NAGIさんが親指シフトを語る理由は、「私利私欲」と「義憤のようなもの」です。
http://nagibox.air-nifty.com/nagi/2004/09/post.html
先日書いた記事で、NAGIさんにトラックバックをしたら新たな記事でトラックバックを返してくれました。
これまでも、迷ったり困ったりしたときには、キーボードに関するフォーラムをのぞいて情報をいただいたり、SOSを発信して教えていただいたりしていました。
(なにせ、パソコンに移行して最初に使った親指キーボードは設定をいじらなくては使えない仕組みだったと記憶しています。パソコン初心者には敷居が高くて、あの時点で教えていただけなければ、挫折して親指シフトを使い続けることはできなかったかもしれません。教えてくださった方々、情報提供してくださった方々に、感謝感謝です!
こうした形の連携が新たな時代でのナレッジマネジメントではないかと思っています。少し気張って言えば、「市民社会を支えるインフラ」かもしれません。知識を独占することで競争に勝てると思うのは前世紀的、産業社会的論理です。知価社会(堺屋太一風)、情場(岐阜県風)では、知識をいかにして共有、向上、創造していくかが重要です。私もささやかながら、親指シフトについて考えている人を結びつけることにより、このコミュニティーを広げていきたいと考えています。
現在は、とくにデスクトップでは親指シフトを使いやすい環境になっていますよね。
たしかに、Japanistがあれば、専用キーボードでもエミュレーションでも簡単ですね。しかも、Japanistは富士通の正規の製品ですから、ユーザーはきちんとしたサポートを求める権利があります。困った時に駆け込む先があることは大変安心です。もちろん、それだけでなく、上に書いたような非公式の場でのサポートがあるかどうかも安心の度合いに影響します。こうした点から見るとたしかにデスクトップ環境で、Japanist+専用キーボードだったらほとんど問題はないでしょう(金銭的コストがかかるということは別にしても)。
でも、そういう特別なときばかりではなく、日常のなかで、フツーの人が、「私は親指シフトを使っているよ、とっても快適だよ」と発信することが必要なのかな、などと思い、自分がネット上で発言する場を持ったときには、ときにはキーボードのことも語ろうと考えていました。
親指シフトを使おうという動機は人により様々です。でも、文字を使って人とコミュニケートすることの重要性を分かっておられて、親指シフトの良さを人にも伝えたいという気持ちがあれば、どんな形であれ外に向かって情報発信をすることはこのコミュニティーを強化することになります。だから、どんどんやってほしいなと思っています(親指シフトだったらもっと簡単!)。
私が親指シフトについて語るのは、一つには私利私欲によります。
でも、そうした私利私欲だけではなく、もっと大きな理由は「義憤」みたいなものによります。
自分が使いたいもの、使いやすいものを快適に使えるような環境を作る。これは知的生産性に大きな影響を及ぼします。そのことに気づき、実践することは競争力となります。それだけでなく、不合理に気づき、それを直していこうという気持ちが広がれば世界を変えることができます。そのための道具として、ITを使えば良いのかなと思っています。
***
NAGIさんの迫力に押されて、私の記事も少し宣伝、アジビラ的になった感じがするので、以下に技術論を少々。
(コメントにした方がよかったのかもしれませんね。なんだかトラックバックを送る練習みたいになってすみません(^^;;) )
いやいや、どんどん練習に使ってください。ということで、私も以下、ちょっと表組みの練習。
トラックバックとコメントの違いについて、特に使われ方という観点から見ると以下のようになるのではないかと思います。
| トラックバック
| コメント |
書き込みの管理場所
| トラックバック元
| コメント先
|
敷居の高さ
| 高い(自分のブログが必要)
| 低い(基本的にだれでもできる)
|
議論の一覧性
| 劣る
| 良い
|
議論の場の広がり
| 広い(トラックバックでのつながり)
| 狭い(コメント先が中心)
|
うまく表が見えるといいんですが・・・。これも練習、練習。
何が言いたいかというと、コメントは、コメントされた方は自分のブログの中で管理できるし議論の一覧性は高いけれども、どんな人が来るか分からないところがあります。トラックバックは、書き込み自体は書き込んだ人のブログの中にあるので、書かれた方の管理は及ばないし、議論を続けてみるのはあちこち飛ばないといけないので面倒です。だが、ブログを持っている人間が書いているという若干の安心感はあります。議論を通じて、つながりを広げたいのだったらトラックバックの方が優れています。
私はコメントにしろトラックバックにしろ、これまで書き込んでいただいた方は歓迎なのですが、親指シフトを広げるという戦略からすると、トラックバックの方がありがたいかなという感じです。なぜなら、私のブログを見てトラックバックをしてくれた人のブログを見てもらえるのではないかな(その逆もあるため、私は基本的に自分のブログをトラックバックで構成しています)との期待があるからです。
まあ、あまり技術的なことは気にしないで気軽にということでもあります。みなさんのブログを見ていて感じたのは、「ブログを作るのは簡単だ」ということです。思い立った日にすぐ立ち上げてしまったという人が沢山います。この手軽さ生かして、願わくば親指シフトについても宣伝してほしいなと思っています。見つけたらすぐトラックバックです!
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