« Re: 親指シフトキーボード3 2004/07/12(月)曇 | トップページ | Re: おれはにこらがすきなんぢゃあぁ »

2004/07/15

Re: MacでにこにこNICOLA

私のブログへの最初のトラックバック!内容がMacで親指シフトときたら、こちらもトラックバックせざるを得ません。
http://uzuraman.cocolog-nifty.com/eye/2004/07/macnicola.html

実は私も2台マックを持っていて、2台とも親指シフトキーボードがつながっています。電源を入れれば動くようになっているのですが、もうほとんど使っていません。いろいろな仕事をするにはハードが非力で(一つはLC630、もう一つは初期のG3)あるからです。

ですから、マックでの親指シフトについてはあまり語ることはできないので、専門家に任せたいと思います。そういえば、昔マックで親指シフトを使うことを熱心に書いていた人もあまり出て来なくなっちゃったな。でもTeslaを作るような新しい人が出てきているからいいかな。

今でもこのキーはNICOLAで何?とか訊かれても答えられませんが、文章を打つときは手が勝手に覚えているのでキーを見ないで打てます。

私も、例えば、左手の中指でホームポジションの上の段はなんという文字?と聞かれたら、つまってしまいます。このことがタッチタイプができない人には分からないんですよね。ほんと不思議です。

こうして、パソコンを買う人が日本語入力に対して、問題意識を持ち、特に金銭的な投資を強制されることなく、自分に適したと思える入力方法を最初から選べるという状況。これが一番理想的な日本語入力環境の導入の姿だと思います。

こうした観点から見ると、富士通はOASYSを売っていた時は、親指シフトの機種をJISかなの機種と同じ値段で売っていた訳だから、たいしたものだと言う気がします。

ちょっと気になったのは、投資が必要なのは金銭の問題だけではなく、手間が大変ということもあるのではないでしょうか。たしかにフリーウェアで環境を作ることはできるにしても、結構、敷居は高くなってしまうのかなと思います。人によっては「金は出すからとにかく簡単に親指シフトを使えるようにしてくれ」という需要もあるのかなと考えます。

|

« Re: 親指シフトキーボード3 2004/07/12(月)曇 | トップページ | Re: おれはにこらがすきなんぢゃあぁ »

コメント

▼ぎっちょんさん
 もう一度僕が書いた記事を読み直してください。
 「僕はNICOLAはJIS規格になってほしいです。」
 と書いています。ぎっちょんさんの前の親指シフトの記事に対するコメントでも同じことを書きましたよね。
 「僕はNICOLAはJIS規格になってほしいです。そうなることに意味があると思います。」と。
 最初から標準装備になることに意味があると書いたのは、このことです。敷居を低くすること。フリーウエアに頼らなくても、あるいはお金を払わないでも、最初から入っていて、また入力方法の説明がマニュアルに掲載されていること。正に僕が書いているのは「敷居を低くすること」です。

投稿: うずらまん | 2004/07/15 22:32

うずらまんさん

「敷居を低くすること」が目的なのは、私もうずらまんさんもそして、おそらく親指シフトを普及させようと思っている人はみんな共通していると思います。

問題は、その敷居がどのような形なのかということがそれぞれ人により違う可能性があることです。ある人にとっては、フリーウェアをダウンロードしてパソコンにインストールすることはまったく苦にならないかもしれませんし、ある人は少しの金銭的コストを支払っても簡単にできる方が良いかもしれません。そして、各人が親指シフトを使うかどうかの判断は、広い意味でのコストとそれによって得られるであろうベネフィットの相対関係によります。

例えば、私の個人的経験からすると、親指シフト専用のキーボードを使わずに普通のキーボードを流用した場合は、あまり快適ではありませんでした。このため、親指シフト専用キーボードを購入するというコストを支払う選択をした訳です。

