Re: 親指シフト(ニコラ)キーボード(@NAGIの小箱)
NAGIさんも20年近くの親指シフトユーザーです。
http://nagibox.air-nifty.com/nagi/2004/08/post_9.html
文章を比較的多く書かねばならない仕事をしていて、考えながら打つときに、最も自然だと思える入力法だ。マイナーではあっても愛用せざるをえない快適さが、親指シフトキーボードにはある。
「マイナー」は確かに世間的に見ればそうです。でも、使う人間にとっては唯一のものです。世間がこのことをきちんと理解するようにしなければいけません。
同じ記事にワープロソフトのことが書いてありますが、キーボードや入力方法の選択と、ワープロソフトの選択は考え方がまったく違います。キーボードや入力方法は、最終生産物(印刷された文書であれ文書ファイルであれ)からは判断できません。最終生産物を受け取る人は、それがどのようなキーボードや入力方法で作られたかにはまったく関心はありません。ですから、生産者は自分にとって都合のいい方法を選べば良いわけです。ワープロソフトの場合は、文書ファイルを見れば何で作ったかは一目瞭然です。ですから、いやでも相手の都合に合わせる必要があります。(もちろん、一太郎で文書作成をしてOASYS形式で保存するといったことが実用的に可能ならば話は別です。)
これだけパソコンが普及して、文書も電子化して書くのが当然の時代だから、キーボードでの入力の仕方というのは、単に技術系の問題ではなく、日本語学者にとっての重要課題のはずだ。
まったくその通りです。日本語入力の問題は、これまでの学問分野の分類で考えていてはまったくダメな問題です。真の意味での学際的取り組みが必要な問題です。まさしく学問の総合的実力が試されているのではないでしょうか。
(他の国々(アジア諸国)の入力方法はどうなっているのだろう?)
これについては手前味噌ながら、拙サイトの親指シフトを世界にの各言語のケーススタディーをご覧下さい。一言で言ってしまえば、「英語用のキーボードをなんとか辻褄合わせをして使っている」という状況です。
アジア諸国の言語で親指シフトを使うことをプロジェクト化してみたらどうかという私の妄想については、親指シフト世界普及のための構想(妄想)、親指シフト世界普及のための構想(妄想) その2をご笑覧下さい。
ブログで親指シフトのことを書いている方がいる。私はそれに対してトラックバックすることで、自分の考えを述べると同時に、相手にも親指シフトの仲間がいることを伝えることができる。こうした形での連携が強まれば、親指シフトを進める力になると信じている。
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