Re: “旧”JIS配列という呼び方(@姫踊子草の楽屋裏)他1件
配列の名前に関して、姫踊子草の作者、鈴見咲君高さんは次のように言っています。
http://suzumizaki.blog6.fc2.com/blog-entry-58.html
私がNICOLAを指して親指シフトと言わないのも同じ理由です。親指シフトという単語は総称的な性格が強く、かつ、親指シフトを使う中ではNICOLAが圧倒的に知られているのでNICOLAだけを指すために親指シフトとは言えない。
この記事の元になったのは、nalabeさんのブログの記事
【旧】JISかな【配列】(@レッツハイ【配列】和ならべの話をKEYて)
http://nalabe.ameblo.jp/entry-9e950cef1c9b9e2dd79614c97c279bcc.html
です。
私は自分のブログやホームページでは基本的に「親指シフト」という言い方を使っています。NICOLAはNIhongo nyuuryoku COnsortium LAyoutの略ですから、配列のことをいうものであるというのが理由です。ですから、明示的に配列だけのことを言う場合以外は「親指シフト」を使います。
別にそんなにこだわることなのではないかもしれません。ただ、「親指シフト」と広くした方が応用も効きます。日本語以外での応用はその一例です。
親指シフトが達成したことの中心は、(使いにくい小指のシフトではなく)親指と他の指の同時打鍵を導入したことにより、一つのキーを無理なく3文字に活用させることが可能になり、多くの文字を含む言語の体系(例えば日本語)でも、リーズナブルな努力でタッチタイプができるようになったことです。
そして、これは親指シフトに限ったことではないですが、キーボードによる文字の入力において「ソフト的制御」の重要性が明らかになりました。一つのキーに多くの文字を割りつけるという発想は、タイプライターのメタファーからは大きく前進しています。
ソフト的制御は、配列に関して自由度を増すことにも貢献しています。より良い配列を考え、実際に試すことがタイプライターの時代に比べて飛躍的に簡単になったことは、このブログでとり上げているキーボード配列に関心を持っている人たちの多さでも分かると思います。
ただ、私の個人的な関心は、どちらかといえば親指シフトという考え方(これはインフラと言って良いでしょう)にあります。配列だけを議論するのは少し土俵を小さくしてしまっているのではないかという気持ちがあります。
とはいえ、親指シフトが絵に描いた餅ではなく、実際に使えるようなものであることが必要であるので、そのための配列としてはNICOLAを使っている訳です。
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