もちろん、うずらまんさんがおっしゃられるように、最初から標準装備になるというのは理想の状態です。私が書いたようにワープロを売っていたころの富士通はまさにそうしていた訳です。でも、今の現実を見ればそんなことは言っていられないことも認識する必要があると思います。だからこそ、その敷居を低くできるように親指シフトのコミュニティーが努力する必要があります。情報交換程度のことでも助かるという人がいるはずです。まあ、少しずつでも力を集めてということではないでしょうか。

JIS化についてこれまで言ってこなかったのは、私は基本的にその効果について懐疑的だからです。親指シフトはJISでなくても、一時期多くの人に使われました。いわゆる新JISは、結局消えていってしまいました。規格は決めれば自動的にみんなそれにしたがうというものではなく、その正統性は常に現実によりチェックされます。

NICOLAのJIS化については、私の掲示板でかつて書きましたが、現状はかな漢字変換の基本機能(インターフェースの考え方)だけを規定し、物理的配列については規定しない。ただし、OADGやNICOLAといった配列は参照されている、ということだと理解しています。旧JIS配列がJIS規格として残っているかどうか知りませんが(おそらく残っている?)、これが廃止されれば、物理的配列に関しては規格的にはイコールフッティングということになるのだと思います。もちろん、現実にJIS配列が優勢であるということの有利さは当然ある訳ですが。

いずれにせよ、うずらまんさんの言われる「敷居を低くすること」をどのように実現するかについて親指シフトのコミュニティーは知恵を絞る必要があることは皆さん同意すると思います。あとは具体論と実践ということです。

投稿: ぎっちょん | 2004/07/16 23:30

▼ぎっちょんさん

 長文になりますが、お許しください。

 ぎっちょんさんは、なぜいつも問題を一つひとつ切り分けて考えようとなさらないのでしょうか。
 それでは抱えている問題を複雑にしてわかりにくくするだけです。

 ぎっちょんさんは、「NICOLAを知らない人」にもっとアピールしたいのですか? それとも「既にNICOLAユーザになっている人」に便宜をはかりたいのですか?

 僕はもちろん、「NICOLAを知らない人」「これからNICOLAを試してみようと考える人」に対して有効な方法について語っています。

  》 例えば、私の個人的経験からすると、親指シフト専用のキーボードを使わずに
  》 普通のキーボードを流用した場合は、あまり快適ではありませんでした。この
  》 ため、親指シフト専用キーボードを購入するというコストを支払う選択をした
  》 訳です。

 これはあくまでNICOLAユーザの立場での発言ですよね。今まで専用キーボードを使っているから「擬似的な」環境ではなじめないという。
 その主張はわかりますが、これでは新規のユーザを増やすことはできません。専用キーボードの優位性を主張するのは新規ユーザを遠ざけることはあっても増やす要因にはならないと思います。

  》 もちろん、うずらまんさんがおっしゃられるように、最初から標準装備になる
  》 というのは理想の状態です。私が書いたようにワープロを売っていたころの富
  》 士通はまさにそうしていた訳です。でも、今の現実を見ればそんなことは言っ
  》 ていられないことも認識する必要があると思います。

 現在のように高価で、また普通に店頭に置いてないから試してみることもできない。ユーザは東京に住んでいる人たちばかりではないんです。ネット通販で入手はできますが試用はできない。こんな状況です。結局パソコンで使える親指シフト専用キーボードを製造販売しているのは、富士通一社になっています。ぎっちょんさんはこの状況が劇的に好転すると思われますか? 「現実を見ればそんなことは言ってられない」のではないでしょうか。

 お金を払ってでもすぐにNICOLA環境を整えたいと考えるのは、NICOLAユーザの立場の論理です。既に費用対効果が分かっているからです。お金を払って道具は買えても、自分の手に馴染ませるのは自分でしかできません。使ってみようかどうか迷っている新規ユーザの立場で考えてみてください。
 海の物とも山の物とも分からない段階で、高価な専用キーボードを買ったところで、果たしてそれが使いやすいかどうか、わからない。そんな時にまず高価な専用キーボードを買いNICOLAを試してみようというような奇特な人が果たしてどれだけいるでしょうか。
 そんな冒険を強いるよりも「今自分の使っているパソコンで試してみましょう」「すぐできるんですよ」という方がアピール度が高いと思いませんか。

