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2005年7月の記事

2005/07/31

Re: キーボード(@石猿日記)他2件

ジャーナリスト石井政之さんの親指シフトキーボードに対する希望です。
http://masaishii.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_2a64.html

それよりも親指シフトユーザーとしては、 もっと親指シフトキーボードの新作に期待したい。

nanako0713さんのほしいものの一つです。
で、今のところ 702NK でほしいものなどは…(@ぷにゅぷにゅ・・・)
http://nanako0713.jugem.cc/?eid=238

Bluetoothで接続する親指シフトキーボード。

白崎(しろ)さんはこれです。
ちょっと欲しいもの(@暗焔ぷち)
http://nerezza.blog14.fc2.com/blog-entry-108.html

フルサイズの親指シフトキーボード(今使ってるのはコンパクト)

皆さん、それぞれ違ったご希望です。残念ながら親指シフトの現在のシェアでは、新しい親指シフトキーボードが続々出てくるということは考えられません。この状態を抜け出すために有効な手段は何か、簡単な問題ではありません。

とはいえ、私はこれまで四半世紀にわたり親指シフトが生き延びてきている事実を大事にします。コンピューターを使った文字情報の生成におけるキーボードの優位を覆す状況は技術的にも社会的にも可能性が少ないと考えます。だから文字入力はITを使いこなすための基本的な技術であり続けます。この認識さえ狂わなければ、親指シフトは生き続けることができます。ITの基本的な技術である[と考えられている]OSがどんなに変わってきても親指シフトのユーザーのコミュニティーはついてきていることが十分な証拠なのです。

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Re: 親指シフト?(@海の上、空のむこう)

お父さん、頑張れ!
http://dailyhirolin.blog8.fc2.com/blog-entry-86.html

もう勘弁してーーーー(><)。。。

(中略)

必然的に我が家のネット環境は父用にカスタマイズされているわけです。

そこまでは特に問題ありません。問題はこの親機のキーボードが、
富士通の親指シフトキー対応キーボードだということです。

で、そのソフトが原因でよくパソコンがフリーズするんです。
どうも他のソフトとの相性がよくないみたい。
というか、Windowsと良くないのかな?

(中略)

自分のパソコンとネットパソコン分けようよー。

「やだ。自分のパソコンでネットもしたい。」

……おとーさん!!(怒)

親指シフトユーザーはこのくらいのことでは負けません(笑)。築いた地歩は譲らず、隙あらば勢力拡大を目論んでいます。いや本当にこのお父さんは親指シフトユーザーの鑑(かがみ)です。みんなで表彰状を贈りましょう。

そうは言っても困っている人がいる時に何の対応もしないのもちと気がひけるので、いくつかの解決方法の提案を・・・。

(1)親指シフトのためのソフト(Japanist?親指ひゅん?それとも?)がフリーズの原因かどうかはもう少しきちんとした検証をされた方が良いかもしれません。私の経験からすると、最新のWindows XPとJapanistを使っていますが、致命的な問題が起きたことはありません。また、ハードの問題(メモリーやハードディスクの容量なども)も一度チェックをされてはどうでしょうか。

(2)複数のパソコンをインターネットに接続するのは、ルーターを使うことにより簡単にできるのが普通です。プロバイダーにより違うかもしれませんが、一度ご検討をされてはいかがでしょうか。ルーターを入れることはセキュリティーの面でも良いようです。

(3)一番良いのは、「みんなで親指シフトを覚える」ことです(笑)。昔使っていたのだったら、すぐに思い出せます。応援する人はたくさんいますよ。

ご検討よろしく!

