、授業で100人ぐらいの生徒に検索させたのですよ。
全員一人の違いもなくローマ字入力で、文句を言うヤツも1人も居ない。
全くうたぐっていない。のでありました。
投稿: 酔うぞ | 2006/08/09 23:33
酔うぞさん
そういうことだったんですか。文字入力は、PCスキル、あるいはもっと一般的にITリテラシーの問題とは切り離して考えるべきではないかという思いがいっそう強くなりました。
「コンピューターを使った文字入力」こそ、最も基礎的な技術なのだから、社会的にそれなりの扱いをされなければいけないはずなのに、いつも付け足しのような扱いをされているのは本当におかしなことです。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/08/10 23:19