 「普通のキーボードを流用した場合は、あまり快適ではありませんでした」とお書きでしたが、ローマ字入力と比べていかがですか? 「擬似的な」環境ならJISかなやローマ字入力の方が快適でしたか? エミュレータの「疑似NICOLA」が劣るのは専用キーボードのNICOLAとの比較であり、NICOLAが優れているというデータを実験(この実験でのデータが正しいという主張ならば)と同じ手法を使って検証すれば、ローマ字入力よりも優れているというのは数字として結果に現れるのではないでしょうか。

 僕はNICOLAの快適さは新規ユーザに対してはエミュレータでもその魅力を充分に伝えられると考えます。
 そして、その人がNICOLAに馴染んだら、次に「専用キーボードならもっと快適に入力ができますよ」と紹介する。その方が現在のハードの状況から考えても現実的だと思います。
 専用キーボードにこだわっていれば、ノートパソコンユーザ、モバイルユーザは対象外になってしまいます。現在富士通から発売されているノートパソコンのNICOLAキーボード版も伝統的OASYS配列のNICOLAではありません。あれもエミュレーションと同様です。専用キーボードをつないで使っている人はデスクトップユーザか、ノートを持ち歩かない(つまりデスクトップと同様の使い方の)人です。この人たちだけに限定してアピールするのですか?

 もう一度書きます。
 「エミュレータは使いにくい」
 「フリーソフトだからダウンロードしてインストールするのが面倒で敷居が高い」
 「お金を払ってでも専用キーボード」
 これは既にNICOLAを使いこなしている人の論理です。特に[変換][無変換]キーが手前側に飛び出した、NICOLA規定以前の伝統的なOASYSスタイルを愛用している純粋な「親指シフトユーザ」が強く主張するのをあちらこちらで目にします。僕は全くそれを否定する気はありません。「NICOLAの快適さをまだ知らない人たちに伝える」この点のみについて書いています。

 最初から最高の入力環境を目指して理想ばかりを追い続けて、結局何も進展しないのがよいのでしょうか。「現実を見ればそんなことは言ってられない」のではないですか。段階を踏んででもすぐにアピールでき、始めたい人は始められ、そして結果としてNICOLAユーザが増える方がよいと思うのですが、いかがでしょうか。

投稿: うずらまん | 2004/07/17 00:45

私には小難しいことはわからないし、熱く語るのは性に合わないのですが、ちょっとだけ、よこはいりさせてもらいます。

私が思うに、親指シフトのハードウェアキーボードにこだわる人と、エミュレーションでもいい、という人の違いは、「どんな作業に重きを置くか」にあるようなきがするんですけど。

ハードウェアキーボードにこだわる人は、日本語入力「こそ大事」というこだわり方をしているようですね。
一方、エミュレーションでもいいという人は、日本語入力「も大事」というこだわり方をしているんじゃないかなぁ。
(私は、今は後者です。「USB接続の親指シフト・フル・キーボードをつないだところで、エミュレーションにはかわりがない」という覚めた気持ちが根っこにあるし・・。)

この差は、小さいようで大きいと思うんですが。


うーん。私、なにがいいたいんだっけ(^_^;。

ごめんなさい。入らなきゃ良かったかな。
気に障ったから、削除してください。

投稿: らび | 2004/07/18 03:14

酔った頭で振り返ってみると・・・
ちょっと、書き込み、いい加減すぎましたね。
とりあえず私の立場だけ、はっきりさせておいたほうがいいかな。
ということで、役にも立たない補足。
私は「別にエミュレーションでもいい。ただし、できるなら親指右/親指左キーは単独で欲しい」というヤツです。
ぎっちょんさんと、うずらまんさんの中間に位置しているような感じかな。
別にいい子ぶってる訳じゃないですよ。本音ですから。
ということで。そそくさっ。

投稿: らび | 2004/07/18 04:17

らびさん

乱入(?)歓迎!!