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2005/07/30

Re: 「確定」動作は必要か、または有用か。(@FKB8579-661EV親指シフトで日本語にこだわる)

こんなブログがあったんですね。これまで見逃してきました。
http://spaces.msn.com/members/okeydoke/Blog/cns!1pTk-8y-rkErwnDpusZG-zlA!138.entry

今から考えるとワープロというのは良くできていたと思う。

これはかな漢字変換で変換結果を確定させるための動作が必要かどうかについての議論です。私もパソコンでは確定のためにEnterキーを押さなければならない時はうんざりします。なるべくそのようにならないためにやっているのが、(1)「空白」キーが変換とならないように設定する、(2)かなだけで良い時は「無変換」キーを活用する、の二つです。他にもいろいろな技があるのかもしれませんが、どなたか詳しい方教えてください。

引用したブログでは(作者は田中英雄さんという方のようです)は昨年の12月から親指シフトに関して精力的な書き込みがされています。なぜか、私がこれまで使ってきた検索エンジンでは見つからず、最近になって偶然見つけました。

リンク集(公開ブックマーク)
http://pub.bookmark.ne.jp/okeydoke/

も、かなり膨大です。

あまり知られたくなかったのかもしれませんが、親指シフトについてこんなに書いていたことに感激して、トラックバックさせてもらいました。これからもぜひ親指シフトについて書き込みを続けてほしいとお願いしておきます。

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2005/07/24

Re: 親指ひゅんQ(@自分で考えるわい)

親指ひゅんQを使って親指シフトを実現しているユーザーの気持ちです。
http://blog.livedoor.jp/yama440607/archives/28719359.html

これは親指シフトで打っている。ああ、感動。

速い。それよりも、打数が少ないので、リズムゆったりで日本語が打てることが素晴らしい。

(中略)

一方、ローマ字入力だと一つのカナを入力するために二つのキーを打鍵しなければならない。リズムが小刻みになる。

4分の1拍子が8分の1拍子になる。

本当にお勧めなのだが愛好者が少ない。パソコンで対応できる機種が少ないので親指難民とか呼ばれていて情けない思いをする。

ひゅうんQという裏道でも結構快適。

作者に感謝。

親指シフトを使っている人の思いの表現はいろいろです。それらは数字などがないので人を説得するための力がないのでしょうか。必ずしもそうとは限りません。使いやすさ、快適さ等を評価するための方法論は、単に打鍵の速さを測るといったことに比べると格段に複雑であり、開発も進んでいないのではないでしょうか。

そうだとすれば、実際に使っている人がどのように感じているかを表現しているものは比較の手がかりとして重要なものなのです。

知識を大事にする社会では、「思いの共有」が重要な役割を果たすと思っています。親指シフトユーザーが自分の思いを表現していることはだから大事なのです。

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Re: バソコンのキーボードでも指が言葉の感性や情緒を伴ってこそ(@夢彦の思うこと)

新しいブログの最初の記事にキーボードに対する熱い気持ちを書いています。
http://oyaubi.seesaa.net/article/5255522.html

そもそもアルファベットでロ-マ字打鍵しなければならない、 こんな発想が如何にナンセンスで非合理的かつ不合理・非能率的打鍵入力方法であるか、ロ-マ字打鍵では言葉の感性と情感や情緒が置き去りにされ、然も打鍵効率が劣悪・不合理で非能率である。

うーむ。なかなか感情がこもっています。ただ、「言葉の感性と情感や情緒が置き去りにされ」となると、個人的な差がかなりあるのかなと思います。私も出来得る限り、文章には感性を吹き込みたいと思っていますが、それが成功しているかどうかは、まず自分で判断するものではありません。また、成功していないと判断されても私が使っている親指シフトを責めないでください(笑)。それはひとえに私の文章力の問題ですから。

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2005/07/23

Re: ATOK2005+親指ひゅんQ(@おくまの部屋)他3件

フリーウェア親指ひゅんを使って親指シフトにしている方です。
http://okuma-room.cocolog-nifty.com/okuma/2005/07/atok2005q_fc90.html

こんな風に使っています。最後に一言。
親指シフトは健在です!

