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2006/05/03

Re: 2006-05-01(@風見鶏@2ndStage)

親指シフトとインターネット・カルチャーの関係。
http://d.hatena.ne.jp/ladylinx/20060501

で、親指シフトに萌えてます。

なるほど、親指シフトは四半世紀の歴史を持つものですが、「萌え」という最近のサイバーカルチャーとも親和性があるんですね(笑)。

で、最近インターネット関係で良く聞く言葉でWeb2.0というのがあります。これが実際、何を意味するのか、言う人によって違うような気もしますが(笑)、かまわず続けます。

梅田望夫「ウェブ進化論---本当の大変化はこれから始まる」(ちくま新書)では、


ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢(p.120)

としています。

小川浩・後藤康成「Web2.0 Book」(インプレスジャパン)では、Web2.0時代のプラットフォームに関して、

Web自体がプラットフォームであれば、WindowsやMac、LinuxというOSやブラウザーの違いも関係なく、さらにPC上かケータイかも関係がなくなります。

とも書いてあります。

そこで私が考えたのは、「親指シフトはWeb2.0だ」(笑)ということです。いや、皆さん石を投げないでください。

しかし、考えれば考えるほど親指シフトはプラットフォームとしての性格を持っていることが分かります。小川・後藤氏の言っていることはまさしく親指シフトの今の状況そのものですし、親指シフトがいろいろなところで使えるようになるためには、梅田氏の言っているようなプロセスが多用されています。

最近、1990年代初め頃に出版されたキーボードによる日本語入力に関係する本を何冊か読み直しています。著者が親指シフトのユーザーでなくても、親指シフトに関してそれなりの記述が割かれています。また、キーボードによる日本語入力一般に関していろいろな予測をしていますが、今の時点で当然のことながら当たっているものも外れているものもあります。

ただ、この頃は日本語入力に関して、社会的にかなりの関心があり、それだからこそ、このような本も結構出版されていたのだと思います。残念ながらこうした関心は今は少なくなっているような気がします。あるのは、ただ、キーボード練習ソフトだけという、私からするといささか寂しい状況です。

ウェブ上では、キーボード入力に対する関心が保たれているところが、一部かもしれませんがあるような気もします。親指シフトはそうしたところを拠点にしてこれからも生き残りをしていくのかもしれません。ああ、やっぱり親指シフトはWeb2.0だ(笑)。

*****
ところで、梅田氏の本にはブログのことを書いている章があるのですが、なぜかトラックバックについての言及がありません。トラックバックという言葉さえ出てきません。ブログで一番Web2.0的なのがトラックバックだと思うのですが、どうしてなんでしょう。

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このブログの4月の統計です。

記事の数 15 本年計 54 (54.0%)
アクセス数 2586 本年計 10287 (57.2%)
コメント数 51 本年計 153
トラックバック数 2 本年計 13

( )内は今年の目標に対する割合です。

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コメント

 Wikipediaの方は「秀逸な記事の選考」で酷評されていたようなので、Hatenaから……
 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%cb%a8%a4%a8?kid=1751#growing
 「萌え」の広がりについて、という節に照らし合わせてみると、「親指シフト」が「萌え」の対象となりうるのも納得できそうです。
 親指シフトは四半世紀の歴史を持つ「旧いもの」であると同時に、それを知らずに育った若い世代にとっては「新しいもの」でもあります。
 かつては「優れている」という理由で支持された親指シフトが、いま「萌える」という理由で支持されるというのもまた興味深いですね。
 はてなのキーワード「親指シフト( http://d.hatena.ne.jp/keyword/%bf%c6%bb%d8%a5%b7%a5%d5%a5%c8 )」でも、徐々に言及が増加している様が見て取れるようで、この先どういう風になっていくのかが楽しみです。

投稿: かえで(yfi) | 2006/05/04 00:31

かえで(yfi)さん

「萌え」市場の大きさは2900億円とのことですので、その1パーセントでも・・・(以下自粛)。

「萌え」にしろ「Web2.0」にしろ、実は何だかよく分からないものですが、キャッチフレーズ的になると物事が動きだすというのも世の中ではよくある話で、セールスマンとしては(笑)参考になります。

いずれにしても、キーボードによる文字入力への関心が高まることは重要だと考えています。

投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/05/04 10:13

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ネットこえええぇぇえぇぇぇ!!(笑 [続きを読む]

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