うずらまんさんへの返事を考えていたら、少し時間が経ってしまいました。

人生いろいろ、親指シフトもいろいろ、って言ったら反撃されるかな?

投稿: ぎっちょん | 2004/07/18 08:35

うずらまんさん

>長文になりますが、お許しください。

全然構わないですよ。「親指シフターは概して長文が多い」(by かれんさん)ですから(笑)。私も長くなってしまうかもしれませんので、ご容赦を。

私がなぜ問題を一つひとつ切り分けて考えようとしない、あるいは少なくともそのように見えるかについては、ひとつの解釈としては、私の考え方が混乱しているということで(その可能性は高い)、もう一つの解釈としては、複雑な問題は複雑なままでしか理解することができないと居直っているかです。もう少しまじめな言い方をするとすれば、「親指シフトあるいはその(潜在的)ユーザーの多様性を尊重したい」からです。ですから、

>「NICOLAを知らない人」にもっとアピールしたいのですか? それとも「既にNICOLAユーザになっている人」に便宜をはかりたいのですか?

と言われると、「ちょっと待って」と言いたくなるのです。そんなに考え方を狭くしてはもったいない、親指シフトの可能性はもっと広いのだ、と言いたくなるのです。もちろん、相手のニーズに応じた対応をするというのはセールスの基本ですから、うずらまんさんのようにフォーカスの定まったグループのニーズに合わせた戦略を立てることが重要なのは当然です。

ただし、「NICOLAを知らない人」「これからNICOLAを試してみようと考える人」に対するやり方についても、いろいろなやり方があると思います。例えばエミュレーションvs専用キーボードに関してもいろいろなアプローチがありえます。前に言ったことの繰り返しになるかもしれませんが、フリーソフトをインストールするより、専用キーボードでJapanistを使ったほうが金はかかっても面倒はない、あるいはサポートが期待できると思う人もいるかもしれません。職場のパソコンにJapanistが入っていれば、USBコンパクトキーボードをつなぎ、Japanistの設定を少しすればすぐに親指シフトで使えるようになります。 これは屁理屈をこねようとしているのではないとご理解いただけたらと思います。

親指シフトを導入するのにはコストがかかります。現在の親指シフトを取り巻く環境ではそれはしかたがありません。そのコストも様々です。単にお金がかかるというだけでなく、フリーソフトで困ったことがあった時のサポートが心配だ、あるいはもっと単純に、導入した時の効果が分からない(担当者を説得できない!)と言ったこともあるのです。そうした要因を一つ一つ取り除いていくことが必要なのです。親指シフトへの道を、今まで使ったことがない人を対象にするという理由で絞ってしまうのは、かえってそうした問題点一つ一つの洗い出しを妨げるのではないかと思うのです。

前にも書きましたが、うずらまんさんと私、そして親指シフトの普及を考えるすべての人の間で「敷居を低くする」ことの重要性に対しては認識が一致していると思います。その具体的なやり方については、もう少し広い目で、しかし現実も踏まえて考えていく必要があると思います。そういう意味で、私は「間口を広く」ということも頭に置いておくことが役に立つと思う次第です。

ところで、私のサイトの掲示板で宿題となっていた「親指キーと変換キー(さらにエミュレーションの問題についても)」については、うずらまんさんとらびさんのコメントに答のネタがあるように感じられます。もう少し考えがまとまりましたらお答えしたいと思いますのでお待ち下さい。

投稿: ぎっちょん | 2004/07/18 14:05

▼ぎっちょんさん

▼まず、これからお願いします。
 僕が投げかけた質問に対しては明確な返答を避けておられるのが非常に残念です。
 整理するためにも、前回僕が投げかけた質問にははぐらかさないできちんと答えてください。それでなければコメントいただいても意味がありません。