そうです、親指シフトはいろいろな人の努力に支えられて実用的に使うための環境が維持されています。そうした努力の中には、上記の記事のような使用の記録を公開することも含まれます。人柱というほどでなくても、いろいろな経験の積み重ねが共有されることにより、現在のコミュニティーを維持し、さらに新規ユーザーを獲得する可能性があるのです。

今は使っていなくても、昔使ったり、使われていたことを知っている人たちも、懐かしく感じて書いています。

キーボードちゃん、怖くないから、おいでよぅ(@blogこう)
http://blogs.yahoo.co.jp/kou6575/6297804.html

キーボードを最初に使ったのが親指シフト配列のキーボード(ワープロなんだけど)だったので、日本語入力がとても楽だった。次がふつうのJIS配列の 106キーボード。ふつうで基本だったけど、親指シフトが長かったから、ほとんど片手でうってた。とてもタッチタイピングなんてできなかった。でも仕事で やるとなると、なにがなんでも覚えなきゃいけないってことで、無理やり慣れさせちゃいました。慣れてしまえば、こっちのもの。タッチタイピングもできる (でも、たまにキーボード見るよん)ようになる。ローマ字入力になったのもこのころ。

どのようなやり方でも仕事で必要だとなれば覚えますね。でも、日本語入力がとても楽という親指シフトの特徴はしっかり覚えておられます。

眠たいけど、とりあえずブログ~!!(@ミカコママの猫かぶり日記☆)
http://blogs.yahoo.co.jp/sho_mikamama2/6891294.html

むかーし、F社の【親指シフト】?なるPCに出会ってから、十数年!!

親指シフトは25年の歴史があります。その中で、さまざまな時期にいろいろな人が親指シフトに出会い、今でも使っている人もいるし、やめた人もいるし、一度やめてから最近になってまた始めた人もいます。個人の思いはさまざまでも、とにかく親指シフトのコミュニティーが続いていることは事実であり、その意味は大きいのです。

【懐かしい『親指シフトキーボード』の思い出】(@お散歩アルバム・・夏本番)
http://rose2004.exblog.jp/2952703/

昔は色々な配列のキーボードがあって、中には「あいうえお配列」のキーボードが簡単だからと練習してやっと慣れたと思ったら、なくなってしまった。再びローマ字入力の練習を始めて2度手間になり損をした。というような話も聞いたのでローマ字入力はなくならないから、色々と手を出さなくて良かった、ホッと胸をなでおろしたものです。

(中略)

あの「画期的な」親指シフトキーボードは存命なりや?と思いましたら、やはりファンはいて細々と生き延びているようです。

(中略)

折角練習した人もいるのですから、終始一貫「親指シフトキーボード」をもっと広めていかなくてはいけないじゃないですか!!ねぇ~?富士通さん?

親指シフトという社会的な資産(と私は思う)を誰がどのように維持していくかは理論だけで片づく問題ではありません。しかし、一番に努力しなければいけないのは、親指シフトにより何らかの恩恵(無形有形を問わず)を受けている者です。そして、そのベースになるのはあくまでもユーザーです。だから、私はこのブログで何らかの意味で親指シフトと関係があった人の思いを集めて紹介しているのです。

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2005/07/18

Re: 親指シフト系配列の感想(@きりんシステム ダイアリー)他3件

これまでNICOLA→飛鳥と試した後、現在、TRON配列を練習されているitouhさんが、NICOLA配列を使わなくなった理由の一つです。
http://kirinsystem.net/diary/?date=20050715#p02

なぜ NICOLA 配列を使わなくなったかといえば、 期待したほど快適ではなかったからです。

  • NICOLA は(専用キーボードを使うと)快適に日本語入力できる。
  • NICOLA は普通の日本語キーボードでも使える。

という2つの情報から、「NICOLA は普通の日本語キーボードでも 快適に日本語入力できる」と私は思い込みました。 でもそうではなかった。

私も「NICOLA は快適だなぁ」と思ったこともありましたが、あとから考えると それは専用キーボードを使ったときだけだったようです。

この記事は、かえで(yfi)さんの記事
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050716/1121523178
からのリンクによるものです。

