Re: 高層のメガ神殿に狂気のファンドの雨(@Shining Trapezohedron)他4件
親指シフトの文字配列以外の部分についての議論です。
http://spaces.msn.com/requiem6251/Blog/cns!7392419F1B26C736!223.entry
早速インスト-ルして使っていますが”スペ-スバ-を本当にスペ-スバ-として使える”のが便利。(変換動作をしないという事、文字入力中の確定前でもスペ-スになる。)
これは私もそのように思います。スペースバーを変換動作のために使っているのは、おそらくは、スペースバーが真ん中にありしかもかなり大きいという「普通の」キーボードで、かな漢字変換という動作をスムーズに行うために考えられた便法だと思います。でも、使いにくいんですよね。文字入力中の確定前でもスペースを入れたいというのは結構あるもので、そのたびに確定をしてスペースバーを押さなければいけないのは面倒です。
網羅的な調査ではありませんが、昔のワープロ専用機の頃は、変換、無変換が真ん中にあってスペースはその横にあったものが多かったような気がします。JISかなのOASYSはスペースが真ん中にありますが、変換、無変換キーはその下の段の真ん中に付けられていました。いずれにしても日本語入力の特性を良く考えていたのだと思います。
2005/08/04 OASYS配列を考える(復元)(@親指シフトで日本語にこだわる)
http://pub.ne.jp/okeydoke/?entry_id=70829
また「親指左」「親指右」は英語キーボードの長いスペースキーを3分割して作り、その下に「無変換」「変換」キーを増設したと聞いている。
これはワープロ専用機のOASYSのキーボードについての議論です。親指シフトキー、無変換キー、変換キーがそれぞれ重要な役割を果たしているので中心に置いたということが分かります。これらのキーは親指で動作させることが自然だからです。
親指シフトって、みんなどうやってるの?(@ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく)
http://kouy.exblog.jp/2831775/
前から疑問に思っていることがあるのです。
親指シフト配列を使うのに日本語キーボードをエミュレータを使って親指シフト化する場合に、どのあたりのキーを親指キーにするのかという問題です。
親指シフトの専用キーボードでない、普通のキーボードを親指シフト化して使う場合の親指シフトキーの選択の問題です。
親指シフトのことを考えて作られたものでないものを流用する訳なので、いろいろな面で妥協をしなければならないのは事実です。そこまでして親指シフトを使いたいという人がいることも事実ですし、ノートパソコンのようにキーボードが固定されている場合は、事実上、それが唯一の解決策でもあります。
親指シフト配列時の、親指キーの機能併用について(@漢直ノート)
http://taffy632.blog24.fc2.com/blog-entry-289.html
私は当時は「変換キー」と「無変換キー」を親指キーとして使っていました。
これは、上記の問いに対するある方のやり方です。このあたりは、実際のキーボードの形やサイズなどがどのようになっているかによっても違ってくるものだと思われます。ただ、やはり親指シフトキーは真ん中あたりにないとやりにくいという意見が多いようです。富士通が親指シフトのノートパソコンを出したが、親指シフトキーが真ん中にあるスペースキーを挟んだような配置だったため、ユーザーの間でかなりの議論があったことを思い出します。
いずれにしても、親指シフトキーボードの親指シフトキーの物理的位置は重要だし、親指シフトに限らず変換、無変換キーの位置も日本語入力にとっては重要だということも確かなことのようです。
Nicola 三種の神器(@Weblog 61℃)
http://61degc.seesaa.net/article/15053228.html
親指シフト、:の位置の Backspace、そしてこの句読点は、どうしても譲れない三種の神器として受け継いでいきます。
この方は「小梅」という新しい配列を提案されているのですが、上記の3点は譲れないとしています。
「親指シフト」については、もう説明は必要ないでしょう。二つの親指シフトキーを使うことにより一つの文字キーを3通りに活用するという考え方です。
「:の位置の Backspace」についても私は賛成です。この件については、私のサイトに"「後退」キーの持つ意味"http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub17.htmとして意見をまとめています。
句読点についてはあまり深く考えたことはありませんが、文字の配列とは少し別に考えた方が良いというのも一理あります。別の例を出せば、普通、キーボードにおいては数字キーは文字キーとは区別されて配置されていますが、数字も文字も同じに扱ったって良いわけなので、必ずしも別にすることはないわけです。それでも別のところに置かれているのは、やはり数字と文字では扱いが違うからなのです。句読点がそこまでの扱いをされることが合理的かどうかはきちんとした検証が必要とは思いますが、文字部分と区別をするということも一つの考え方です。
なお、私は文章を書く時は句読点は「。、」を使います。横書き文書では「.,」を使うのがルールだということも聞いたことはありますが、このあたりは印刷物などをみても完全に統一はされていないようです。私の感覚は「.,」は数字の区切りなどに使うので、文章の区切りはそれと別にした方が見やすいのではないかというものです。
いずれにしても、私の流儀からすると「、」が少し遠すぎる気がしていて「、」と「,」は入れ替えてもいいのではないかとは感じています。
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コメント
「スペースバーで変換」はもう動かしようのない日本のデファクトスタンダードになってしまっていますね。
わが家でも事務所でも、私の思想で「スペースバーはスペースバー」というキーカスタマイズを標準としています。
しかしわが家では、子供が使用する可能性のあるパソコンについては、このキーカスタマイズでは子供たちが悲鳴を上げます。また事務所でも、若い事務所員が使用する可能性のあるパソコンについては、所員が悲鳴をあげます。
そこで、これらパソコンについては、泣く泣くスペースバーに変換を割り当てることとしています。
投稿: ボンゴレ | 2006/03/21 23:33
ボンゴレさん
