M式の普及活動をされている新井和弘さんの入力方式切り換えに関する考え方です。
http://m-keyboard.cocolog-nifty.com/mkeyboard/2005/04/post_3.html
かな打ちや既存のローマ字入力でバリバリ タッチタイプしている方に、入力方式の乗り換えを勧めるなどという野暮なことは申しません。
お勧めする労力も無駄ですから。
私はセールスマンなので(笑)、無駄とは分かっていてもついつい勧めてしまうことがよくあります。これも職業病ですかね。
とはいえ、「笑うせえるすまん」としてもいつも売り込み失敗という訳にもいかないので、うまくいくかどうかの見極めは大事です。
私の売り込みによるものではありませんが、映画批評家の服部弘一郎さんは昔使っていた親指シフトに最近戻ってきました。長いブランクにもかかわらず、急速に記憶を取り戻してローマ字入力のスピードを超えるのも間近となっています。
親指シフターになりました
http://hattori.cocolog-nifty.com/brog/2005/04/post_2.html
でも1日ごとに、飛躍的にスピードが上がっていくのが実感できるのはスゴイよ! たぶんあと少しで、入力速度はローマ字入力に並ぶと思う。ん~、1週間ぐらい??
服部さんの場合は、昔使っていたということが入力方法の移行をとてもスムーズに進めることに役立ちました。移行のコストは少なく、さらに移行によるベネフィットは確実に予測できます。
私は、このブログのだいぶ前の記事で、入力方法の移行をするかどうかがどのように決まるかを書きました。
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2004/10/re_nicola_.html
そして、親指シフトへの移行がしやすくなるための条件をまとめました。
(1) 親指シフトが他の入力方法に比べてベネフィットが大きいという証拠をさらに積み重ねて、宣伝する。ユーザーのホームページなどで、入力が楽というメッセージを書くことだけでも大変な力になります。
(2) スイッチのためのコストを軽減する。気軽に親指シフトに取り組めるような環境を用意する。
(3) 潜在的ユーザーの不安を解消するため、情報提供の体制を整備する。
そんなこと当たり前じゃないかと言われればその通りです。でも、それを実際にやることが大事なのだと思います。私はこのブログを通じて、多くの人が「親指シフトは良い」と言っていることを伝えてきました。そのことが少しでも親指シフトの普及に役立つ、ひいては日本語の入力環境を良くすると考えたからです。
なお、新井和弘さんが書いておられる、子どもたちにどのような入力方法を教えるかについては、このブログの別の記事
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/03/re_new_3.html
http://thumb-shift.txt-nifty.com/contents/2005/01/re_nagi2.html
をご覧になっていただけたらと思います。子どもに良いものを使わせるのは親や社会の責任ではないでしょうか。それを今一番手軽に使えるからということだけで決めて良いのか、というのが私の疑問です。
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