親指シフトを使おうとする場合に、専用キーボードを使うか普通のキーボードを工夫して親指シフトを実現するかは難しい選択です。

フォレストPENさんの記事
http://forestpen.seesaa.net/article/5035355.html
ヒデボーさんの記事
http://oyayubishift.cocolog-nifty.com/oyayubishiftnoheya/2005/04/post_d9d6.html
その他でも、専用キーボードを使わないで親指シフトを使う方法が紹介されています。

実際、デスクトップで外付けのキーボードを使う場合は専用キーボードに少しの選択肢はありますが、ノートパソコンの場合は専用キーボードを使えるのは数えるだけとなっています。だから、専用キーボードを使わないやり方があることは大事です。

これから親指シフトを始めようとする人がいる時に、専用キーボードを使うことを勧めるかどうかは特に難しいところです。

専用キーボードは普通のキーボードに比べて高価です。ものにならなかったら投資を回収できません(USB親指シフトキーボードはキートップを除けばJISかなキーボードだということはさておいて・・・)。

しかし、親指シフトの本当の良さを知ってもらうためにはやはり専用キーボードの方が良いのではないかというのももっともな考えです。

私自身はノートパソコンはほとんど使わないし、基本的には家でデスクトップを使うのが主なので、専用キーボードを使うのが一番良いのですが、パソコンを使うパターンは人それぞれで違うので、どれが良いとも一概には言えません。

コストがかかっても十分に投資は回収できるのだということを説得できれば良いのですが、これがとても大変です。特に、「そのうち、親指シフトはなくなってしまうのではないか」と言われることが一番つらいところです。そうならないように親指シフトのコミュニティーが頑張る必要があるのです。

***
たまたま買ったYOMIURI PC8月号の82~83ページに作家の二階堂黎人さんが紹介されています。親指シフトキーボードについてもかなり詳しく説明されています。この記事を見て親指シフトに興味を持ってくれる人が出てくることを期待します。そして、そうした人たちが実際に親指シフトを試す時に困らないようにしましょう。

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2005/07/12

Re: 親指シフトキーボード(えじっさん)(@社会保険労務士 江尻事務所)他1件

沖縄の親指シフトユーザーです。
http://www.e-jimusho.jp/blog/index.php?itemid=382

何といっても、打つのが楽!!気に入っています。ローマ字入力でも人並みに打てますが、自分用には楽に打てるのが一番ということで、使い続けています。

文章を大量に処理しなければならない職業の方にはまだまだ、親指シフトユーザーが多いようです。先日、キーボードを買った店で伺った話しでも、法律事務所、弁理士事務所などにユーザーが多いとのことでした。

テープ起こしの仕事をしている方です。
繁忙期の仕事(@「ぎん」の日記)
http://plaza.rakuten.co.jp/ginchan/diary/200503160000/

親指シフト&Japanistの威力って相当なものなのでしょうか?
会議録の入力だったら、昼間の時間で2時間半から3時間ぐらいまでOK。
気力があれば、夜の時間であと1時間ぐらい可です。

こういうところに親指シフトの利点が明らかになるのでしょう。具体的な例をありがとうございます。

その他、医師にも親指シフトを使われている方がいます。
診療机(ブログでないのが残念、トラックバックができません)
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~murasumi/karte.html

電子カルテの入力では最も優れた入力方法でしょう(日本語入力の中で)。
      親指シフト入力は入力の速さが強調されがちですが、ほんとはむしろ入力の快適さにあります。

こうした実用的な場で親指シフトが活躍しているのを知ることはうれしいことです。私は普通のオフィスで例えば10%ぐらい親指シフトのユーザーが出てくればずいぶん世の中が変わるんじゃないかと勝手に夢想しているんですが、ものごとそう簡単ではないですね。

***
調べてみたら、このブログは去年の7月10日に開始しています。もう1年なのか、まだ1年なのか分かりませんがともあれ、1年経ちました。また、今年の3月からはアクセス・カウンターも設置しましたが、これもうれしいことにもうすぐ10000になります。ブログという新しいコミュニケーション・ツールを試行錯誤しながらまがりなりにも維持ができました。これもこのブログを見ていただき、コメントやトラックバックをしてくれた方々のおかげだと感謝しています。これからもよろしくお願いいたします。