(1)広めたいという観点において、
 「ぎっちょんさんは、「NICOLAを知らない人」にもっとアピールしたいのですか?」

(2)専用キーボードが店頭で試せないという点、
   通販でしか入手できない首都圏以外の在住者のことを考えて、
「ぎっちょんさんはこの状況が劇的に好転すると思われますか?」

(3)広めたいという観点において、
「海の物とも山の物とも分からない段階で、高価な専用キーボードを買ったところで、果たしてそれが使いやすいかどうか、わからない。そんな時にまず高価な専用キーボードを買いNICOLAを試してみようというような奇特な人が果たしてどれだけいるでしょうか。
 そんな冒険を強いるよりも「今自分の使っているパソコンで試してみましょう」「すぐできるんですよ」という方がアピール度が高いと思いませんか」

(4)「普通のキーボードを流用した場合は、あまり快適ではありませんでした」とお書きでしたが、ローマ字入力と比べていかがですか? 「擬似的な」環境ならJISかなやローマ字入力の方が快適でしたか?

▼上記が片づいたら以下を読みコメントください。コメントを強制しているわけではありません。いただけるのならという意味です。ただし、上記の件を棚上げにして以下の話題にコメントをいただいても無意味ですので、上記の件にお答えいただけないのでしたら、以下の件にも一切触れないでください。

 ぎっちょんさんのコメントが、私のblogの記事に対してトラックバックされたものとして連続して書かれていることに対して強く疑問に思います。私の元記事をよく確認してください。「Macintoshでニコラを使う」ことを紹介している記事です。そしてニコラがJIS規格となり、わざわざキーボードやソフトを購入したり、オンラインソフトをダウンロードしてインストールしたりする必要がなくなるのが理想だと書いているだけです。

 それを、ぎっちょんさんがどう解釈されたかは僕にはわかりませんが、
  》 前に言ったことの繰り返しになるかもしれませんが、フリーソフトをインス
  》 トールするより、専用キーボードでJapanistを使ったほうが金はかかっても面
  》 倒はない、あるいはサポートが期待できると思う人もいるかもしれません。

 と繰り返し書かれています。僕は「エミュレータがいい」と主張しているわけではありませんし、お金を出して「専用キーボード」や「Japanist」を買う人を否定しているわけでもありません。ぎっちょんさんのように「親指シフトユーザ」を狭い範囲で限定していないだけです。ぎっちょんさんが「親指シフトユーザ」を狭い範囲で限定しているという点に関しては、この文章の中盤で詳しく書きます。

  》 私の考え方が混乱しているということで(その可能性は高い)
 その通りだと思います。ハッキリ申し上げて、課題を見失っておられると思います。何もかもいっぺんに解決する便利な方法はないのに、それを探しておられるようにお見受けします。もつれた意図はいっぺんに全部ほどく手品のような方法はありません。一本一本選り分けてほどいていくしかないんです。

  》 「親指シフトあるいはその(潜在的)ユーザーの多様性を尊重したい」
 それは詭弁です。問題を切り分けて個別認識できないのと、多様性を尊重するのは全く次元の違う話です。

  》 そんなに考え方を狭くしてはもったいない、親指シフトの可能性は
  》 もっと広いのだ、と言いたくなるのです。
 親指シフトの可能性云々を論じているのではありません。
 誰に向かって話をするかということです。誰に話をするかで言うことを絞る必要があると申し上げています。
 幼稚園の子供に話をするのに、ティーンから成人やお年寄りまでを含めそれらの人々まで理解できるように配慮した話を幼稚園児にすると仰るのでしょうか? それがぎっちょんさんの多様性ですか? それでは伝えたいことが伝わりません。怪我をしたら傷薬です。健康にして抵抗力を付けるような「健康薬」を飲ませても怪我には即効性はないんです。
 また、既知のことを既知の人に語ってもそれは愚痴でしかありません。傷を嘗め合うだけです。

