Re: ■本部OA化に関して(続)(@IT維新研究所)他1件
事務所のOA化の最初の頃の話です。ワープロの入力方法についてどの方法を使うか悩んだ人がいます。
http://mybiz.cocolog-nifty.com/itrev/2005/05/post_2005.html
英文タイプの入力訓練用の教科書を使い練習しました。
しかし、どうしても薬指と小指が旨く使えませんでした。
練習しているうちに指の筋がおかしくなり、腱鞘炎といわれる症状になりそうでした。
このまま続けると危険と思いブラインドタッチは断念しました。
従って、今でもかな変換方式で入力しています。(中略)
かな変換方式を使い、基本的には左右の人差し指一本ずつで入力しています。
この方法でも入力スピードには不自由はしていません。
JISかなでも全部の指を使わないで入力することはできるのでしょうが、反対に人指し指だけが疲れるのではないかと心配になってしまいます。
別の方もJISかな入力ですが、やはり指は全部使っていません。
ちょっと休憩(@Jの携帯BLOG)
http://blog.goo.ne.jp/rainer/e/5971e77ab632b8545b2426797453dbd6
どうしても小指が言うことをきかなくて、若いころに英文タイピングを断念しました。今思うと諦めが早すぎたのかもしれない…。
ワープロを使い始めた1980年ころはOASYSでしたから、例の親指シフト入力でして、以来JISキーボードに移ってからも、実はずーっと「カナ入力」してます。実際、両手で3本の指しか使っていません。
JISかなと親指シフトにおける各指の使用率については以下の資料があります。
http://nicola.sunicom.co.jp/thumb4_2.html
これによると、JISかなでは小指の使用率が異常に高いのが目立ちます。ローマ字入力のデータはすぐに見つからなかったのですが、私がたまにローマ字入力をしなければならない状況になると、左手の小指(a)が酷使されている気がします。いずれにせよ、小指という動きにくい指に負担をかけるのはあまり良いユーザーインターフェースとは言えません。上に引用したお二人はそのことを直感的に感じて、無意識に防衛しているのかもしれません。
親指シフトは日本語を入力するのにどのようなインターフェースが良いかを根本から考えて作られました。そして、ソフト的な制御の利点を生かして柔軟な考え方を持ち込みました。JISかなやローマ字入力のような「間に合わせ」ではないものとしました。
これはITに対する日本の重要な貢献です。中国語や韓国語、ベトナム語などにも応用が考えられています。日本人にオリジナリティーが無いなどというのは、親指シフトのことだけを考えても間違いなのです。残念なのはそのことを理解している人が少ないことです。
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コメント
トラックバックありがとうございます。驚きました。
JISかなキーボードでわたしが使っている3本指とは、左の中指(これが主役)と変換用の親指、右手の人差し指(これは遊軍)です。左の薬指をshiftキーその他にたまに使用し、右手の薬指でreturnキーを打つこともあります。ただし、キーにタッチする指はこれらだけですが、左手は他の指の重みを利用して手首全体で打っているようです。
親指シフトは使いやすいキーボードだと今も思います。
投稿: rainer | 2005/05/03 06:47
rainerさん、コメントありがとうございます。驚かしてすみません(笑)。
人によっていろいろなやり方があるのだなと思っています。ただ、手首全体で打っているようだと疲れないかなとちょっと心配になりました。
親指シフトを復活させたいと思われたら、日本語入力コンソーシアムや私のサイトのリンク集などをご覧いただけたらと思います。一度覚えられたのだったらすぐに思い出しますよ(と、セールスモード)。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2005/05/03 08:43