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2005/07/10

Re: 子供の選択肢。(@パソコントラブル出張修理・サポート日記)他3件

子どもにどのような日本語入力を教えるかについての議論です。
http://orbit.cocolog-nifty.com/supportdiary/2005/07/post_48f5.html

どうもローマ字入力というものを完全に敵視しているカナ入力の人って、やっぱり多いようですね。
まぁ気持ちはわかるんですけどね…。

この意見は、そもそも、
http://blog.livedoor.jp/ayetown/archives/25356648.html
で書かれた

教科書にないから低学年はカナキーを使う。ローマ字を習ったらローマ字キーに変える。これは二重の負担ではないか? 始めからローマ字にすればいい。

との意見に対して、私を含む何人かが反対の立場からトラックバックをしたのに対しての反応です。この議論を少し私なりに整理をしてみます。なお、この議論はいろいろな方のブログでの記事、コメントやトラックバックで広がっています。こうなると議論の筋道や前後関係をたどるのも大変になってしまい、あるいは別のところでしている議論と重なってしまうところがあるかもしれませんことをご了解下さい。

0.明示的な引用

議論の中身に入る前に、ささもとさんの記事の書き方について一つお願いです。

トラックバックしている記事に関して意見を述べる時は、できる限り、どの部分に関して言っているかを引用で示していただきたいと思います。こうすれば具体的にどの部分についてのことかがよく分かり、間違いも少なくなるからです。

これは既にかえで(yfi)さんが
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050707/1120744273
でお願いしていることと通じますし、鈴見咲君高さんが
http://suzumizaki.blog6.fc2.com/blog-entry-73.html
で「印象」として述べている戸惑いを減らすのにも役立つと思われます。

ささもとさんは、かえで(yfi)さんのブログのコメント
http://d.hatena.ne.jp/maple_magician/20050707/1120744273#c
で、

「いくつかの記事・コメントを見て総合的な感想」ですので、残念ながら、どのコメント・どの記事の「特定の記述」かを指定することはできません。

と書かれていますが、議論を進めたいとするなら、なるべく具体的な引用をされる方がよろしいと思います。そうでないと、少し強い言い方になるかもしれませんが「斬り捨て御免」で記事を書いているように見えてしまいます。

1.ローマ字教育と文字入力技術の問題

ささもとさんは、同じ記事の中で

ところが、何人かの人のブログやそれに付いたコメントでは、キー入力方式の問題ではなく、ローマ字教育がどうだ、ローマ字だと脳の使い方がどうだ、と、論点が完全に脱線転覆状態。

と書かれていますが、この議論の発端が
http://blog.livedoor.jp/ayetown/archives/25356648.html
であったことを考えるべきであると考えます。この記事は明らかに学校教育の中でのローマ字教育の問題と、キーボートによる文字入力の問題を結びつけて論じています。ですから、それに対してのコメントやトラックバックした記事が、両者の関係を論ずることは当然のことです。その議論の内容が正当なものであるか、あるいは読んだ人が気に入るかは次の問題で、とり上げたことが「脱線転覆」だとすれば、議論はできません。

なお、「ローマ字だと脳の使い方がどうだ」というのは、具体的にどの部分を指しているのかはっきりしませんが、文字入力の技術でどのような人間の能力がどのように使われているかというメカニズムを知ることは重要なテーマであると私は考えます。

しかし、この分野での知識の蓄積はあまり多くないというのが実情ではないかと考えます。このため、この問題を語る時は、ある程度感覚的な言い方しかできません(もし、専門家できちんとした議論ができる方がいましたら、歓迎です)。

私が、自分のブログの記事
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/06/re_3_ad9c.html
のコメントに書いた「ローマ字入力という名前が適切か」という問いは、この問題への取っかかりを目指したものです。

2.文字入力技術の他の技術の関連

どうもMS-IMEとATOKの違いについて、かなり軽視されている方がほとんどです。
この2つは、ローマ字でもかなでも関係なく使えるのですが、「日本語入力」という観点で考えると、完全に似て非なるものである、ということを。

