Re: 危険な取消キー(@ノドのホネ)
ドド子さんは、親指シフトの後退、取消キーの位置が優れていると思っていますが、インターネット時代になって不便なこともあると感じています。
http://dodoko.cocolog-nifty.com/weblog/2004/11/post_8.html
掲示板にコメントを書いていたり、CGIの日記を書いていたり、ここに新しい記事を書いたりしてるときに、うっかり右小指が取消キーに触ってしまうと、そこまで書いていた文章はすべてきれいさっぱり消えてしまうのだ。「あ!」と思ったときにはもう遅い。アンドゥーも効かない。ただただ、涙。涙。涙。何度がっくりきたことか…。
これは親指シフトキーボードを使っているユーザーでないと分からない話だと思います。実際、後退、取消キーの位置については親指シフトユーザーの意見が分かれる一番のトピックではないかと思っています。
私自身は、親指シフトの伝統的である、「ん」の右の後退、取消キーが良いと思っています。その理由は、ドド子さんも書かれているように、入力を間違えた時に、ホームポジションから手を離さずに間違いを直したりできるからです。
人間は間違うものだという前提に立ったインターフェースの考え方、あるいは人間の思考の過程は一直線ではなく行きつ戻りつするものだという考え方には、うなずけるものがあります。
本当は、取消を押しただけで書いたものがすべて消えてしまうような掲示板などのインターフェースがおかしいと言ってもいいかもしれません。ワープロソフトで、取消キーを押したら文章がすべて消えてしまうような仕様にしていたら非難轟々でしょう。それがなぜ掲示板だと許されるのか、あまり合理的な説明はできないような気がします。
それにしても、ドド子さんのこの記事についているコメントの数と内容の充実、改めてインターフェースに対する関心が高いこと、そして、ドド子さんのブログ、ホームページの良さを示しているなと思ったのです。
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コメント
取消キーの本来の意味はEscではなくて、未確定状態の文字列を
抹消するためだけのCancelキーで、通常状態ではノーアクション
であるべきです。かつてのFM-RやTOWNSではそうなってました。
投稿: あずさ | 2004/12/05 10:45
あずささん、コメントありがとうございます。
詳しい技術的なことは分かりませんが、確かにこのようになっていれば問題はないですね。
今のウィンドウズでその様になっていないのは、ハードウェア、OS、キーボードドライバ、アプリケーションなど、どのレベルがネックになっているのでしょうか。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2004/12/05 20:41
▼ぎっちょんさん、トラックバックありがとうございました。
ぎっちょんさんとは、もしかしたら「はじめまして」でしょうか。よく拝見しているので、私はそういうかんじはしないのですが(^^;)。
▼あずささん、はじめまして。
ノドのホネにもコメントくださって、ありがとうございました。
あずささんが書いてくださったように、OASYSやFMRやTOWNSでは、取消キーとEscキーは、明確に機能が分かれていましたね。Windows以前の富士通以外のパソコンでのMS-DOSやDOS/Vでは、どうなっていたのでしょうか。使ったことはありますが、記憶がありません。
私のブログでこの記事にコメントくださったのは、みなさんOASYSつながりの方ばかりで、FMRやTOWNSユーザーだった方も多く、インターフェースに対する関心が高いのは、使う前は取消キーとEscキーは別なのがあたりまえという環境を体験している人であるといえるようです。
> 今のウィンドウズでその様になっていないのは、ハードウェア、OS、キーボードドライバ、アプリケーションなど、どのレベルがネックになっているのでしょうか。
(ぎっちょんさん)
Windows だけでなく、Macもそうですが、複数のレベルでの問題が、関わっているのではないでしょうか。
(1)キーボードにEscキー1つだけしかない……そういうキーボードってあるかな?(ハードウエアの問題)。
(2)キーボードにEscキーが2つあってもその片方を取消キーとして利用できない(キーボードドライバの問題? アプリケーションの問題?)
(3)キーボードに取消キーがあってもそれを取消キーとして利用できない(IMがキャンセル機能を取消キーに割り当てられない)。(キーボードドライバの問題? アプリケーションの問題?)
(4)IMが、デフォルトの設定で変換のキャンセル機能をEscキーに割り当てている(取消キーがないから)。
思いつくことをいくつかあげてみましたが、結局、ハードウエアと、キーボードドライバと、アプリケーションが、それぞれ連携して開発されていないとうまくいかないのではないかと思います(OSも関係いるのかも。よくわかりませんが)。OASYSやTOWNでうまくいっていたのは、ハードとソフトをセットで提供していたからでしょう。
これって、変換キーで変換できないのとよく似ている気がします。
(1)キーボードに変換キーがない(だから空白キーに変換機能を当てている)。
(2)IMが、デフォルトの設定で変換機能を空白キーに割り当てている(変換キーがないから)。
(3)キーボードに変換キーがあっても、空白キーとしてしか利用できない。
IMは、キーボードには変換キーがないことを前提に作られおり、キーボードは(ドライバも?)、IMは空白キーで変換するものだという前提で作られている。だから、どちらかだけがなんとかしようとしてもだめなんですよね、きっと。
今、Rboad Pro for Mac+ATOKで、空白キーと変換キーの機能を分けて使っていますが(つまり、空白キーでは変換できない)、これは、Rboad Proを作っていたリュウドにそういう希望を出したところ、IMのメーカーと連絡をとってくれて、Rboad ProとIMの両方のカスタマイズを連携させて行うことで実現できました(もうずいぶん前のことなので詳細は忘れてしまいましたが)。しかし、残念ながらOS Xではそれができないようです。
と、ここまで書いて気づいたのですが、Windowsで、富士通の親指シフトキーボードを使って、IMにジャパニストを使ったときでも、取消キーを本来の意味で使うことができていないのでしょうか?
※Mac+IEでコメント欄に文字を入力すると、相変わらず文字化けします(今使っているIEではその対策を施してないので)。ココログは、1年も経つのにまだほったらかしなんですね。
投稿: ドド子 | 2004/12/06 12:47
危険な取消キーは,私も経験済です(^_^;
ところで,来春復活する富士通の親指シフトなノートにも,
取消キーは存在していますが,どうなんでしょうね?
http://www.saccess.co.jp/oasys/special.html">http://www.saccess.co.jp/oasys/special.html
投稿: ヒデボー | 2004/12/07 22:24
ドド子さん
ニフティーのオアシスフォーラムにもたま~に顔を出していて、そのころからドド子さんの名前も存じあげていました。そのころの書き込みは本名だったと思います。
詳しい説明ありがとうございました。もう少しいろいろな場合を考えて実際にどうなるかを見てみないといけないかなと思っています。
ところで、今このコメントはwindows-xp、Netscape7.1、Japanist2002、661(USBコンパクト親指シフトキーボード)、モード1(後退・取消つき)という組み合わせで書いています。この組み合わせでは、取消キーを押しても書いたものが一瞬に消えるということはありません。左上隅のescでも消えません。ということは、掲示板でもescで消えないようにする仕様にやればできるのではないかと思います。全部の掲示板がこのようにしてくれればこんなに気を揉まなくても済むのに、と思っています。
ヒデボーさん
とは言っても、私もあちこちの掲示板で痛い目にあっているのは事実です。新しいノートパソコンも楽しみですが、気になる人もいるかなと思います。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2004/12/07 22:43
森山さんの「親指シフトの広場」
http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/cgi-bin/oyayubi.cgi
に、森山さんからの情報がありました。
投稿: 杉田伸樹(ぎっちょん) | 2004/12/08 23:06