  》 フリーソフトをインストールするより、専用キーボードでJapanistを
  》 使ったほうが金はかかっても面倒はない、あるいはサポートが期待でき
  》 ると思う人もいるかもしれません。
 ご自分で「そんなに考え方を狭くしてはもったいない、親指シフトの可能性はもっと広いのだ、と言いたくなるのです」とおっしゃっているぎっちょんさんが、なぜこうもユーザの条件を限定して仮定を立てて、その仮定の上で話を押し進めようとされるのかがわかりません。

 今年の3月のプレスリリースによると、
  》 従来、FKB8579-661では、富士通株式会社の日本語ユーティリティソフト
  》 「Japanist 2002」を同梱しておりましたが、最新の日本語ユーティリティソフ
  》 トをお使いいただけるよう FKB8579-661EVでは同梱することを取りやめまし
  》 た。

 と、現在専用キーボードはJapanist抜きで販売されています。つまりお金をかけて専用キーボードを買ってもソフトを別に買うか、エミュレータをダウンロードするかの選択を迫られます。これは富士通が「Japanist抜きでも安く専用キーボードが欲しい」というユーザの声に答えたからではないでしょうか。つまり専用キーボードユーザでもJapanistは必須だとは思っていないということの仮説の一つにはなります。

 また、かねてから、ぎっちょんさんが「考え方を狭くして」おられると思う点は、一々引用はしませんが「専用キーボード」「Japanist」という組み合わせをベストのものとし、それに則って語っておられると見受けられる数々の部分です。
 お金を払ってSupportを受けられるというのは、専用キーボードをWindowsで使用しJapanistを試用する場合です。Windowsでも「親指ひゅんQ」等のエミュレータを使う場合、Macintoshで使用する場合についてはエミュレータの紹介レベルにとどまっており、メーカーとして動作保証していません。つまりJapanistが使えないためソフトのサポートは当然受けられないだけでなく、ハードのサポートも受けられないというのが現実です。

 つまり、ぎっちょんさんは「多様性」や「可能性」を口にされながらも、ご本人が意識されているかどうかは別として、親指シフトユーザを、
 ・Windowsユーザ
 ・お金を使っても専用キーボードを買って親指シフトを試してみたいと考える
 ・ソフトのサポートを受けられるようJapanistも購入する

 という人である、という限定をされていしまっています。
 前にも書きましたが、新規にユーザになろうとすると専用キーボードを買おうが、今あるキーボードをエミュレータでレイアウト変更しようが、打鍵するときにスムーズに打てるようになるかどうかは、自分が使ってみるということにかかっています。「お金を払ってでも」で楽ができるのは、単純に準備の段階です。自分で覚えなければ使えないんです。

  》 職場のパソコンにJapanistが入っていれば、USBコンパクトキーボードをつな
  》 ぎ、Japanistの設定を少しすればすぐに親指シフトで使えるようになります。
  》 これは屁理屈をこねようとしているのではないとご理解いただけたらと思いま
  》 す。
 失礼な言い方かもしれませんが「屁理屈」と感じます。
 これだけ条件を限定されれば、他のことだって同じように「すぐに親指シフトが使えるようになります」となりますよ。
 「職場のパソコンに【親指ひゅんQ】が入っていて、キートップにニコラのシールがあれり、IMEの設定で記号キーの打鍵を確認すればすぐに親指シフトで使えるようになります」
 です。だからそれでお金を使って専用キーボードとJapanistを用意することがすぐに使える説明にはなりません。また職場にそれを用意してくれるという「偶然」がそんなに頻繁に起こるでしょうか? そんな都合のいい話はまずありません。
 こう書くと、ぎっちょんさんは僕が「専用キーボード」や「Japanist」を否定しているととられるのかもしれませんが、今まで僕が書いてきた文章を読み直してください。そんなことは一言も書いていません。それはユーザの条件をなるべく限定しないように考慮して書いているからです。そこに僕の個人的な意見は挟んでいません。ですがぎっちょんさんはその部分になると、自分で使ってみたらエミュレータは使いにくかった、と一般論的に語る部分で個人の感想を混ぜてしまわれています。
 こういう、意味のない「反論のための仮定」なんて本当にムダだと思いませんか。微々たる可能性を考慮し仮定をたてて、それが存在することもあるだろう、と主張することが有効だとお考えでしょうか。広く一般的な考えとして論じる部分に個人的な感情を混入させることが混乱に拍車をかけることになると思いませんか。不毛です。