(中略)

でも、時代はWindowsへ、Wordへ、と移っていき、ATOKはどんどん使う機会がなくなり、今では完全にMS-IME一辺倒です。

(中略)

それに、どうしたわけか、学校関係者は一太郎愛好者が多く、大量においてある学校のパソコン全てに、わざわざ公費を投入してATOKをインストールしてあることがある、というのが不思議で仕方がない。

最初に「ローマ字でもかなでも関係なく使える」と、入力方式とIMEの関係について正しく認識されているのに、どうして後の文章ではワープロソフトとIMEをこのように結びつけて論じているかが疑問です。

確かに、ワープロソフトを買えばIMEが付いてきます。一太郎を買えばATOKが付いてきますし、OASYSを買えばとJapanistが付いてきます。そうしたワープロソフトを起動すれば、IMEを推奨のものにしませんか?と聞いてきます。

しかし、IMEの選択はワープロソフトとは独立であるべきです。なぜなら、文字の入力はワープロソフトだけで必要なのではなく、おそらく多くのソフトで必要なものだからです。使うソフト毎に文字入力のような重要なユーザーインターフェースが変わっては仕事になりません。

つまり、ワープロソフトとIMEをくっつけるのは単に売る側の事情であり、ユーザーから見れば迷惑な話です。

同様の理屈でOSとIMEをくっつけることも私は疑問に思っています。

残念ながら世の中の趨勢は、独立したIMEの存在を難しくしているようで、WXGやVJEといった特徴のあるIMEは商業的に成り立たなくなりました。

3.OSの選択と文字入力の選択の関係

なぜあなたはWindowsを使っているんですか?
どうしてMacintoshやLinuxを使わないのですか?
Windowsを使っているのなら、慣れるのは簡単ですよ?

ローマ字入力とかな入力に関しても、大した違いはないことに気がつきませんか?
学校でWindowsを使うのも、理由としては同じはずです。

この問題に関しては、既に鈴見咲君高さんが
http://suzumizaki.blog6.fc2.com/blog-entry-74.html
で、疑問を投げています。

文字入力の技術とOSを比べる手がかりとして、それぞれの技術の時間的サイクルを比べてみましょう。このブログの副題に、親指シフトが25年経ったことを書いてあります。NECが開発、商品化した入力方式であるM式(最近、ソフトとして復活している)も同様の歴史があります。JISかな入力やローマ字入力はもっと古いでしょう。

これに比べて、OSはウィンドウズにしろマックにしろリナックスにしろそんなに長い年月を経ていません。さらに、その更新サイクルはずっと早く、初期のバージョンと最新のバージョンでは見かけや使い方が大きく異なるものもあります。

何を言いたいかというと、文字入力の技術はOSに比べて、より基礎的な技術であり、一度身についたものを後で根本的に変える必要が少ないものなのです。私が「読み書き算盤」と言ったのはそのような意味合いなのです。なお、算盤を入れたのは、決まり言葉として定着しているためで、現在の世の中での必要性とは関係なく使っていることを付け加えておきます。

これに対して、OSは一度覚えたものが役に立たなくなる可能性が往々にしてあります。もちろん、だから一つのものだけを使うことが正しいのかというささもとさんの問いは正当なものではあります。ただ、それを文字入力の選択の問題と比較することは間違いであり、文字入力とOSという技術の性質の違いを考慮していない議論なのです。

さらに言えば、ささもとさんがOSの選択の問いをかな入力の人だけに投げている(ささもとさんの問いが比喩的なものであることは承知していますが)のもおかしなことになります。この問いはローマ字入力をしている人にも等しく投げられるべきです。

OSや個別のアプリケーションの使い方などは、必要になれば覚えるものです。実世界でお客さんからから「ウィンドウズのワード形式のファイルで結果をください」と言われたらそれに従うしかないでしょう。