使用されているキーボードが普通のスペースが真ん中にあるものだったら、確かに悲鳴を上げたくなるかもしれませんね。
反対の例としては、数年前に富士通がノートパソコンで、真ん中にスペースを置いたキーボードを親指シフト化したものを出した時に、親指シフトユーザーからの拒否反応は大変なものでした。
つまり、名前はなんであれ、よく使う変換、無変換キーは真ん中にないといけないし、親指シフトだったら親指シフトキーも真ん中にないといけない。英文の入力だったら、よく使うスペースは真ん中にないといけない。このようなまとめになりますね。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/03/22 23:40
「悲鳴を上げる」理由は、スペースバーが真ん中にあるからではなく、指が「スペースバー=変換」と覚え込んでいるからです。本人の意識としては「変換したいのにスペースが入ってしまう。一体このパソコンはどうなっているんだ!!」とパニックに陥るのです。
世の中でパソコンを使う人の大部分がそのような指使いに慣れてしまっている、と考えて間違いないでしょう。
投稿: ボンゴレ | 2006/03/23 00:37
ボンゴレさん
あ、そういう意味だったんですか。親指シフトキーボードで変換をするのにわざわざ真ん中にないスペースを使うことがちょっと考えにくかったものですから。でも、それでも「スペースバー=変換」としたい人が多いというのは驚きで、これこそデファクト・スタンダードの強さ(合理的でないにしても)ですね。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/03/23 06:06
私が言葉足らずだったですね。
従業員が悲鳴を上げるパソコンは、親指シフトキーボードではありません。
事務所でも自宅でも、親指シフトキーボードを装着したパソコンは1台のみで、私が専用で使っています。その他のパソコンは、通常の109キーボードです。
一方、日本語変換のキーカスタマイズでは、いずれも「スペースバー=スペース」としていたのです。
事務所の共用パソコンを使う従業員は、普段「スペースバー=変換」で慣れていますから、変換するときに無意識にスペースバーを押します。このときに変換してくれないので、悲鳴が上がるわけです。
ということで、私の専用パソコン以外については、すべて「スペースバー=変換」に修正を余儀なくされました。
投稿: ボンゴレ | 2006/03/23 18:08
ボンゴレさん
状況を理解しました。普通の109キーボードでスペースバーに変換機能をアサインしないと、変換のたびに親指をずっと右に動かさないといけないか、他の指を使わないといけないので、確かに悲鳴をあげるのは分かる気がします。これは、ボンゴレさんが悪い(笑)。
ただし、私も入力中、変換動作前にスペースを入力したいのに変換動作になってしまうのはとてもいやです。そのためだけにエンターキーを押して確定しなければならないのは我慢ができない感じです。
この点で、親指シフトの専用キーボードはよくできています。そんなに頻繁に使うわけではないが、それなりに使う可能性があるスペースの処理をキーボード上できちんとしているのは気持ちがいいですね。もっと言えば、ワープロ専用機の時代は富士通以外のメーカーでも空白キーの処理はこうしていたんじゃないかと思います。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/03/23 22:51
109キーボードでホームポジションに手を置くと、右手親指はちょうど変換キーの位置に来ませんか?
109キーボードでも変換は変換キーの方が本当は便利なのですよね。それにもかかわらず世の中の一般人が変換にスペースキーを使っているのは、悪しき習慣としか言いようがありません。
とほざいても絶対に勝てませんが・・・。
投稿: ボンゴレ | 2006/03/23 23:49
ボンゴレさん
私の持っている「親指シフト適合型」(Bの下に変換キーと空白の境がある)では確かに仰られる通りですね。この場合、無変換キーは左に動かさないと使えませんが、空白キーを変換キーとして使っているような人は無変換キーの便利さに気付いてないかもしれませんね。
ただ、一般的な109キーボードでは、この境はもう少し右によっているので、その分は動かさないといけないかもしれません。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/03/24 00:00
トラバありがとうございます。
私は現在ノートパソコンを使っているので、なかなか親指シフトキーボードを使えないんですよねぇ。
真ん中にシフト用のキーがあると押しやすいというのは、その通りだなあと感じてます。(なので長いスペースキーが二つに分かれていたら、親指シフトをするのに丁度いいのになあと思っていたり)
>親指シフトキーが真ん中にあるスペースキーを挟んだような配置だったため
これは始めて知りました。スペースが真ん中にある場合は、英文をよく使う人にはよさそうですが、親指シフトにはあまり向かなそうですね。なのにそういう配列で出したということは、親指シフトをあまり知らない人にも手に取って貰えるように富士通も考えたのかなあ。。 いや、全然関係ないのかも。
そういえば、最近は富士通社員でも親指シフトを打てない人が多い(もしかしてほとんど?)みたいですね。この話を聞いた時、何となく淋しいというか、親指シフトするのにとても良い環境にいるのに勿体ないなあと感じました。
投稿: みのり | 2006/03/31 04:50
みのりさん、コメントありがとうございます。
結局、英文でのスペースにしろ、親指シフトでの親指シフトキーにしろ、あるいは変換、無変換の動作をするキーにしろ、良く使うものはやはり真ん中にないといけないということになると思います。
親指シフトはすでにある意味では富士通の手を離れてしまっているところもあるので、社員の方が使わないとしても不思議ではありません。ただし、反対にNECやDELLの人が親指シフトを使ってもおかしくないわけだし、アップルの人が使ってもまったくOKなわけです。
親指シフトという技術の持つ特性を考えれば、なるべく広く舞台を作っておいた方が良いのではないかというのが私の考えです。
スペースキーを真ん中に置いた親指シフトノートパソコンについては本当にいろんな議論がありました。私自身はノートパソコン自体あまり使わないので傍観していましたが、かなり激しい反対意見があったことを記憶しています。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2006/04/01 00:36