Re: Tigerを入れたら……!!(@加藤の今日)他1件
劇団キャラメルボックスの加藤昌史さんの抱える問題です。
http://blog.so-net.ne.jp/caramelbox-kato/2005-05-04-3
PowerBook17にMacOS10.4Tigerを入れたら、Macのキーボードを親指シフト化するアプリケーション「Tesla」が動かなくなったぁぁぁぁ!!がぁぁぁぁぁぁん!!
ローマ字入力では、僕の文書作成能力は半減以下。
自分が使っているものが自分が原因でないことで使えなくなることはつらいものがあります。これは少数派に属するものの宿命とも言えます。Teslaの場合は、新しいOSに対応するのに最低半年はかかるようです。
こうしたことをとらえて「だから親指シフトは(というより多数派以外はすべて)だめなんだ」と言う向きもあります。
でも考えてみましょう。親指シフトは25年間それを取り巻く環境(ハード、ソフト)の激変にもかかわらず、生き延びてきています。新しいOSが出てくれば、いつかどこかからそれをサポートするための工夫が生まれています。これは広い意味での親指シフトのコミュニティーの持つ力です。
この「事実」の持つ力を過小評価することはできません。キーボードによる日本語入力という基本的な技術に関するユーザーの気持ちが続く限り、親指シフトはしぶとく生き続けるというのが私の予測です。
次に必要なのは社会的な認知です。親指シフトの利点を分かりやすく訴え仲間を増やすことです。このためにはユーザーが連携して声を上げなければなりません。私がウェブ上でユーザーを見つけるとこのようにとり上げるのは、親指シフトの普及に少しなりとも貢献したいためです。
加藤さんのブログの記事はねずみさんのブログの記事
「Tiger」で「Tesla」使えない。(@ねずみのぶろぐ)
http://nezumi-blog.seesaa.net/article/3478197.html
経由です。ねずみさん、ありがとうございました。
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コメント
KB-211 をOS2で使っていました。
パソコン通信上でOS2で親指シフトキーボード使用の報告を一番最初にやった方だと思います(爆)
なぜOS2で使えると判断したのか?というとPS2のフォームでキーボードが出来ていると判断したからです。
当時は、親指シフトキーポードというとオアシス配置が普通であって KB-211 はオアシス派の方からは使いにくいと言われていましたが、日本語OSと PC/AT 規格通りという大きな特徴があったようです。
現在はUSBで共通化されているわけですから、 Macintosh でも109キーボードをカナモードで使えるのであれば、USBコンパクトは使えても良いように思いますけどね~。
もっとも、親指ひゅんQに相当するツールが無いとダメなのかな?
ま、エミュレートとハードウェアとの切り分けは大事ですね。
投稿: 酔うぞ | 2005/05/15 10:33
酔うぞさん
USBの親指シフトキーボードはOyayubiDriverでMac OS Xで使えるようです。Tigerでも問題ないとのことです。
共通化と多様化の関係はいろいろです。親指シフトに関して言えば、昔は各社毎に違った規格のワープロが出ていて、親指シフトを使うのだったら事実上、富士通だけしか選べなかったという状態でした。
これが、酔うぞさんのあげたKB-211におけるPS/2や最近の親指シフトキーボードにおけるUSBという規格がある程度統一的に使われることになったことにより、ソフト的な解決が(少なくとも理論的には)可能になり、活躍の場も広まったということで、進歩と言えるでしょう。
神田さんのホームページにある雑誌のインタビュー
http://www.ykanda.jp/oya1.jpg
http://www.ykanda.jp/oya2.jpg
で、神田さんが最後に述べている規格についての考え方はとてもうなずけるものがあります。
日本語をキーボードから入力することは、ITにおける基礎的な技術で、それを取り巻く環境が変わっても必要です。そして、個人の好みが大いに影響するものでもあります。だから、個人の使い勝手を重視しないといけない訳です。もちろん、社会的にはある程度の共通化があった方が、例えば教育の効率をとっても有利なことは確かです。ただ、それを「今一番普及しているから」という理由だけで決めていいのですか、ということを問うている訳です。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2005/05/15 12:27