文字入力の方法はそれと全く違います。同じ文章をローマ字入力とかな入力で作って違いが分かりますか。だから文字入力の方法は自分が使いやすいものを選ぶのが正しいのです。

終. 文字入力の技術

たかがローマ字入力程度で、ここぞとばかりに学校教育の批判をしなさんな。
ってことですね。
ローマ字だカナだ、と方式の優劣を論議しあうのは勝手だけど、それしか見てない状態で、学校教育うんぬんと語るのは感心しません。

リアルな世界にどのような働きをするかは確かに慎重に考えるべきです。ただ、「ここぞとばかりに学校教育の批判を」しているとまでは言えないと思いますけど。

ささもとさんのように実際に教育現場でのお仕事をされている方からすれば、現場も知らないで勝手なことを言うな、と言いたくなるのも分からないではありません。

でも、文字入力の技術はこれまでに述べてきたように、ITを使う上での基礎的な技術なのです。だから何にも増して多くの知恵を集めてより良いものにすることが必要で、教育をどうするかも大きなテーマとなります。時間も予算も人員も限られた中で、そして、白地でないところからスタートするという前提条件を考慮に入れるにしても、「教える側の都合」の一言で決めてはいけない重要な問題なのです。

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2005/07/02

Re: 富士通の市販ソフト「Japanist」(@富士通FMフォーラム)

@niftyのパソコン通信時代にあったフォーラムがブログになっています。フォーラムのマネジャーSphinxさんも親指シフトユーザーです。Japanistについて書かれた記事です。
http://ffm.nifty.com/info/2005/06/__2729.html

50歳代前半の筆者は、日本語ワープロの黎明期から衰退期までを、リアルタイムで体験している。OASYS100Jから使い始め、現在も「親指シフト」キーボードで日本語を入力している。

これですと、親指シフトの発表当初からですから四半世紀ですね。ちなみに私も50代になったところですが、ワープロを使い始めたのはOASYS 30AF3という機種からで、まだ17年程です。それから、パソコンでもいろいろな機種を使い、場合によっては親指シフトを使えなかったこともありましたが、今ではJapanistと専用キーボードを使って親指シフトを実現する方法にほぼ落ち着いています。

たった今は1週間前に購入したFMV-KB231というUSB接続の親指シフトキーボードを使っています。IMEはJapanistです。技術的に面倒なことをしなくて済むという点では、これがおそらく一番良い組み合わせではないかと思います。パソコン本体は数年前に自作したもので、FMV-KB231のサポート対象外ですが、問題なく使えています。

@niftyにあったフォーラムは少し前にもう使えなくなっています(パソコン通信大手の中では一番最後までサポートしていましたが)。そうしたフォーラムのうち、いくつかはインターネットの会議室になったりして、議論が続いているものもあります。

私のサイトのリンク集
http://homepage3.nifty.com/gicchon/sub15.htm
でも、OASYS関係のそうした会議室を紹介しています。議論は必ずしも活発なところばかりではないですが、それでもそうした場がまだあることはある意味で驚くべきことなのかもしれません。

今回の記事でとり上げたブログはたまたま見つけたものだったのですが、親指シフトのユーザーの意見交換の場としても使っていけるようにマネジャーの方にお願いいたします。

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Re: 電脳世界(@謀ったな!)

親孝行な息子さんです。

http://siegzeon.blog11.fc2.com/blog-entry-8.html

ほんの数ヶ月前まで母さんはFMV-5100D5をwin3.1→win95&OASYSデュアルという環境で使っていたんですが、閣下が昔自作したAthlon1200(雷鳥こあ)の2000にOASYSV8をいんすこしてさらに親指シフトで使えるようにして与えたところ、すっかり見向きもしなくなったわけでそれを捨てろとのことです、はい。

win3.1の頃からだとするとかなり長い間使われていたのでしょうね。おそらくその前はワープロ専用機のOASYSを使われていたのでしょうか。基礎的な技術としての親指シフトの息の長さが分かります。

親孝行ついでに親指シフトも使ってみてはいかがでしょうか?それとももう使っているのでしょうか。

 

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