  》 親指シフトへの道を、今まで使ったことがない人を対象にするという理由で
  》 絞ってしまうのは、かえってそうした問題点一つ一つの洗い出しを妨げるので
  》 はないかと思うのです。
 「広めたい」ということでお話をされていたのではないのでしょうか? 既存のユーザにアピールしても、広まりません。新しいユーザを開拓してこそ「広まる」つまりユーザの数が増えるということではないですか? これも違うと仰るのでしょうか。

 何について話をしているかということを念頭にお考えください。書いてある文の前後数行の範囲を見ての反応であれば、てんで別の方向へ話が飛んでしまいます。

 親指シフトユーザといってもいろんなパターンの人がいます。使う条件も様々です。ぎっちょんさん自身ももう一度そのことをご一考ください。でないとこれ以上話を継続しても無意味です。
 僕はここでディベートをしようとは思っていません。疲弊した言葉のやりとりが続くなら、これ以上ここに書くのはやめようと思います。

投稿: うずらまん | 2004/07/18 18:04

うずらまんさん

長文の書き込みありがとうございます。考えをまとめるのと、これまでの経緯をもう一度見直していて、少し時間が経ってしまいました。

うずらまんさんと私は「親指シフトを広めたい」という目的意識は共有していると少なくとも私は思うのですが、それがもし伝わらないとすれば、自分の不明を恥じるし、自分の稚拙さを呪うのです。

その上で、うずらまんさんの質問に答えていきます。

(1)「広める」ということは当然、今使ってない人が使うようにならなければなりません。今使っていない人のほとんどは「知らない人」でしょうから、うずらまんさんのおっしゃる通りです。

(2)ほとんど見込みはないでしょう。

(3)「すぐ」の内容にもよると思います。その様に納得してもらえれば、うずらまんさんのいう通りです。

(4)JISかなやローマ字入力はしていないので、体験に基づいた比較はできませんが、親指シフトを常用にしている私にとっては言うまでもなく、親指シフトの方が快適です。そうでなければ、普通のキーボードを使って親指シフトをやろうなどとは考えないからです。

後半部分に関しては、1点だけに限って、コメントというよりは私の感想を述べさせてください。

>ぎっちょんさんのように「親指シフトユーザ」を狭い範囲で限定していないだけです。

このように書かれると、私は困惑するばかりです。「狭い範囲で限定」することこそ、私の一番反対していることだからです。私の書いた文章はそんなに酷いものなのか、と自分で自分にあきれざるを得ない気持ちです。

(関係ない話)よりによって、こんな時にひとつのパソコンにつないでいた親指シフトキーボードが故障。修理も不可能とのことで、標準のキーボードでエミュレーション(OAKの快速親指シフト)で使っています。これも専用キーボードを使うコストかな。

投稿: ぎっちょん | 2004/07/21 00:39

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Re: MacでにこにこNICOLA:

» MacでにこにこNICOLA [うずら眼 - uzuraman's eye]
▼先日NICOLAについて少し書いてみましたが、ほんとは僕なんかが書くまでもな [続きを読む]

受信: 2004/07/15 23:29

« Re: 親指シフトキーボード3 2004/07/12(月)曇 | トップページ | Re: おれはにこらがすきなんぢゃあぁ »